気温上昇と日傘の話
事実を理解するのがなかなかむずしいの事の一つとして世界各国で議論されている地球温暖化問題があります。
もちろん簡単な事であれば世界中でこんなに話し合っているのに、あまり一定の成果が出てこないという事もなさそうです。また、ただただ商業主義的な都合で話が進むなどという事にはなっていないでしょう。この問題はシンプルそうに見えてややこしい問題であるというわけなのです。
さて、このような話を考える時は絶対化できる条件を見つけて、それを固定してしまうと良いと思われます。恐らくこの問題で絶対化できることとはタンパク質が高温になると固まってしまう事です。そしてそこから導き出される事としては、人間は体温を基準にして設計されているので、生活圏の温度の幅がここから高くなると生活圏を変更するしかなく、最悪の場合は死滅することもあり得るという事です。
つまり、基本的には地球がどんどん高温になっていくなら、人間はどんどん極地方に移動すれば良いというだけの話ではあります。ただ、地球上においては極地方の先にもっと涼しい場所があるわけではないので、ある一定以上の上昇が起これば惑星移住しかなくなりますよという事です。
つまり、この問題は引っ越す事が可能であれば解決するとも言えますし、引っ越し費用が莫大にかかりそうなので、それは難しいから他の方法で何とかしようという経済の問題なのだとも言えます。そしてこの話に関しては個々の人々が他の未開の土地に移動したくないという話でもあります。今人々が住んでいる地域から動かずに自分たちの周囲の気温問題を解決したいので、何らかの方法で地球全体の気候をコントロールするしかないと考えているというのが地球温暖化問題のややこしさの本質だと思います。
ですから「田舎に住めば涼しいよ」などと言うのはこの話では意味のないことです。もし、その話が通用するのであれば、平均気温が上がり続けて困っているのは都心の気温データの話ですから、そこから離れれば良いだけの話です。また、地球の平均気温を調べた結果何℃も上昇していると言っても、地球上における全地点の平均気温は調べられませんから、調べているのは人間が到達しやすい部分の気温に限られているわけで、その範囲では気温が上がっているように見えるというだけの話です。それなのにその気温を下げるために全体を下げましょうという話を始めてしまうので、話が余計にこじれていくわけですね。
というわけですので地球温暖化問題は、人々の生活範囲の気温をどうコントロールするかという問題だと捉え直せばやるべきことが見えてくるのだと思います。その点、都心部における日傘の使用は分かりやすくデメリットの少ない良い方法なのではないでしょうか?日傘は自分の頭の周りが熱くなるのを数℃防ぐことが出来ます。これは分かりやすく対策になっていますよね。
また誰かが日傘を使用することで他の誰かが不便になる可能性もかなり低いですし、我慢出来ないレベルの事ではなさそうです。少なくとも発電に火力を使わないようにする努力や、石油製品を減らす努力にくらべれば人々が感じる大変さは大きくないと考えられそうですがどうでしょうか。
もっとも、気温が体温を超えるような状況では日傘の効果は限定的ではありますので、根本的な解決策は別に考える必要もありそうです。
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