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徹底究明!肩こりの原因とその解消法!

本日は「実は生活習慣病だった?放って置くと大変なことに?徹底究明!肩こりの原因とその解消法!」というタイトルで、お話をしていきたいと思います。

本当に肩こりで悩んでいる方って多いですよね?
厚生労働省が発表している国民生活基礎調査というものがありますが、“有訴率”つまり日本人のカラダ不調ランキングで、男性では腰痛に次いで第2位、女性の場合、腰痛・手足の関節が痛む・体がだるい・頭痛・を抑えて第1位です。女性は、男性と比較すると総数も約2倍になります。
こちらの記事を読まれているあなたと同じように本当に多くの方が肩こりに困っているわけです。

ただその中で、肩こりで医療機関にかかっている人は全体のわずか20.1%!
関節痛で医療機関にかかっている人は54.8%、腰痛でも38.0%がかかっています。
これらと比べる圧倒的に少ない現実があります。

ですので、「肩こりぐらいで病院にかかるのもなあ、、、肩こりぐらいは当たり前かな?でもなんとかしたい!」おそらくこう思っているのではないでしょうか?

そこで今日のお話は
・肩こりには原因があった!?
肩こりには実は原因があります!意外と肩こりの原因って知られていないですよね!?
・肩こりは病気の前ぶれかも?
これは私の中での隠れたメインテーマです。肩こりは病気の前ぶれかもしれない 放っておくと大変なことになるかもしれませんというお話です。
・簡単実践!肩こり解消法!
で実際にどうやって解消していくのか、原因に対してどうアプローチをしていくのか、実際に身体を動かしてみたいと思います。
・気をつけよう!肩こりにならない日常生活とは?
そして日常生活どんなことに気を付けたらいいのか、どんな工夫をしたらいいのか。

この4テーマでお届けしたいと思います。

では肩こりの原因についてお話をしていきたいと思います。
今日はもう最初に結論を言いたいと思います!
肩こりの原因、、、ズバリ! 「猫背」です!!

パッとこの写真を見てください。
この姿勢を見ると、とても良い姿勢とは言えませんよね。いわゆる典型的な猫背の姿勢です。
ちょうど身体の真横のラインに線を引きます。すると頭の位置が前にあるのが分かります。

頭の重さって何kgぐらいあるか知っていますか?だいたい頭の重さって4~5kgぐらいあります。
身近にあるものでいうとスイカぐらい。ボーリングの球でいうとだいたい11ポンドぐらい。5kgのお米持ったことありますかね?結構重たいですよね。
とここにスイカがあると思ってください!
地球上には重力という力が加わります。この猫背の姿勢だと頭が前にあるので、重力で頭が前に落ちようとします。前に落ちようとするのを、なんとか後ろの首や肩の筋肉が支えるわけで、こういう姿勢だと24時間ずーっと筋肉を使い続けていることになる、つまり「肩こり」になるということです。
電車とかバスで座ったままコックリコックリ寝てしまって、起きたら首イタっていう経験ないですかね?
これが「肩こり」の原因です。

肩・首にかかる負担は頭がどれだけ前に出ているかによって変わってきます。前にあればあるほど落ちようとする力が強くなります。
今本当に問題になっているのが、このスマートフォン!今は小学生でもずーっとこのスマートフォンを触っていて、小学生の肩こりが社会問題になっています。
とある研究で、身体に対して頭がまっすぐの位置にあれば4~5kgですが、身体に対して頭の角度が15°になると、12kg、30°になると18kg、45°になると22kg、60°になると27kg。
27kgなんか想像もできないぐらいの重さですよね?幼稚園児か小学生が乗っているみたいなもんですかね?
それだけの力を頑張って首や肩で踏ん張らないといけません。
それだけの負担がずっとかかり続けていれば、そりゃ肩こりになりますよね。

そして大変なのはいったん肩こりが起こると悪循環に陥ってしまいます。
頭のスイカを支えるために筋肉を使っていると筋肉が緊張します。
すると、筋肉の中に血管がたくさん走っていますが、血管が圧迫されてしまい、血液の流れが悪化してしまいます。
血管というのは栄養を運んでいますが、血管が圧迫されると酸素などの供給が少なくなってしまう 酸欠になってしまう
筋肉は酸欠になってしまうと動かなくなってしまうので、硬くなってしまいます。
筋肉が硬くなってしまうと、筋肉の中に痛みを感じる神経がたくさんありますが、それを刺激します。
するとその情報が脳へ伝わり 肩・首の痛みとして認識されます。
人は痛みを感じるとさらに筋肉や血管を収縮させてしまいます 痛みを感じてふわーっとリラックスする人誰もいませんよね。
という悪循環になってしまいますので、なんとかこの負の連鎖をとめなければいけません。

でもいったいなんで猫背になってしまうんでしょうか?
街でよく背中が曲がってしまった高齢者の方をみかけますが、そもそもなぜああなってしまうんでしょうか?

その答えは楽だから!です。
この2つの写真みてください。そして背中にゴム(緑色)があると思ってください。
左はたわんでいて、右は引っ張っているのが分かりますよね?

ゴムというのは引っ張ると硬くなる、張力という力が生まれます。
要するに、後ろについてる筋肉とか靱帯を引っ張って力を生み出しているんです。力を使わないので楽なんです。
楽な姿勢というのは自分の筋肉で支えていない、自身の力を使っていないということになります。
みんな楽だからどんどんどんどんこんな悪い姿勢になりますよね。
こんな姿勢を続けていると将来背中が曲がってしまいますよ?

そしてこんな悪い姿勢っていうのが無意識で日常生活の中にはたくさんあります。
例えば、読書とか、あとお仕事されている方に多いですがパソコン。
今ご覧になっているあなたもこんな悪い姿勢でパソコンしていませんか?

あとはやっぱり今はこのスマートフォンですね!電車乗っていてもみーんなこんな猫背でスマホ見ていますよね?

あと女性の方であれば特に料理なんかもそうですよね。だいたい下を向いていることが多いので、このような形で知らず知らずのうちにこんな悪い猫背の姿勢をとってしまっています。

ここまでのまとめです。
・肩こりの原因は猫背にありました。頭のスイカが前に落ちるのをなんとか支えようとして、後ろの首や肩の筋肉が疲労してくるわけです。
・猫背は、自身の筋肉で支えていない楽な姿勢
・そして猫背になる理由は日常生活の中にたくさんありました。

では隠れた今日のメインテーマ!肩こりは病気の前ぶれかもしれない?放っておくと大変なことになるかもしれません!というお話です。

まず頭への影響です。
申し上げていました通り、スイカを支えるために首・肩の筋肉が硬くなってしまうんですが、

心臓から血液が頭へ行きますよね?たまに頭は頭の中で血液が出来ると思っていらっしゃる方がいますが、心臓から頭へいきます。
頭へいく血管は頚動脈と椎骨動脈の左右2本ずつしかありません。
つまり首や肩の筋肉が硬くなってしまうと、頭へ行く血液が行きにくくなってしまいます。

頭へ血液が行かなくなるとどうなるかというと
めまいとか頭痛、集中力の低下を引き起こしてしまいます。
本当に女性の方に多いですよね?
肩こりが原因でめまいや頭痛になるわけで、この状態で耳鼻科や内科にかかってもよくわからないと言われたことないですかね?
そして最近では認知症、うつ病は脳血流量の低下が一要因といわれます。
肩こりでまさか認知症やうつ病になるなんて想像もつかないですよね?

2つ目は首への悪影響です
この猫背になると、首で前を向こうとして顎が前に出てしまういわゆる前突姿勢、必ずストレートネックになります。
いま若い女性や事務職でパソコンをされている方なんかに本当に多いですよね。

ストレートネックですが、レントゲンで撮るとこんな感じです
正常ではこのような形で前に弯曲しているのが正常ですが、ストレートネックではこのような形でまっすぐになってしまいます。
ちなみにこの右のレントゲンの方は、事務職で1日ずーっとPCを見て仕事をされていたそうです。

ストレートネックは悪いていうのはなんとなく聞いたことがあるかもしれませんが、ストレートネックなんで良くないかとお話したいと思います。
頭のスイカを支えるために背骨は強度を高くする機能を持っていて、弯曲があると上からの強度が強くなります。
車やバイクでいうと乗ったときにボヨンとなるサスペンションの機能を持っています。
背骨の強度がR、弯曲の数がN としたときに R =n2 +1 という公式があるんですが、弯曲の数が多いほど背骨の強度が強いという公式があります。
こんな公式どうでもいいんですが、ストレートネックになると弯曲の数が減ってしまうので、正常の方よりも強度が半分になります
つまり背骨の強さが低下するので、頭のスイカの重みに耐えられなくなってしまうということです。

そのまま頭の重みに耐えられなくなってきてしまうと、
骨が変性して骨棘という骨のトゲができてしまったり、靱帯や他の組織が変性してしまいます。
頚椎の中には脳から出ている脊髄神経が脊柱管という中に走っていますが、そこを圧迫してしまってこの脊柱管が狭くなると頚椎症性脊髄症といって、手のしびれ手に力が入らない、歩き方がぎこちない、最悪の場合は、歩けない、座れなくなる ということになります。
こういう整形外科の疾患は、日常生活の姿勢の悪さ・猫背が産み出す生活習慣病なんですね。
生活習慣病と聞くと、糖尿病や高血圧なんかを思い浮かべるかもしれませんが、整形外科の領域にもこういう生活習慣病があるんです。

3つ目は肩への影響です。
肩というのは腕の骨(上腕骨)の頭、上に天井の骨(肩甲骨)があるんですが、猫背になると上腕骨の頭(上腕骨頭)の位置が前に出てしまいます。

その肩が前にでるとどうなるかというと
骨と骨同士がぶつかってしまいます。これをインピンジメント症候群といいますが、
ぜひあなたも体験して頂きたいんですが、姿勢をよくしたときに手バンザイすると上まで挙がりますが、おもいっきり猫背にすると全然肩が挙がりません。
ようするに骨と骨同士がぶつかってしまって肩が挙がらないんです。
骨と骨同士がぶつかると、間にある関節を守る袋や筋肉が擦れたり、挟まれたりします

そんなような猫背の姿勢で骨と骨同士がぶつかるような恰好で、関節を守る袋や筋肉が擦れたり、挟まれたりしながら日常生活を続けていると、
例えば、関節を守る袋に炎症が起きて肩関節周囲炎 いわゆる五十肩ですね。
またその筋肉が擦れて筋肉がちぎれてしまうと、腱板損傷です。腱板断裂は60歳以上の方の中で約25%(4人に1人)に起こると言われていて、やはり良く使う利き手(右手)が多いと言われています。腱板は一回切れてしまうと元には戻りません。

ここまでのまとめです。
病気だから肩こりになるのではありません。たまにその肩こりもしかしたら心臓が悪い?とかありますけど、ほとんどないと思います。
そして猫背の姿勢が病気を作り出します。頚椎症性脊髄症とか五十肩とか、整形外科の生活習慣病なわけです。
つまり肩こりはこれから起こりうる病気の見逃してはいけないサインですね。

じゃあそのどうやったらいいねんとそろそろ思われていると思いますので、
じゃあその肩こりはどうやったら解消されるのか?その肩こりの原因である猫背を治すにはというお話をさせて頂きたいと思います。

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