傘全集

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傘にまつわるトリビアやお役立ち情報を様々な角度から発信している傘全集の編集スタッフのページです。「傘全集」に関して思いついたことを徒然なるままに書いています。日頃何気なく使っている傘について、何か気に留めるきっかけ、になればいいなと思っています。

最近の記事

折りたたみ傘意味ない?その3

さて、ここまでの推論で一つ見えてきた事の中に価格差の問題もありそうだなと感じます。 持ち運びの便利さを上げている折りたたみ傘は、その付加価値ゆえにどうしても持ち運びに不便な長傘よりも価格が高くなります。そのために、折りたたみ傘がいらないというよりも高い傘なんて不要と言う考えがある人であれば、確かに高い価格になりやすい折りたたみ傘はいらないと思うかも知れません。そして実際にそのようなことをネット上に呟く人が多くいるからAIのまとめとしてそのような意見が上位にあるというわけなの

    • 折りたたみ傘意味ない?その2

      前回の続きです。 次に耐久度の高い2000円弱の価格帯の傘についてはどうでしょうか? こちらは雨がやんでも使っていた長傘を使い捨てる人はそれほどいないですから、持ち運びの手間については折りたたみ傘とほぼ同条件になります。この価格帯では折りたたみ傘の方が持ち運びしやすいぐらいですから欠点として指摘されることはありません。 しかし同耐久度ですと双方の価格は大体1.5倍ぐらい違います。ざっくり2000円の長傘と同耐久度であれば折りたたみ傘は3000円程度にはなってしまうのが一般

      • 折りたたみ傘意味ない?その1

        折りたたみ傘に関して検索エンジンで調べ物をしていた際に、ふと見つけたキーワードが気になったので、何回かに分けてこの話をしてみたいと思います。 そのキーワードは「折りたたみ 傘 意味ない」です。 そしてAIの概要は- 折り畳み傘の意味がないと感じる理由としては、次のようなものがあります。 耐久性が低く、すぐに壊れる サイズが小さいため、傘をさしても濡れる 使用後にきれいにたたんだり、ケースにしまったりする手間がかかる 一方、長傘は骨がしっかりしているので壊れ

        • ちょうど良い気温

          三寒四温の反対の現象、一雨一度というように秋雨のころにはだんだん気温が下がっていくはずではありますが、10月も出だしはなかなか気温が下がりませんでした。本日ようやく秋らしい気温になってきたのかな?といった状況ですが、週末はまた26℃を超える予想となっています。 10月でも真夏日があったり、しかもそれが一回だけではなかったりとなかなか涼しくなっていないわけなのですが、それでも盛夏のころの40度近い気温を考えれば涼しいかもとそんな錯覚すら覚えてしまっているのも事実です。30℃を

        折りたたみ傘意味ない?その3

          秋の行楽シーズンにお勧めしたい傘

          正直なところ、秋の定義は9月から11月だという事は少々わきに置いておいた方が良さそうな今日この頃ではありますが、とにかく気温的にも秋めいてまいりましたので、今後は「秋の行楽シーズン」という言葉も文字通り機能してくると思われます。やはりある程度の暑さが無くなってからでないと、行楽に出かけようという気分にはなかなかならないものですからね。 そして、日本において秋という季節は傘を持って出かけるのに良い季節です。そもそも台風がらみが多いものの雨の日が多いため傘は必要です。また晴れの

          秋の行楽シーズンにお勧めしたい傘

          今年は昨年よりも暑い1年になるのか?

          これからお題目について話をしていくわけなのですが、暑さを比較するにあたり、昨年と去年の最高気温で話をするのではなく、日平均気温で話を進めたいと思います。 というのも最高気温というものは水物で、最高気温で暑い日が多くあったとしても、その日の夜が冷え込んだり、または雨が少し降ったりするだけで気温というものは下がるものです。これに対し1年を通してみると大体毎年の平均気温というものはそれほど変わらない事が多いです。つまり、最高気温が高く、暑そうに見えた年でも終わってみればという事が

          今年は昨年よりも暑い1年になるのか?

          中秋の名月と月のかさ

          日本において秋は台風のシーズンですからこのシーズンはそこそこの確率で雨が降ります。中秋の名月はそのような時期に来るお月見のイベント(日本においてはその認識で良いかと)なので、実は見ることが出来ないという事も多いわけです。 ちなみに、中秋の名月が満月とは限らないのですが、これは十五夜が満月とは限らないという話と同じことです。月齢は29.53日周期で変化するものですが、当然ピッタリではないため、閏年と同様に、何回かに一度日にちをずらす必要があるわけです。このため、例えば今年の中

          中秋の名月と月のかさ

          暦と季節の話

          昨今の猛暑の影響で、9月はもはや夏ではないのか?という話が一般化されつつあります。5か月の夏という人もいるように、5月から9月が夏、春と秋は2か月ずつと言っても体感的には納得のいく状況になっています。 そもそも四季をきちんと4等分して考えたいというのは和算の好きな日本人ならではの発想なのかも知れませんし、偶然日本の四季が4等分出来て季節合っていたというだけなのかも知れません。というのも当然ながら四季自体はどの国にもあります。代表例でいえば英語圏であればちゃんと春夏秋冬に対応

          暦と季節の話

          9月になっても日傘は必要

          8月が台風によって締めくくられた形となりました。これで一旦猛暑日なるようなことは無くなるのかなといった感じにはなってますが、9月以降も真夏日になるケースは続く感じになりそうです。 9月は四季の上からは秋に分類されるのが一般的ではあると思いますが、実際には夏日と真夏日が続いていることが多いわけですから、9月は「夏」と言って差し支えないわけです。当然ではありますが、日傘は夏のアイテムですからまだまだここから日傘の出番が続くという事になります。 一昔前は、8月にラストサマーセー

          9月になっても日傘は必要

          ゲリラ豪雨と晴雨兼用傘

          最初に結論から申し上げますと、ゲリラ豪雨の時は雨宿りが最適解であります。100mmもの雨の中を傘だけで防ぐことが出来るはずはなく、そもそも靴はずぶ濡れになり、恐らくは長靴が必須で、レインコートを着ていたとてしてもかなりの雨がフードの隙間から入ってしまうのは想像に難くありません。 第一ゲリラ豪雨は予測があまりできないからこそ、予想外の場所でいきなり襲ってくるゲリラにたとえられているわけですから、長靴を履いていたりレインコートがバッグの中に入っていたりという事は考えられないわけ

          ゲリラ豪雨と晴雨兼用傘

          日傘の許容について

          日本に置けるここ数年の日傘の浸透度は目を見張るものがあるようです。実際、過去には男性用日傘を何とか普及させようと「日傘男子」なる造語が創り出され、百貨店の店頭にそれらの言葉が躍った時期もありましたがそれも過去の話。また、関西では良く売れる日傘ですが、関東ではあまり売れなかったというのも今では聞かれなくなっています。単純にここ数年の日本の夏が暑いという事なわけですが、このまま日傘の使用者が増え続けるのかと言うとそうではなさそうです。 というのも、雨傘に比べて日傘は使用者の感覚

          日傘の許容について

          台風と耐風と

          傘は基本的に風に弱い道具です。 携帯性を高めるために基本的に強度を犠牲にしているからという事もあるのですが、やろうと思えばある程度の強度を出すことは可能ではあります。もちろんとても高価になるのですが、出来ないわけではありません。 もっとも、強度を出すという事にも色々ありまして、硬くする方法もありますし、柔軟にする、受け流すなどという方法もあります。柔軟にする方法は結局のところ雨に濡れやすくなりますが、傘の破壊は防ぐことが出来る場合が多いという方法です。これに対し、硬くすると

          台風と耐風と

          気温上昇と日傘の話

          事実を理解するのがなかなかむずしいの事の一つとして世界各国で議論されている地球温暖化問題があります。 もちろん簡単な事であれば世界中でこんなに話し合っているのに、あまり一定の成果が出てこないという事もなさそうです。また、ただただ商業主義的な都合で話が進むなどという事にはなっていないでしょう。この問題はシンプルそうに見えてややこしい問題であるというわけなのです。 さて、このような話を考える時は絶対化できる条件を見つけて、それを固定してしまうと良いと思われます。恐らくこの問題

          気温上昇と日傘の話

          完全遮光と99.99%遮光と99.9%遮光は違うのか?

          最初に確認しておくのは完全遮光生地と99.99%遮光生地は同じ性能だという事です。 これは単に同じ生地を調べた時にどう表記するかという問題です。検出すべきものがある時に、検出精度をどんどん上げていってもそれが出てこなかったとしましょう。その時にはその検査では「検出すべきものが零でした。完全に防いでいますので完全遮光です」と評することも出来ますし、「最大限努力しましたが検出すべきものを見つけることが出来ませんでした。将来もっと検出精度が高い検査方法が見つかったら検出されるかも

          完全遮光と99.99%遮光と99.9%遮光は違うのか?

          多間の傘

          傘袋、ネームバンドの話と続きましたので、本日は多間の傘の話です。 「どういった繋がり?」と不思議に思われる方もいらっしゃるかも知れません。多間の傘は傘を閉じるだけで特に傘袋におさめたりネームバンドで巻き取ったりしなくても、ほとんど傘生地が中棒に近いところに集まって邪魔になりにくいという特性があります。 もちろん少しでも傘生地が広がっているのは嫌だという人にお勧めできる訳ではないのですが、多間の傘、特に親骨16本以上の傘はほぼ問題なく傘を畳んだだけでまとまりがつきます。もちろ

          ネームバンドや胴ネーム

          前回話をした傘袋と若干異なるのですか、傘を畳んだ時にまとまりが良いようにする部品にネームバンド、胴ネームというものがあります(以下ネームバンドに統一)。これは傘を畳んだ後、傘生地が広がらないように一週ぐるりとひも状のものを巻き付けて縛る部品です。また、露先部分だけを縛る部品に口元ネームバンドというものもあります。 さて、これらの部品は傘を閉じたとき傘が出来るだけ細い棒状になるようにするための部品であり、一番良い状態は傘袋に収まって傘生地のひらひらが出ない事になります。しかし

          ネームバンドや胴ネーム