観光地での防犯意識
アロハ精神にあふれるハワイ。
しかしハワイは2022年になって犯罪件数が激増してます。
2022年の1〜4月までの4ヶ月ですでに昨年1年の犯罪件数を大きく上回っており、このままのペースで行くと2020年と比べて、
・殺人事件が4.8倍
・強盗が4.4倍
・車上荒らしが4.2倍
・暴行事件が3.8倍
になる恐れがあります。
メジャーな観光地ではコロナ禍による経済ダメージでホームレス等の犯罪者予備軍が大きく増えて獲物を待っていたところに、観光再開によって旅行者が増えたことで犯罪が実行されやすい環境となっています。
つまり犯罪の需要が増加したところに、満を持して被害者が供給されている状態です。犯罪にも需要と供給の関係があるのです。
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犯罪を回避するには
・犯罪者に狙われないようにする
・危険を察知する(誰、ドコが危険かを知る)
・危険を回避する(知ったら近づかない)
ただし「誰が危ないか」という判断はとても難しく、怪しい雰囲気を自分から出しているのはホームレスぐらいです。計画的な犯罪者は怪しくない風体で近寄ってくるので判断できません。
ハワイに限らず有名観光地では同様の事が起きています。まずは犯罪者に狙われないようにするのが大切。防犯のポイントは「ハードターゲット」になること。
ハードターゲット(Hard Target)とは「狙いにくい人物」のこと。反対に狙いやすい人はイージーターゲット(Easy Target)です。
イージーターゲットは、このような人。
・街角で現金を見せている
・街角で観光マップを見ている
・派手な服を着ている
・高価なものを見に付けている
・スマホを覗き込んでいる
・両耳にイヤホンを付けている
・荷物をたくさん持っている
・友達と大声で話している
・危険地帯に自分から入ってくる
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最近、ワイキキで日本人観光客が拳銃を突きつけられてローレックス時計を奪われましたが、
・犯罪が急増しているワイキキで
・日没後に
・危険な運河沿いで
・高価なモノを身に着けて
・1人で歩いていた
これではイージー過ぎて、襲ってくれと言っているようなものです。
犯罪者はターゲットの持つ危機感を観察して犯行に及びます。このケースでは危機感が全く無く、狙われるべくして狙われたと言えます。
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観光地では「現地人をまねる事」が防犯の第一歩です。そのための対策として次のようなものがあります。
・お土産屋で買ったTシャツは着ない(いかにも観光客)
・日本から持ってきた「英語Tシャツ」は着ない
無地あるいは絵だけのデザインにする
(間違った英語が多いので、観光客と分かる)
・控えめな色にする
・使い古したクツをはく
・なるべく小さなバッグを持つ
・貴重品はバッグではなくポケットに入れておく
・サングラスをする(目線がわかりにくいので近寄りづらい)
とにかく目立たないようにすることです。犯罪者は数人を比較して、一番犯行が楽な被害者を選びます。その候補者にならないように、とにかくグレイに(目立たない灰色な存在に)なることが大事なのです。
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今後は観光地として、日本国内での犯罪が増えることも予想されます。
コロナ鎖国で国力が落ちて円安になった日本が開国すると、海外から安価に旅行に来ることができるようになります。
料金が高い店よりも安い店のほうがモンスター客が多いのと同様、円安の日本にはタチの悪い犯罪者予備軍も多く入国してくるでしょう。海外から来る犯罪者にとって、危機感の薄い日本人はイージーターゲットの集まりです。
被害者の供給が多い日本国内に、犯罪者が需要を満たしにやってくる構図です。
参考:アロハストリート
https://www.aloha-street.com/article/2018/06/284324/
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