腕が180度上がるレシピは決まっている
部位の呼び名の理解
上肢・肩甲帯・自由上肢・上腕・前腕など色んな呼び方がありますが、全て区別できますか?
色々ありすぎて混乱しますよね!笑
個人的には頭でイメージができていれば、専門用語は分からなくても問題ないとは思いますが、医療機関で勤務されている方などは共通言語として知っていないと怒られるかもしれませんので、職場の事情があればしっかり覚えておきましょう。
肩甲帯(鎖骨・肩甲骨)と自由上肢(上腕骨から指先まで)を合わせて上肢と呼んでいると理解していたらOK!
そして、上腕は力こぶができる場所、前腕は肘から手首までのことです。
今回はこの辺りが分かっていれば大丈夫!
腕が180度上がるのはどこの関節のおかげ?
では、腕を上げる為にはどのような関節が関わっているのでしょうか?
肩甲上腕関節(肩甲骨と上腕骨の間で形成される関節)と肩甲胸郭関節(肩甲骨と胸郭の間の関節)の2つです!
胸鎖関節・肩鎖関節・第二肩関節・CCメカニズムあたりまで必要性が分かっていればとても幅広い知識をお持ちの方だと思います!
腕が180度上がるレシピ
ここまでの内容では部位の呼び名、そして、関節について説明してきました。いよいよレシピです!
①肩甲上腕関節120度
②肩甲骨 上方回旋60度
この2つです。拍子抜けするほど簡単ですよね!
肩甲上腕関節と肩甲骨上方回旋が2:1の割合で動いていることを肩甲上腕リズムともいいますが、この2つを押さえていればOKです。
ここで、胸椎伸展・肩関節外旋というキーワードも頭に思い浮かんだ方は上級者レベルの知識を持っている方とお見受けしますので、更に知識を深めてもらえたら良いと思います。
腕が180度上がらない方に対してのアプローチ先
腕が上がるには肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節が関わっていることが分かったと思います。もし、外転(前額面での運動)した時に、180度よりも小さい角度しか上がらなかったら次のポイントを狙ってみましょう!
①広背筋
伸展に強く関わる筋肉なので、腕を上げる時に制限因子となることがあります。特に最終域で詰まり感などがある場合にストレッチすると有効です。
②ローテーターカフ
棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つを合わせて腱板と呼びます。これらが働くことでアウターマッスルが正常に働きますので、インナーマッスルであるローテーターカフをチューブなどを使って鍛えて上げると良いです。
③前鋸筋
肩甲骨の外転・上方回旋・下方回旋の機能を持つ前鋸筋はリーチ動作などでトレーニング可能です。窓を拭くという家事を利用して鍛えることもできるので、まずは使えるように刺激してあげましょう。
④菱形筋・肩甲挙筋
肩甲骨下方回旋筋です。つまり、硬さがあると肩甲骨の上方回旋の制限因子となります。テニスボールなどを使ってリリースすると効果的です。
アプローチについての補足情報
何か不調があったり、改善したいことがある時に利用する手段は様々です。マッサージ・リンパケア・接骨院・鍼灸・運動・ストレッチ・カイロプラクティックなど・・・
根本的に解決したい場合には、ただ揉んでもらったりマッサージするだけでは良くなる可能性は極めて低いです。(再発するリスク大です。)
日常的に負担がかかり続けていたり、使う部位が限定的であったり、使い方が間違っていたり、筋力不足であったり、血液循環が悪かったり、他部位との協調性がとれていなかったりと自分で動かすことで解決につながっていくケースがほとんどです。
単発でたまたま悪くなっただけ・・・ということであれば良いと思いますが、定期的になるものについては改めてアプローチ方法を検討してみて下さいね!
まとめ
今回は、腕が180度上がらない時にどうすれば良いかということに対して肩甲上腕関節120度・肩甲骨上方回旋60度というレシピを紹介しました!
深く勉強していけば、他にもポイントがあることは分かっていきますが、まずは基本に忠実に1つ1つを理解していくことが大切です。最後のアプローチについては、追加知識がないと分かりにくい部分もあったかもしれませんが、どこにアプローチしたら良いのか知りたい方もいるのではないかと思いまして内容に入れ込みました!
点と点を結んで線になり、それらが最終的に面になっていく。学べば学ぶほど、分厚い知識・技術に成長していきますので、諦めずに1歩1歩頑張って前進していきましょう。
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