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25歳、はじめての転職エージェント。(広告代理店3年目日記)

まえがき

気がついたら1年もnoteを放置していました。
1年前、現状打破せねば!と駆り立てられて始めたnote。

10本ほど記事のストックを書いたものの、そこで満足。
3本公開したところで、僕の初期衝動は線香花火のように儚く散りました。

ありがたいことに、ちょくちょくイイねの通知が来ていたのですが、先日「その後どうなりましたか?」とコメントをいただきました。

自分の書いたものに反応してもらえるのって、こんなに嬉しいんですね…
コメントを見た瞬間、消え去った初期衝動に再び火が灯り、空に上がって長岡花火になりました。また記事を書こうと思います。

今日は転職エージェントに会って面談した経験を振り返ります。おさらいはこちら⇓


エージェントとの会合

2020年1月ごろのことです。

当時は担当案件のカオスさに四面楚歌状態で、
もう楚とは戦えない、、転職だ…と決意し、主要エージェントに登録。最も名の聞くサイトで面談を約束しました。

約束当日は、雲が少なく、風が冷たい冬晴れでした。

仕事にも行きたくなかったので、
会社のスケジュールには「クライアント訪問」と書いて時間を作り、平日11時頃、エージェントのある丸の内の高層ビルに向かいました。

企業が複数入った、
ガラス張りの高層「ザ・都心のビル」
4−5メートルはある天高と、同じ高さで外が丸見えの空間に入ると、不安な心境も相まって、すごく無機質で冷たい感じがします。
こんな冷たい場所に安寧を求めて来たのか…もう帰りたくなったよ…


しかし、ここでエージェントと会わないと何も変わらない。覚悟はいいか、俺はできている…(はず…)と自らを鼓舞し、だだっ広いエントランスで予約表を発券、共用エレベータに乗り込みます。

ぶちゃ

他の階で降りていく丸の内ビジネスマンを見て、
「こいつ転職活動かァ、かわいそうになァ」と思われていたらイヤだな。と被害妄想を膨らませながら、エレベーターの到着を待ちます。

階に着くと、さすが個別面談をしているだけあって、
エントランスから面談室まで、一方通行の作りです。
他の相談者とばったり会わないように配慮されています。

「さっきのエレベータで知り合いに会ってたら一緒だけどね」とひねくれながら奥のブースへ向かいました。

誰にも会わずに、他の会社の面談室に入るって、
普段のクライアント訪問では考えられないですよね、とても緊張します。悪いことをしているみたいで、足音を消して歩きました。

着席してまっていると、しばらくしてノックが。

担当者を名乗るのは、ネイビースーツに銀の時計をつけた男性です。流した前髪が、眉にかからない程度の短髪、年は20代半ば〜後半で、背は170半ばでスラッとし、清潔感があります。

ちょちょ、ちょっと待ってください!
人生を左右する相談の相手が、こんな若い人で大丈夫なんですか。もっと金八先生とか寂聴先輩みたいな、導く系レジェンドを想像してましたよ

心の中で立ち上がった濱家さんをひな壇に座らせ、
エージェントに、相談に至った経緯を伝えます。

かまたく

一段落すると、「橘さんが転職先に重視される条件はなんですか?」という具体的な話に。

「ヒアリングをもとに企業を提示します、気になるところにエントリーしましょう。新卒の就活はポテンシャルがあればどんどん受かりますが、中途はそうではないです。求める職歴と違えばすぐ落ちるので、たくさんエントリーしましょう」

転職先に、なにを求めるか。年収?労働時間?それとも業務内容?勤務地?
自分では一大決心して面談に来たつもりなのに、なかなか端的に答えられません。

当時苦しんでいたのは、「興味がない案件なのにヘビー」「クライアントも協力会社も敵」という状況でした。今思うと、そこから逃れたい気持ちが強く、次の場所で望むもののイメージはぼんやりしていました。

仕方ないので、思いついた次第に不満を伝え、
それぞれの希望に合わせた転職先を考えることに。

希望①こんなつらいなら、もっと給料が欲しい
→より大手の代理店か事業会社
労働時間は今より増える可能性があるけれど、給料は増えそう。でも、そもそもハードな状況から逃れたいので、この方向性は違います。

希望②給料が増えないなら 残業が少ないところがいい
→金融系の第二新卒か 裁量の少ない広告関連会社
金融とか証券は興味が持てない分野でした。
広告関連会社は、いくつか求人を見たら、制作会社や小さいメディアで。領域が狭まる上に、なんなら代理店より働き方がハードだと想像できます。これも違うかな…

希望③興味がある事業ができるところ
→コンテンツ開発をしている事業会社、エンタメ系会社
これはいいですね!変わった立場で、自社コンテンツを作る。やりがいを感じられそうです。ただ現職のスキルを活かせるかは不安があります…

希望④都会の喧騒に疲れた、出身大学のある地方へGO
→地方の広告会社
これもありですね、もう疲れ切っているので、とにかく気を休めたい。
地方で生活リズム整えて、QOLを上げたいかも。
ただ、東京から逃げる感じ、諦めた感じがして、ちょっと気が引けます。(この期に及んで、一体誰の目を気にしているのか…)

ということで、③、④で良さげな求人があったら
都度連絡してもらうことにして、その日は終了。

体感30分くらいでしたが、オフィスを出たのは12時半ごろでした。
身の上話って結構時間かかりますね。疲れました。

転職エージェントはカウンセラーではない

そこからは連日、求人のメールが届きます。
でも、ほとんどが定形の挨拶文で、下に求人情報へのリンクがあります。希望した条件が送られてくるのですが、「東京」「○○県」「広告経験」「事業会社」など、ざっくり条件にあう求人が自動で送られているだけなので、どれもピンと来ません。

一応目を通して、お気に入りに追加するのですが、エージェントってこんな血の通ってない感じなんだ、って少しがっかりしました。

当時の僕は、どうしても現状を打破したくて、
本当に疲れていたんだと思います。

救ってくれるのは転職エージェントだ!エージェントとの面談は、師との会合、ヨーダとの出会いだ!
明るい未来へ飛び立つ滑走路なんだ!そういう気持ちが強すぎました。
今思うとそりゃそうで。彼らも新卒で大手企業に就職して、日々の業務として、転職したい人に、希望にあう求人を紹介する人。それだけですよね。

アパマンが希望に合う賃貸を紹介してくれるとか、
HISが希望予算にあった旅行プランを提示してくれるとか、そういう類なわけで。決してもう一度バスケをさせてくれる安西先生でもないし、自分を助けるために、毒の水を飲み干してくれるダンブルドアでもなかったんです。不安な気持ちが大きすぎて、カウンセラーのような役割を期待してしまいました。

こんな訳で、初めての転職エージェントは、自分の認識不足を痛感しましたが、転職先に何を求めるか、どう進めていくか、よく考える貴重なきっかけになりました。ダンブルドアは偉大ですよね、ハリポタ見直します。僕はアズカバンでハーマイオニーがマルフォイを殴るとことが好きです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回、別のエージェントとの会合や、実際にエントリーや面接した話をアップします。またしばらく更新するので、ぜひお付き合いください!

あとがき 勇者ああああ 終了寂しいです 

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