機材は誰が買うべきか(初心者の映画制作講座)
カメラやレンズ、録音機材などもろもろを新調することになりました。
この「機材の購入」って悩みます。
●買うのがいいのか、レンタルするのがいいのか。
●そもそもいくら出せるのか、誰が出すのか。
機材は、買えるなら買った方がいいと思います。
機材に重要度を付けて、その重要度の高いものから買っていく。
その最たるものは、カメラ、ですね。
撮影が終わっても、撮り残しは絶対あります。
また、普段気が向いた時に撮影して、カメラに慣れておきたい、という気持ちもあります。
だから、買って、手元に置いておく。
なんとなくですが、カメラを持っている人がチーム内で一番偉くなるかな、とも思います。
で、重要度の低い、あまり普段から使わないような機材は、
持ってる人を探すか、レンタルする。
それが何か、は人によって変わりますが、
例えばクレーンやドリーといったもの、
多くの照明機材、といったところでしょうか。
次に、「買う」なら誰が買うか。
理想は、監督なりプロデューサーなり、その映画のトップとなる人が出すことですね。
カルフでは、機材は常に僕が用意します。
※スタッフの機材を借りることもありますが、僕が借りに行きます。
お金があまり無くて・・・という意見もあるでしょう。
その場合は、買える範囲のもので映画を作る、という回答になります。
そこのさじ加減も、監督なりプロデューサーが行います。
そもそも、プロデューサーの定義って、お金を集められる人ですから。
お金がないなら、お金に変わる人脈を持って来るのも、プロデューサーの仕事ですね。
理想論を書いてきましたが、やらない方がいいよ、というのも書いておきます。
最悪なのは、あちこち、いろんな友人・知人から機材を借りまくることです。
煩雑になり、返却や管理が大変になります。
それはつまり、貸した人に対して、無礼なことが起きがちです。
そして、関係を壊しがちです。
これだけはやってはいけない!!
次に、みんなでお金を出しあって買うのも、正直オススメしません。
それらの機材、撮影が終わったら、誰の持ち物になりますか?
どうやって責任を分けますか?
誰が管理しますか?
仲がいいうちはいいでしょう。
でも、はたしてその関係は何年続けられるでしょうか。
お金を出しあうくらいなら、機材屋さんでレンタルした方がいいです。
最後に、シンプルな論理で終わりにします。
★権利、利権、権限、パワーといったものは、一か所に集約しておくほうがいい。
自然と、出したお金の額が、その映画でのその人の力度合いになると思います。
僕は決して、撮影現場でいばったり人を見下したりするわけではありません。
でも、映画づくりは完全なるピラミッド型の組織づくりが必要だと考えています。
そのためにも、頂点となる人が、絶対的な権限を持っておくべきなんです。
例えば機材から、ね。
自主映画は、好きでやっていること、
信頼関係で成り立っていることです。
だからこそ、
お金や権利といったことで仲間割れすることほど、むなしいことはないのです。
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