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播磨陰陽師の独り言・第三百九十八話「脳内アルゴリズム」

 その昔、『霊感・山勘・第六感』とかや言いけるクイズ番組がありました。微妙にタイトルが違うかも知れません。まぁ、山勘と第六感は同じものですが、霊感は違うものです。
 さて、鋭い山勘を働かせるためには、いったい、どうすれば良いのでしょう?
 そもそも山勘とは何なのでしょう?
 第六感の〈カン〉は漢字で〈勘〉と書きます。〈感〉ではありません。この〈勘〉と言うのは、直感や第六感のことです。
 山勘のことを辞書で引くと、
——勘を働かせて山を掛けること。また、その勘。
 と書いてありました。
 ここ〈山〉とは〈山が当たる〉の〈山〉です。
 こちらは辞書に、
——万一の幸運を期待した見当が適中する。試験などの予想が当たる。
 とありました。
 ちなみに〈霊感〉を辞書で引くと、
——人間の霊の微妙な作用による感応。心にぴんとくる不思議な感じ。
 とあります。
 このことからも、霊感と第六感は違う感覚だと言えます。
 山勘は、考えに考えた末に働く作用です。脳が面倒なことを嫌って、効率良く働いた結果とも言えます。
 ここで〈アルゴリズム〉と言う考え方が登場します。物事の作業手順を、〈0〉と〈1〉しか分からないコンピュータにでも理解出来るように考えることが、すなわち〈アルゴリズム〉の考え方です。
 私は暇な時に、心の中でアルゴリズムを考えることにしています。アルゴリズムには二種類あります。
 ひとつは、作業手順を考えるものです。
 そして、もうひとつは、どのように考えているのかについてを考えるものです。
 作業手順を考えると言うのは、作業をバラバラにして、より詳細化した後、手順を組み立るものです。ここには具体的ではない物事の入る余地はありません。
 どのように考えているのか……と言うのは、物事の考え方を分析することです。相手が人であっても、コンピュータのような機械であっても、考え方と言うものがあります。それについてを考えるのです。すると、だんだんに脳が面倒がり、脳内処理が自動で行われるようになります。やがて、脳内処理が高速になり、一瞬で答えを出すようになるのです。すると直感がするどくなるのです。

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