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『』




気がつくとそこは森の中だった。
辺り一面緑に包まれていた。

(今は朝なのか…?)

木洩れ日こもれびが寝起きの顔を照らす。

振り返ると木箱がたくさん並んでいた。

(これはなに…?)


木箱を覗くと、顔面目掛けて
大量の何かが飛んできた


《ブーッ!!ブブーー!》

(うわぁ!ハチだ!!)

慌ててその場から逃げ去った。




目の前も見ずに無我夢中にただ走り続け
いつの間にか真っ暗闇の中にいた。


(ここはどこ…?どこまで来てしまったんだろう?)

なんだか空気がひんやりとしていた。

(早く帰りたい…さむいよ…)

歩き疲れてしまい、その場に座り込んだ。

いつの間にか眠ってしまい
ある夢をみた


小さい頃に山に遊びに行った先で
子猫が捨てられていた。
ハチに襲われそうになっているところを
追い払い、必死に救ったものの連れて帰れなかった。

(あの子どうなったんだろう…)


ふと光がさし、目を覚ますと
トンネルの出口が見えた。

(ああ、やっと…)
そこを抜けたら自分の家に着いたのだ。


《ニャー》

家の前に一匹の野良猫がいた。

(君、家はないの?お腹が空いているだろう?)

今日の出来事は不思議だったが、新たな友だちが出来た。

※この物語はフィクションです。


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