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ビジョンに向けたこれからのカラダノート

こんにちは!カラダノート代表の佐藤です。

前回は幸福度を上げるための評価制度づくりについてお話しましたが、「カラダノートを知る」noteシリーズの最後は”ビジョンに向けたこれからのカラダノート”をご紹介したいと思います。


上場から1年3ヶ月、上場を目指した背景

私がカラダノート(創業当時はプラスアール)を起業当時(2009年)
上場は考えていませんでした。理由は簡単で、前職の上場がかなり傷を負った上場(翌年には救済買収)で、色々な人間模様をみてきたからです。

とはいえ、事業をやるからにはビジョンを掲げてやるべきと考え、創業当時からカラダの健康に関するビジョンを掲げていました。
事業をやっていると、もっと社会を変えたい!と思うことも増えてきたのですが、自己資本中心の経営スタイルでは社会的影響力を拡大させることが難しい。
大手傘下で伸ばすという選択肢など様々な手段は考えましたが、
自ら掲げたビジョンを実現するには上場を目指すことが最善と考え、
2016年頃から上場準備を始めて、2020年に上場することができました。

上場してから変わったこと

昨年、上場を経て数ヶ月。意識の変化と改めて伝えたいカラダノートの未来像 をこのnoteでも書きましたが、本当に色々変わりました。

上場している以上、ライバルは全上場企業。数字は全てオープンになっていますので、いつも色々な企業の数字をみて悔しくメラメラする思いでいます。
一方、大手企業からすると弊社の情報は非常にオープン。元々弊社をご存知なかった方でも、上場したことで知っていただき、お声がけをしていただくことが非常に増えました。色々な切り口で興味を持っていただけたりするのも新鮮で、今後、しっかり実を結んでいきたいと考えています。

いずれにせよ、これまでと戦い方もライバルも大きく変わったというのが上場しての変化だと思います。

上場2期目に入り感じていること

自分の中で、前職時の上場経験から上場1期目は鬼門だと考えていました。
その鬼門を上方修正しつつクリアできたこともあり、心機一転さらに挑戦していこう!と考えたのがこの2期目です。
さらに拍車をかけたのがコロナによる環境の変化です。
上場時のビジネスモデルは、外部依存することも多く、リアルな経済活動など変動要素も多岐にわたります。継続的な成長を前提とする企業として、それでは危機に弱い。鬼門もクリアしましたので、ここで一気に挑戦をして変化をしていこうと判断をし、フロー型ビジネスモデルからストック型中心のビジネスモデルへと変化をさせました。

取り扱う商材や領域は大きく変化はしていませんが、ビジネスモデルは大きく変化しています。直近1Qの決算では、その振り切りがまだ実を結べていなくご心配をおかけしてしまいましたが、今展開をしている事業領域については最速でオペレーション型成長フェーズに持っていき、さらにイノベーション型成長事業も増やしていきたいと考えています。

ビジョン達成のために、今の取り組みが見据える姿

今展開している事業は、ビジョンからの逆算によって強化をしている部分が中心です。ただ、今見えていることからの積み上げの方が想像はしやすいので、今の取り組みが見据える姿についてご紹介をします。

弊社の事業は3つに分けられ

  • 家族サポート事業

  • DBマーケティング事業

  • DX推進事業

になります。

家族サポート事業

家族サポート事業は、名前の通り家族のサポート”家族生活環境の効率化支援” を進めています。

健康記録や妊娠・育児の記録を効率化するアプリ群が、長年展開している事業ではありますが、今はこれがメイン事業という訳ではありません。如何に家族生活環境を効率化していけるか?に沿った事業展開をしています。特に”サステナブルな社会のための循環”に力を入れています。

サステナブルというと、環境問題ばかりが取り上げられますが、もっと短期では少子高齢化も大きな社会継続に支障をきたす問題です。

未来を担う世代が減っていくと、社会が回らなくなる。一方で、経済は循環によって成り立っている訳で、身近な経済圏で循環できていれば持続はしやすいですし、経済の持続性が高ければ、子供も安心して産めます。
例えば、新しく赤ちゃんが生まれた際の消費活動において、少し先輩の家族が関わることができれば、ビジネスとして成立するだけでなく、経験についても役に立つ可能性があります。確率的に、"より多くの方が検討する消費活動においてビジネスと経験の伝達機会を創出する"。特にかぞくの保険やカラダノートウォーターで実現したいところはここです。

もちろん、保険で不安を減らすことや、ウォーターサーバーで利便性を追求することも重要ですが、それでは他社と違いがありません。
カラダノートがやる意義としては、"サステナブルな社会のための循環を作り出すこと"。更に今後は、少子化問題を解消していく社会基盤的活動も増やしていきたいと考えています。


DBマーケティング事業

DBマーケティング事業は、”ゆりかごから墓場まで”を伴走しながらマーケティングしていく事業です。

すでに、年間出生数の半分以上の個人情報はお預かりをしている状況ですので、この起点をベースに家族に最適な伴走をしていきたいと考えています。
マーケティングオートメーションの質やコミュニケーションの質がまだまだ弱いところではありますが、伴走型AIレコメンドエンジンを目指して磨いていきたいと思います。

理想は、出生データから何十年も伴走していくことですが、その手前で、各ライフイベントごとに新規接点を得つつ伴走していく仕組みづくりに力を入れていきたいです。

DX推進事業

最後にDX推進事業です。我々の強みを生かしつつ、様々な企業を巻き込み”少子高齢化問題”の解消につながるDX(デジタルトランスフォーメーション)支援を展開しています。

家族サポート事業はCユーザー目線での表現ですが、DX推進事業はBユーザー目線での表現です。
例えば、かぞくとキャリアにおいてもB向けではforBizとつけた上で、ママリモートワーカーの活用支援を今期から開始し、強化をしています。
スキルシェアのプラットフォームを使うのは難しいけれど、リモートワーカーのスキルは活用したいという中小企業に対して、導入サポートをしつつママのスキルに特化してシェアする取り組みになります。

また、少子高齢化解消に向けて社会の雰囲気を変えるためには、多くの企業を巻き込み発信力を上げることが重要です。昨今出てきた環境問題意識のように、少子化問題意識が高まれば、一気に雰囲気が変わり、”子供を育てながらエコカーに乗っている人は素晴らしい”みたいに子育てがより讃えられる環境に変化させられると考えています。

そこで、企業のDBマーケティング支援をしながら”子育て世代応援!”という発信を増やしてもらうべく、かぞくアシスタントのOEM事業を開始しました。現在は、いくつかの大手企業と一緒に取り組みを進めつつ、更に地域密着型スモールBをどう巻き込んでいくか?の準備をしているところです。

toBのテコを活用して、子育てしやすい社会風潮を作ることがDX推進事業のミッションです。

最後に

カラダノートは、事業を通じて医療費の圧縮並びに出生率の改善(≒よりよい未来)を目指しています。
”家族の健康を支え 笑顔をふやす”
そんな社会を作れれば、少子高齢化を起因とした問題は減っていき、より良い未来につながる。

未来のかぞくのために、少しでも早くビジョンに向けて成長していきたいと思います。