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藁ってすばらしい!

10月、渋柿もいい秋色になったころ、急な大雨にやられながらも、軒下のようなところで雨をしのぎしのぎ、脱穀をしました。

稲刈りをして、干す。

稲刈り直後

基本は天日干し、雨天時はビニールシートを被せて1週間から10日ほど置きます。根のほうを上にして干すことで、種もみのほうに水分が溜まって立派な米粒になるそうです。

10/3 稲刈り直後
10/10 脱穀直前

いざ!脱穀!

機械で脱穀
脱穀直後のイネ(藁)

脱穀自体は機械で行うので、あーっという間です。
昔は自動ではなかったわけですから、田植えから脱穀まで、本当に労力と時間のいることだったなぁと想像します。当たり前に毎日食べているお米も、植物と、それを取り巻く小さな生き物、そして人間との関わりがあって食べられるわけです。台風などの自然のサイクルもまた、影響しますよね。そう思うとますます、貴重に頂きたいなと考えます。

脱穀完了

お米はもちろんのこと、お米を刈り取ったあと、ワラになるイネの茎ですが、こちらもお米同様の魅力がたっぷりなのです。

しめ縄を作ってお正月の準備、新しい草履を編んだり、これから霜が降りてくる畑に敷いたり、これからの野菜(大根やニンジン等)の保管場所”大根つぐら”を造ったり。
渋柿を藁の束に入れておくと渋みが薄まるということもあるそうです。
その時期の野菜と一緒に使う、これからに備える―――
先人の知恵というのは本当に素晴らしいなぁ、とつくづく実感します。その時期にやっておくことが盛りだくさんなわけなのですが、あれとこれが繋がったり、それがこっちと繋がったりして。シンプルで無駄がなく、合理的で実用的、人にも地球にも優しい―――
新しい何かで新しいアクションを起こすよりも、実はもっとシンプルな、存在したことのある手段や道具がSDGsに繋がるのかなぁ、と考えた日でした。

植物や人間以外の動物は、人間の行動の積み重ねで、自分たちの習慣や習性が変わっていく、場合によっては新種になって生き延びていくわけであって、植物や人間以外の動物の行動は実は、人間が出来るだけ野生のままに生きていける知恵が詰まっているのだと思います。

そうそう、カマキリも、水生昆虫や魚類だって捕って食すのです。

この日、久しぶりのカマキリに会いました
これはそれから1週間後、水中に入っていく別のカマキリ

昆虫の歴史からいくとここ最近の研究で、カマキリは水にも入っていく、水底や壁を歩き、昆虫や魚を食べるということが明らかになりました。それは、人間がカマキリの地上での餌を奪ってしまったからなのか?実はとうの昔からそうだったのか。
どちらにも可能性があるわけですが、私はどちらかというと前者かなと推測しています。だから正しくは、”~魚も食べるようになった。”かな?そのうち、”~魚”を”食べる。”にならないようにしないと!

少し話はずれてしまいましたが、これからはもっと、何かしたあとに出た端切れ、茎、紙切れ、ペットボトル等々・・、ゴミとしてしまっていたものを捨てる前に、なにかに使えないか、立ち止まっていこうと思いました。

何はともあれ、今年の脱穀も無事に、終了しました。
あとは来週の稲わらリースづくりで今年を締めくくります🎍
イネさん、お疲れ様でした🌾!

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