介護に関する不安など
アルツハイマー型痴呆症の母親を10年くらい介護してきているので、いろいろと詳しくなりましたし、様々な経験をしてきました。質問や相談を受けることがあるので、ざっくりとまとめておきますので、参考にして頂ければ幸甚です。
お金の問題
介護はお金がかかります。お金のことを考えて不安になる人は少なくありません。私も不安でしたから。だけど、母親が年金受給者でしたから、母親の年金を介護費用にあてることができます。うちの場合、母親がアルツハイマー型痴呆症で長く介護をしてきていますし、母親の年金を介護資金にあてています。2ヶ月に1度振り込まれる年金がどれくらいなのかを調べておくと良いです。判らなければ市役所で確認することができます。
年金が入ってくるのであれば、自分からの持ち出し金額はあるていど抑えられますよね。ちょっと心が落ち着くはずです。
要介護認定の申請
もっとも多いのは要介護認定の申請に関して。市役所で申請することができます。介護福祉関連の窓口など、地域によって窓口の呼び方が異なるかもしれません。うちの場合、母親がアルツハイマー型痴呆症であると診断されたときに、主治医から介護認定を取得した方が良いというアドバイスを頂いたので、直ぐに申請をしました。
市役所に代理人として私(息子)が窓口に出向いて申請しました。
必要なのは母親の被保険者証と自分の身分証明証です。
後日、訪問調査があるのでその日時を決定します。
ケアマネさんが居ない場合は、窓口で紹介してもらうこともできます。
アルツハイマー型痴呆症などは要介護認定が通りやすいです。よく聞かれますが、支援1or2くらいなのに、要介護2くらいにしたとか、そういった実際の状況とは異なる内容を申請することはできません。
あと癌患者の場合、末期でも要介護認定が通り難い場合があります。2019年2月にうちの父親が腎臓癌末期で介護認定申請をしましたが、要支援2でした。要支援2でも介護ベッドなどが利用できます。
介護保険サービスの不思議なところというか・・・そういう仕組みなのですが、使った方が認定度アップの審査をしたときに、認定度を上げやすいです。
介護保険サービスの限度があるのでその金額枠が超えるかどうかくらい使えると、次の介護度が上げやすい傾向にあります。
要介護認定の申請などはネットで検索するよりも公的機関、市役所に出向いて、相談をした方が良い答えが得られます。きっとネットの情報の場合、実際に要介護認定の申請をした人の情報ではなくて、純粋な手続きが紹介されているのだろうと思います。小難しく紹介されているのか判りませんが、それほど難しくないです。
デイサービス利用料金
うちの母親が要介護認定5で午前9時から午後4時までの7時間利用で1200円くらいでした。その他、食事代、オムツ代などが実費となります。月額で約50000円くらいでした。
要介護認定度が2とか3とか低ければ利用料金はもうすこし安くなります。
デイサービスを利用するのは良くないとか思われている人も居るようですが、デイサービスを利用しないと、介護する側が倒れます。介護保険サービスが使えるので、デイサービスは利用した方が賢明です。
少しまえのように、劣悪な環境になっているとか、虐待があるとか、そういったことは最近は殆どありませんし、かなり減ってきています。
デイサービスを利用できない人
暴れる人、奇声を発する人などはデイサービスを利用できないことが多いです。このような場合も市役所などで相談をすると、他デイサービスでは受けてもらえない人だけを介護しているデイサービスとか紹介してもらえますので安心してください。
特養とか有料老人ホームの金額
介護が大変になってくると老人ホームに入居させようと考えるかと思いますが、色々ありますので、はじめに勉強しておいた方が良いです。
特別養護老人ホーム
社会福祉法人や地方自治体が運営している公的施設です
要介護認定3以上じゃないと入居できない
有料老人ホーム
民間の企業によって運営されている施設
65歳以上なら入居可能
特養とか有料老人ホームでも入居できないのは、胃ろう、誤嚥性肺炎にかかってる人とかは入居できません。これは医療対応が必要となるからです。
うちの母親は特養に入居してもらおうかというところで、誤嚥性肺炎になってしまって、救急車で運ばれて入院中です。誤嚥性肺炎の場合、特養、有料老人ホームに入居できません。これまた困った話なのです。
ざっくり料金は、月額10万円~15万円くらいです。お部屋代、介護サービス利用料金、食事代、着替え、オムツ代などの実費全て含めて、それくらいの金額となります。
ざっくりとした説明ですみません。
なので、ちょっとした月給となりますし、年間であればちょっとした年収ですね。この金額を捻出するのが意外と大変なワケです。
特養とか老人ホームに空きが無い場合
特養とか老人ホームに空きが無くて直ぐに入居できないということは、よくあります。直ぐに入居できない場合の対処法があります。デイサービスを2件契約して、ショートステイを利用するという方法です。ショートステイ・・・つまり宿泊です。
Aというデイサービスで3泊、Bというデイサービスで4泊するというような感じで対処できます。デイサービス間は送迎バスで移動させてくれます。
ショートステイの金額がデイサービスによって異なりますが、1500円くらいとかです。
1か月の料金はどちらも60000円~70000円となり、合計120000円~140000円となります。デイサービス間の送迎も介護保険サービス内で対応しますので、1キロ50円とかそういった感じで金額が発生します。なので、デイサービスを2箇所利用すると介護保険サービス利用金額上限を超えてしまうので、入浴介助をやめるとか、口腔内清掃をやめるとか、そういった話になることがあります。
これをやると、デイサービスに健福祉局の監査が入った時にトラブルとなるのででよく相談した方が良いです。なので、入浴させてないとなると適切な介護をしてないという判断をされることがあるからです。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と認知症
ニュースでもやってましたが、特養でおやつを誤飲したという事故。認知症が進むと、深い関係になるのが誤嚥(ごえん)です。飲食した際に誤って飲み込んでしまい、気管支から肺に届いてしまい、肺炎となります。誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)です。飲み込む力が弱くなりますし、飲み込む方法が判らなくなってしまうようです。
他にもいろいろありますが、ひとまずはこれくらいで
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?