傘全集

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傘にまつわるトリビアやお役立ち情報を様々な角度から発信している傘全集の編集スタッフのページです。「傘全集」に関して思いついたことを徒然なるままに書いています。日頃何気なく使っている傘について、何か気に留めるきっかけ、になればいいなと思っています。

最近の記事

暦と季節の話

昨今の猛暑の影響で、9月はもはや夏ではないのか?という話が一般化されつつあります。5か月の夏という人もいるように、5月から9月が夏、春と秋は2か月ずつと言っても体感的には納得のいく状況になっています。 そもそも四季をきちんと4等分して考えたいというのは和算の好きな日本人ならではの発想なのかも知れませんし、偶然日本の四季が4等分出来て季節合っていたというだけなのかも知れません。というのも当然ながら四季自体はどの国にもあります。代表例でいえば英語圏であればちゃんと春夏秋冬に対応

    • 9月になっても日傘は必要

      8月が台風によって締めくくられた形となりました。これで一旦猛暑日なるようなことは無くなるのかなといった感じにはなってますが、9月以降も真夏日になるケースは続く感じになりそうです。 9月は四季の上からは秋に分類されるのが一般的ではあると思いますが、実際には夏日と真夏日が続いていることが多いわけですから、9月は「夏」と言って差し支えないわけです。当然ではありますが、日傘は夏のアイテムですからまだまだここから日傘の出番が続くという事になります。 一昔前は、8月にラストサマーセー

      • ゲリラ豪雨と晴雨兼用傘

        最初に結論から申し上げますと、ゲリラ豪雨の時は雨宿りが最適解であります。100mmもの雨の中を傘だけで防ぐことが出来るはずはなく、そもそも靴はずぶ濡れになり、恐らくは長靴が必須で、レインコートを着ていたとてしてもかなりの雨がフードの隙間から入ってしまうのは想像に難くありません。 第一ゲリラ豪雨は予測があまりできないからこそ、予想外の場所でいきなり襲ってくるゲリラにたとえられているわけですから、長靴を履いていたりレインコートがバッグの中に入っていたりという事は考えられないわけ

        • 日傘の許容について

          日本に置けるここ数年の日傘の浸透度は目を見張るものがあるようです。実際、過去には男性用日傘を何とか普及させようと「日傘男子」なる造語が創り出され、百貨店の店頭にそれらの言葉が躍った時期もありましたがそれも過去の話。また、関西では良く売れる日傘ですが、関東ではあまり売れなかったというのも今では聞かれなくなっています。単純にここ数年の日本の夏が暑いという事なわけですが、このまま日傘の使用者が増え続けるのかと言うとそうではなさそうです。 というのも、雨傘に比べて日傘は使用者の感覚

        暦と季節の話

          台風と耐風と

          傘は基本的に風に弱い道具です。 携帯性を高めるために基本的に強度を犠牲にしているからという事もあるのですが、やろうと思えばある程度の強度を出すことは可能ではあります。もちろんとても高価になるのですが、出来ないわけではありません。 もっとも、強度を出すという事にも色々ありまして、硬くする方法もありますし、柔軟にする、受け流すなどという方法もあります。柔軟にする方法は結局のところ雨に濡れやすくなりますが、傘の破壊は防ぐことが出来る場合が多いという方法です。これに対し、硬くすると

          台風と耐風と

          気温上昇と日傘の話

          事実を理解するのがなかなかむずしいの事の一つとして世界各国で議論されている地球温暖化問題があります。 もちろん簡単な事であれば世界中でこんなに話し合っているのに、あまり一定の成果が出てこないという事もなさそうです。また、ただただ商業主義的な都合で話が進むなどという事にはなっていないでしょう。この問題はシンプルそうに見えてややこしい問題であるというわけなのです。 さて、このような話を考える時は絶対化できる条件を見つけて、それを固定してしまうと良いと思われます。恐らくこの問題

          気温上昇と日傘の話

          完全遮光と99.99%遮光と99.9%遮光は違うのか?

          最初に確認しておくのは完全遮光生地と99.99%遮光生地は同じ性能だという事です。 これは単に同じ生地を調べた時にどう表記するかという問題です。検出すべきものがある時に、検出精度をどんどん上げていってもそれが出てこなかったとしましょう。その時にはその検査では「検出すべきものが零でした。完全に防いでいますので完全遮光です」と評することも出来ますし、「最大限努力しましたが検出すべきものを見つけることが出来ませんでした。将来もっと検出精度が高い検査方法が見つかったら検出されるかも

          完全遮光と99.99%遮光と99.9%遮光は違うのか?

          多間の傘

          傘袋、ネームバンドの話と続きましたので、本日は多間の傘の話です。 「どういった繋がり?」と不思議に思われる方もいらっしゃるかも知れません。多間の傘は傘を閉じるだけで特に傘袋におさめたりネームバンドで巻き取ったりしなくても、ほとんど傘生地が中棒に近いところに集まって邪魔になりにくいという特性があります。 もちろん少しでも傘生地が広がっているのは嫌だという人にお勧めできる訳ではないのですが、多間の傘、特に親骨16本以上の傘はほぼ問題なく傘を畳んだだけでまとまりがつきます。もちろ

          ネームバンドや胴ネーム

          前回話をした傘袋と若干異なるのですか、傘を畳んだ時にまとまりが良いようにする部品にネームバンド、胴ネームというものがあります(以下ネームバンドに統一)。これは傘を畳んだ後、傘生地が広がらないように一週ぐるりとひも状のものを巻き付けて縛る部品です。また、露先部分だけを縛る部品に口元ネームバンドというものもあります。 さて、これらの部品は傘を閉じたとき傘が出来るだけ細い棒状になるようにするための部品であり、一番良い状態は傘袋に収まって傘生地のひらひらが出ない事になります。しかし

          ネームバンドや胴ネーム

          傘袋の話

          ここ最近、折傘、ミニ傘をカバンぶら下げる袋が流行ってきているようです。湿気を吸う物や、袋が伸びるものなど色々あります。 雨傘は特に濡れた状態が基本なわけですから、他のものが入っているカバンの中にそのまま入れる選択肢はありません。当然、濡れている間は手に持っているのがよいのですが、現代人の手は常にスマホで塞がれているため、雨が降っている時はともかくとしても、もう片方の手を使わない傘でふさぐという選択肢はなかなか難しいという事なのだと思われます。ですから、カバンに傘袋をつけて、

          長傘の横持ちはやめた方が良い理由

          少々前の話になりますが、テレビやSNSにて長傘の横持が危険という話がそこそこの頻度で出ていました。長傘の横持ちといのは、畳んだ傘のネームバンド付近を握りこんで、下ろした手に対して直角になるように、地面に対して水平になるように持つ傘の持ち方です。 普通の人は周囲の危険性を考慮して長傘を地面に対して垂直に、下ろした手に対して平行というか一直線になるように持つわけですが、なぜか一定数この横持ちをする人がいるようです。 なぜ、横持ちをする人が一定数存在するのかと考えますと、理由は

          長傘の横持ちはやめた方が良い理由

          夏至と日傘

          科学の話ではありますが、夏至の日の太陽南中高度は1年で最高の高さになります。言葉の定義から考えてそうならざるを得ないわけですが、そのような高さに太陽があるわけですから、太陽光が宙地表に到達する際に、最も大気の影響を受けない、最短距離で太陽光が地面に当たるということになります。 地球の大きさから考えて、人間の大きさは無視できるレベルなので、傘を持って立っている人間に対してこれまた大気の影響が最も小さい形で太陽光が当たるというわけです。日本においては、大体1年で地表がもっとも暖

          夏至と日傘

          梅雨入りの話

          そもそも梅雨入りという事には定義がないわけですが、しかしながら日本人は古来この言葉と共生活してきました。 梅雨という言葉は漢字にもあるように、そもそも中国からきた言葉でもあります。当然のことですが東アジアの気象は基本的にはつながっているため、中国の梅雨前線と日本の梅雨前線が無関係なはずはなく、大体において繋がって発生しています。 古代の人がそれを知っていたかどうかは分かりませんが、少なくともこの気象現象が同じであると考え、中国で5月から6月ごろに発生する梅雨と日本で6月か

          梅雨入りの話

          暑熱順化

          夏の暑い日はまだまだ先なわけですが、5月には5月の、6月には6月の暑い日があります。人間の体はその季節の気温にだんだん慣れていって、体を整える生物であり、これによって人類は地球環境の変化に適応しながら長きにわたって生活を続けてきました。 当然ですが、北国の人が急に南国へ旅行をしたりしますと、体が気候条件の変化についてゆけずに体調を崩すわけです。また日本は四季のある国であり、海に囲まれた国であるにもかかわらず、冬と夏の気温差はそれなりに大きい国ですから地域間移動をしなくても、

          地球温暖化対策の話をだらだらと

          予報によっては今年の夏は暑くなるなどと言われています。しかし今年は今のところ、「かなり涼しい3月」から「あまり暑くなった気がしない5月」という流れですから、この後暑くなると言われてもあまりピンときません。また、そもそも昨年があまりにも暑い1年でしたので、本当にこのあと昨年並みに暑くなるのかという疑問も残ります。 また、昨年の東京の気温は例年より約1℃高いという壊れたような気温であったのですが、現時点で今年の気温は昨年と同等で推移しています。もし、例年よりも一度高い気温が今年

          地球温暖化対策の話をだらだらと

          梅雨の時期にどんな傘を持つか?

          沖縄ではすでに梅雨入りをし、本州の方でも「そろそろ梅雨入りでは?」という状況、つまり雨の日が断続的に続いているこの頃になってまいりました。毎度の事ではありますが、「もう梅雨入りしていました」という展開もあるのかもしれないですね。 さて、やはり雨の日が多くなりますとどうしても傘の取り回しというものが気になってきます。そもそも朝の時点で雨が降っていないのに、昼から降るという予報だけで長い傘を持って出るのは少々めんどうです。かといって予報されていたにもかかわらず雨が降り出してから

          梅雨の時期にどんな傘を持つか?