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回避型のパートナーとの付き合い方で悩んでいる方へ

湘南に暮らす心理カウンセラー 
渡辺サヤです

4月のカウンセリング募集中です♪


私のカウンセリングをお申込み頂くお客様のご相談で、多いと感じる「回避型の方との付き合い方について」今回は書かせていただきます。

私も以前、パートナーとの関係について悩み、カウンセリングを受けた際に、初めて「回避型」という言葉を聞きました。

回避型とは、傷つくことや失敗を極端に恐れるあまり、逃げてしまう傾向がある方のことを言います。
自己肯定感が低くて人や物事に対して向き合えず、逃げてしまうので、自己肯定感が低い状態からなかなか抜け出すことが出来ない人のことを言います。

回避型って言っても程度の問題はあります。
少しくらいなら「忙しいしめんどくさいから」と逃げる傾向は多くの人が持っているもの。

しかし、ちょっとめんどくさいでは済まされないような方もいるんです。

本当に向き合えずに逃げるんだよねー


まずは回避型の方の特徴です。


①会う頻度が少なく距離がある

普通は自分が好きな人とはなるべく多くの時間を過ごしたいと思うものですよね。仕事の都合がつけば会いたいし、親密感を感じて居心地の良さを感じたりしたいものです。
しかし、回避型の人というのはそもそも「愛着や親密感」というものがどういったものなのかがわからないことが多いと感じます。

多くの場合には親からの否定や過干渉が原因となっていることがあるので、そもそも愛着があまり良いものだと思っていなかったりするのですよね。

なので、会って愛着を育もうと思わないことが多いのです。


②距離が近づいたり離れていったりする

回避型の人は基本的には人に対して心を開きません。
なぜ、人に対して心を開かないのかというと、心を開くと傷つけられると思っているからです。
ありのままの自分が愛されるはずがないって信じ込んでいるんですよね。

しかし、どこかでは人を愛したい、人から愛されたいという強い欲求を抱えています。
この矛盾する感情から距離が近づいたり離れたりしてしまうんです。

なので、相手に振り向いて欲しい!って追いかけているときは、回避型の特徴が出てこない場合が多いのですが、今度はいざ!相手が自分の方を向き始めると、そのままの自分で愛されるはずがないという恐れが発動して、距離をとりたくなってしまいます。

この時に不安になったパートナーが「私のことどう思ってるのよ!」って相手に詰め寄ってしまうと、とにかく逃げることになってしまいます。

それには理由があり、この状況や自分の感情に対して、どうしたらいいのかわからないからなのですよね。

とりあえず、自分を安心安全な場所に避難させることが優先されますので、
この時には、当然相手の気持ちを考える余裕なんてありません。

時間を置いてから、相手に対して反省することもありますが、今度は逃げたことに対する罪悪感から相手に近づきにくくなってしまうんです。


③自分にとって都合の悪いことは全てなかったことにする

例えば回避型の方が、パートナーとの間に急に距離を空けてしまって、相手を傷つけたり不安にさせたりすることがあったとします。

しかし、回避型の人というのは、その問題だけでなく、自分の感情に対しても逃げてしまう傾向があるので、結果的に、最初から何もなかったかのようにしてしまうことも多いんですよね。

パートナーとしては、傷つく原因になったことや自分の感情に対して、相手が何も拾ってくれないので、大事にされているとは感じないと思います。(私も経験あるけど、された方がたまったもんじゃないよね・・・)

そして、回避型の人は周囲が思っている以上に、強く自己嫌悪しています。

本当は沢山の苦悩を抱えているんですが、物事を思いっきりスルーしてしまう言動などから、周囲からは「無責任で何も考えてない人」と誤解されることも多いです。(なんでもないフリしちゃうからね)

さまざまな問題から生じた罪悪感を抱えきれなくなると、今度は他責傾向になり、相手に対して良くない感情を抱くことが多くなってきます。

こういった言動を繰り返されれば、パートナーとしては、「自分とは、真面目なお付き合いをしてくれていない。」など、不安や不満を感じると思います。

④二面性を持つ

回避型の方は本当の自分では愛されない、周囲から認められないと思っているので、偽りの自分を作り出してしまいます。

そして、偽りの自分として社会生活を送る中では、非常に活躍されている方も多いんですよ!!
(私個人的な意見としては、そもそも頭がいいから回避型になったと思ってしまうんですよねー。)

なので、回避型の方ってカリスマ性がある方も非常に多いです。

カリスマとしての自分だったら上手に立ち回れるんですが、恋愛などの親密な関係になってくると、偽りの自分だけじゃふるまえなくなるんですよね。

だって、そこには本当のありのままの自分を愛して欲しいという強い欲求がありますから、その欲求がやっぱり隠し切れずに出てくるんです。

距離が近づいてくると、実はものすごく依存的な部分やメンヘラな部分が出てくることがあります。

「こんなに人の悪口ばっかり言う人なんだ」
「本当に自分に自信ないんだな」
「悪い方にばかり物事を考えるんだな」
「ストレスの抱え方半端ないな・・・」

そんな印象を持たれる方もいると思います。

なんだか一緒にいると疲れるし、自分の運気も下がりそう・・・とか、私は過去に思ったこともありますが、ここで大事なのは、さまざまな話は一旦脇に置いておいて、しばらくは相手の話をそのまま聞いてあげることが大事なんじゃないかと思います。

そのままの自分で愛されるはずがないって思っている人たちなので、偽りの相手じゃない素の相手というのを受け止めてあげることが、信頼関係に繋がったり、後に相手に対して少しでも救いとなるのだと思います。


⑤他の異性の影を匂わせる

そんなことしたら人としていけませんよねー(笑)
でも、回避型の人ってみんながそうじゃないけれど、結構当てはまるケースがあると思います。

私のパートナーも、彼女であるはずの私にモテる自慢がとまりませんでしたからね。

なんでかっていうと、一人の人と親密な関係になって、自分の依存心を出してしまうと、相手から去られたときに自分が傷つきますよね。

なので、彼女候補を複数人作ることもありますし、そのことを公言しているようなツワモノもいます。モテている自分をワザと演出したりするんですよ。
このケースでは、回避型だけというだけでなく、自己愛が極端に強い場合も多いですね。
自己愛についての参考記事を根本師匠のブログから引用します↓↓↓

回避型っていっても全員が同じような感じではなく、いろんな要素が入り混じっていることがほとんどです。

しかし、複数人の彼女候補を作られたり、他の女性と仲良くしているような話を聞かされてしまうと、パートナーは会っていない時間に相手のことが気になって束縛してしまうことも多いですし、実際に、回避型のパートナーって不安型になってしまうケースも多いんですよ。

不安型愛着スタイルについての説明記事を「社会人のスマホ学習ブログ」から引用します↓↓↓

不安型愛着スタイルとは?
「不安型」の人は、他者に期待し、依存した付き合い方をします。 
その結果、他者に嫌われたくない、他者が自分から離れてほしくないという焦燥感を持ちます。
関係がうまくいかなかったときに、他者に対する失望や喪失感を抱きます。 メンヘラがこのタイプです。 「不安型」の人は、他人に依存するため、悪い人の搾取対象にされやすいので、該当する人は気を付けましょう。

元カノのことを「束縛が激しい」「支配欲が強い」と言っている男性は、ひょっとしたら回避傾向がある男性かもしれませんよ。

ここで余談ですが、自己肯定感が高い女性だと、このケースにあてはまる場合には、この時点でこの恋愛を捨てる確率が高くなるような気がします。

なんでかっていうと自己肯定感が高い女性というのは「人は魅力でしか縛れない」って思っていることが多いから。
自分を向上させることにいつも意識が向いているので、夫や彼を束縛しないといられなくなるくらいだったら、その恋愛を自分から捨てる方が多いと感じます。
束縛するような自分でいたくない。
私だけをちゃんと見てくれない男なんて要らない。

そんなプライドを彼女たちは持てるのだと思います。

⑤自分がない

そして、回避型は自分の感情を見ないようにしてるっていうのもあって、感情そのものが分からないことも多いです。

人って自分の感情があって行動に移していくと思うんですが、回避型の方はとにかく傷つくことが怖いので、自分から行動していくことがほとんどないという特徴があります。

だから自分の意志がないように見えるし、実際に自分というものが自分でもわかりづらかったりするんです。

そして、行動に移す時の動機となるものの多くが、補償行為であることも多いです。

(補償行為についての参考記事です↓↓)

もちろん責任を負うことについても自分が傷つくことに繋がりますので、大きな決断力に欠ける傾向を持つ方も少なくありません。

恐らく、親からの否定や過干渉といった環境で育ってきたせいで、自分の感情に基づいて決断し行動するということが禁止事項として刷り込まれているのだとも思います。

なので、回避型の方は誰かに決めてもらいたいことが多いです。

自分と他人の境界線があいまいであるという回避型は、自分軸が弱く、付き合う相手や長時間一緒に過ごす相手に影響をされやすいという特徴もあります。

自分の芯がしっかりとしていないので、本当に正しいことが分からなくなって、流されてしまうというケースもよく聞きます。

そして、自分と他人の境界線があいまいであるという回避型の特徴から、自分を強く否定するように、距離が近づくにつれて、パートナーのことも強く否定するようになります。

◎回避型のパートナーに対する対処法

①回避型の方が持つ、本来の自分と偽りの自分という「二面性」を理解してあげること

回避型の方の心の器の中には、二つの人格があるという捉え方をすると、理解しやすいと思います。

回避型のパートナーというのは相手の言動に振り回されて傷つくことが多いと思うんですが、その時の相手の言動というのは、恐れから突き動かされた本来の自分なのか?それとも表向きの偽りの自分なのか?という感覚で見ること。

すると、回避型の方の言動一つ一つに連続性がないってことが分かってくると思います。
その時その時の恐れの感情に突き動かされるけれど、自分がどんな感情を感じているのかわかってないんです。

だから一貫性がない。

そもそも人ってその方の様々な言動をで捉えて、その人の人格を見ようとすると思うんですけど、回避型の人はで捉えた方がいいんです。

「別れる、もう会わない、嫌い、、」たとえそんな言葉を言われたとしても、その時に、自分が回避したいことからとっさに口走っただけで、本心は違うことも多いんですよ。

だからパートナーとしては、回避型の方の言葉を真正面から受け止めず、まずは自分が冷静になって、「相手が何を恐れてとった言動なのか」を見てあげることが大事なんじゃないかと思うんです。
(恐れから突き動かされた言動なのか?それとも表向きの相手としての言動なのか?回避型の二面性を思い出し、どちらの言動なのかを考えるだけでも冷静さを保てるような気がします。)

ここでは小さい子と目線を合わせるように、ぐっと目線を下げることが大事になってきます。

この捉え方は、自分が必要以上に傷つかないためにも大事な考え方だと思いますし、回避型のパートナーを理解してあげる上でも非常に大事です。

忍耐力が求められるところでもあります。

②距離感を詰め過ぎないこと

やっぱりこれです。
回避型の方とのお付き合いってこちら側の気持ちを拾ってくれないので不安になりますよね。

私も以前はもう本当にいつも気になってしまって、情緒不安定で頭がおかしい人みたいになっていました。

だからどうしても相手に詰め寄って確認したくなってしまいますし、不安だからこそ、束縛したり相手をコントロールしたくなります。

でも、不安や束縛したい気持ちから連絡してしまうと、相手はどんどん逃げる一方で、時には関係を一方的に切られてしまうこともあります。

回避型の方には、人間関係をリセットする傾向も多く見られます。

**

だからと言って何もしないと一向に距離は縮まらないので、私は彼と同じ趣味であるサーフィンを初めたり、数名の友達を交えたグループで会ったりするなどしていました。
もちろん本当は、二人きりで会いたかったですよ。

彼との話題作りの為に、当時は一人で由比ガ浜でサーフィンの練習をよくしていました。すると自分にも新しい友達が出来たり、好きなファッションの系統が変わって買い物が楽しかったりと、自分の世界も広がっていきました。

でもね、「毎日が楽しくて充実してる!」って心から言えるような感じではありませんでした。やっぱり寂しかったです。

それでも、気分転換にはなったし、何よりも周囲の人の自分の評判が上がりました!
モテ期が来たことで、自信が少しついた気もします。

「いつも彼に放っておかれていて寂しい」

そう周囲に話したり、放っておかれている自分をネタにしたりして、同情してくれる人たちに遊びに連れ出してもらっていました。

自己実現とか成長とかよりも、ただ「楽しい」って気持ちを大事に過ごしていました。
これ以上心に負荷がかかると耐えられないとも思っていました。

いつだってこの恋愛をやめられるんだ

そう思い始めてからは、自分がわざわざこの恋愛を選んでいる理由について考えるようになりました。

すると、自分の愛情のかけ方に、少し遠くから祈り続けるような愛というのが追加されたような気がします。

寂しい気持ちが少しづつ少なくなり、仕事に集中できるようになって、初めて仕事が楽しいと思えるようになっていきました。

***

ここまで読んでいただいた方の中で「そんなのやせ我慢だし、そんな男無理でしょ」と思われる方も多いと思います。
実際に、やせ我慢かもしれないし、言うほど簡単じゃないって私も思ってます。

ちなみに私は過去に、色々頑張ったのに、別の女性を作られて一方的に酷い振られ方をしたショックで、働けなくなって会社も辞めて、ほぼ2カ月間寝てばかりの生活になったことがあります。(5年後に復縁したけどね)

しかし、今はカウンセラーとなり、別の角度からお話しできることは、

回避型の人はいつも強い孤独と自己嫌悪で苦しんでいるということ

自分を粗末にしか扱っていないような生き方なので、それをパートナーに投影することにより、大切にしたくても大切にできないことに苦しんでいるんです。

振り回される方も辛いけれど、振り回す方だって辛い

だからと言って、回避型を助けてあげなければいけないわけじゃないんです。

人それぞれ、人生では学びが用意されていて、自分である程度向き合わないといけない時があるのだとも思います。

だって、どんなに辛い出来事に対しても、向き合って乗り越えてきた人って実際にいますし、回避型になってない人もいますからね。

だからサポートはしてあげるけど、助けてあげたいっていう発想が違っていると私は個人的に思ってしまうんです。

なので、私は自分が捨てられたときに「修行に旅立たせた」って思ってました。(そうでも思ってないと私も辛かったっていうのもあるんですけど・・・)

悲しみも恨みも好きな感情も消えた頃に、急に連絡が来て結婚しましたが、結婚してからもやっぱり距離はありました。

別れていた時間が長すぎて以前ほど好きではないし(笑) 一緒に暮らし始めてからは少し不安は和らぎましたが、やっぱり寂しいし、何度も繰り返される暴言の数々に疲れていました。

自分一人じゃ頑張れないと思ったので、出産する決意をして、子供たちに助けてもらうことで、なんとか今日までやってきたように思います。

自分のこと、「なんて無鉄砲なんだろう」って思うけど、バカだから前しか見えない!みたいなところがありまして・・・

しかしね、回避型の人は、自分と向き合い始めて過去の自分を乗り越え始めると、驚くほど変わります。

人の弱さを許し、人の痛みが分かる、器の大きな強い人になる気がします。

残念ながら、私が付き合い続けてパートナーを成長させたわけではないので、(別れていた時期に、彼が自分の問題と向き合い始めたので)お話しできるのはこのくらいなんですが、やっぱり改めて思うのは、回避型の方の問題ってあくまでも相手の問題で、自分の問題ではないってことをちゃんと線引きしたほうが良いと思っています。

だから傍にいることだけが、回避型の方にとって良いことではないとも思ってるんです。

そして、最終的に結ばれるかどうかはご縁に任せて、回避型を通じて、自己実現をしようとしないことが大事。

やっぱり自分の人生の主役は自分なんです。
自分の人生をしっかりと生きないといけない。

それが、回避型をパートナーに持つ方の学びなのではないでしょうか。

私は私で自分と向き合い、自立することやありのままの自分を愛することが少しづつ出来るようになってきたので、寂しさや不安を感じることが少なくなり、毎日の生活を楽しめるようになってきました。

今回は長くなってしまいましたが、これを読んで少しでも勇気づけられる方がいてくれれば幸いです。

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