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播磨陰陽師の独り言・第百六十四話「聖徳太子聖霊会」

 江戸時代に書かれた『難波鑑』第一巻の中に、一月二十二日の行事として、聖徳太子聖霊会が書かれています。

——今日は太子の御忌日である。その職掌しょくきょ行列は、涅槃会のごとくにして、伶人れいじんの舞は、終日、百十番の舞いがある。いにしえは一月二十一日より二十三日まで三日の間あったが、大層のことであるとして、今は二十二日に行うこととなった。

 とあります。昔は大阪中で行われていたそうです。春の風物詩のようなお祭りです。今、あるかどうかは分かりませんが、残しておきたいもののひとつですね。
 聖徳太子と言えば、昔の一万円札に描かれた肖像画が知られています。しかし、あの顔は聖徳太子ではないそうです。本当の聖徳太子はもう少し馬面だそうですが……。

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