💠コラム的な ： 王将事件の記事を読むと切なくなる

王将事件の実行犯 田中由紀夫容疑者（５６）が逮捕された。暴力団幹部という。元々サラリーマンで３０歳から暴力団組員になったという異色の経歴を持つ。取り調べの際、刑事には

「おはようございます」とあいさつし、敬語でしゃべるという。黙秘することに関しては、

「これが私の生き方」と語っているという。なんか、とても暴力団だとは思えない。もっとも、実行犯ということなので、誰かの指示で動いていたということになる。被害者との接点もないという。実行犯に選ばれた理由も、口が硬いから、ということかららしい。

こんな男がなぜ暴力団に？写真を見ても穏やかそうで、こんな男がなぜヤクザに？彼の人生にいったい何が起きたんだ？

しかも私と同い年。

逮捕後も続々と続報が報じられたが、記事を読めば読むほど他人とは思えなくなってきた。そしてたまらなく切なくなってきた。

なぜ？なんでそんな人生になってしまったのか？

ここでもまたバックボーンという言葉が思い浮かぶ。

彼がそうなったのにはそれなりの人生における背景があったに違いない。

そして

何らかの重大な理由が。

刑事はそんなことを調べないし、新聞でも報道されない。今、自分は拘留中の身だから、こちら側の気持ちの方がよくわかるので、そっちからの視点がメインになってしまう。被害者遺族の方々には申し訳ないと思います。申し訳ありません。でも、王将事件の記事を見ると、なぜか無性に切なくなってしまう（2023.12.25）。

🔗️📖P. 44『2023.3.8～』

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