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播磨陰陽師の独り言・誰か百六十二話「二十日正月」

 正月二十日はつかは、もうこれで正月も終わるなぁと言う日です。昔は祝い納めとして休みになりました。正月休みを辞めて、さらに休む日でした。これを西日本では〈骨休め〉と呼びます。または〈骨正月〉とも呼んでいたようです。この日は正月にやってきた歳徳の神がお帰りになる日とされています。
 この日には二十日団子と呼ばれる小豆の団子や小豆粥を食べました。昔の人々は何かと言うと、小豆を食べたようです。小豆は縄文時代の遺跡からも食べた跡が出るそうです。
 この日は、武家では〈刃柄はつかの祝い〉と呼びます。具足餅だから刃物と柄の祝いをするのです。
 武家の女性たちは〈初顔はつかおの祝い〉と呼んでいました。こちらは鏡に備える鏡餅なので〈初顔〉と呼ばれます。前に書いた通り、この日に鏡餅を開くのが昔の風習でした。

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