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「後悔しない生き方」をするために出来る唯一のこと

「いつか後悔しないために、◯◯歳までにやっておくべきこと」みたいなタイトルって、育児書から老後準備本にいたるまで、とにかくよく見る。

一度きりの人生、後悔なく生きたいと思うのは自然なことなんだと思う。
私たちは絶対に、過去には戻れない。だったら、未来にとっての過去である今この瞬間の可能性を正しく見極めて、正解を選びたい。

「やらないで後悔するより、やって後悔する方がいいよ」という言葉に背中を押されることもあるけれど、本音ではみんな、どっちの後悔もイヤなんである。絶対に後悔のないルートを見極めて動きたい。それがふつうだ。

後悔しない、満足な人生を送るために必要なことってなんだろうか。

幼いうちにしっかり外遊びを楽しむことだろうか。小学校受験を頑張ることだろうか。中学高校でスポーツに打ち込むことか、立派な大学に入ることか、新卒カードで大手企業に滑り込むことか、若い内に海外にいっておくことか。
かしこく貯金をしておくことか、パートナーの質を見極めることか、子どもを早めに/むしろ遅めに作っておくことか、正しく知識をつけて投資をすることか。老後の資金を早めにためておくことか。家を買っておく、あるいは賃貸にこだわることか。

正しいっぽい選択を全部やっていれば、後悔のない人生が送れるかというと、たぶん答えはNOだ。

後悔しない人生なんてものは人それぞれであって、おのおの自分なりの正解を見つけていくしかない。教科書どおりに生きようとしたってそれは無理だから。

…というのもあるけれど、それより何より、最近の私は思う。

後悔するかどうかは、人生の中身じゃなく、単に思考の癖の問題なんだと。

どんなに器用に立ち振る舞って、どんなに沢山のものを手に入れたって後悔する人はいかようにも後悔する。どんだけ不器用で得るものの少ない人生を送ってきたって、後悔しない人は全然しない。
後悔する・後悔しないにふさわしい人生があるわけじゃなく、後悔しないという選択があるだけだ。

だから後悔のない人生をおくるために必要なことはたぶん、人生を通して、後悔しないという選択をすること。何がどうなってもどんなことが起きても、結果を受け入れて生きてくこと。それだけなんだと思う。


後悔は経験によって学ぶ習慣

そんなことを言えるのは、私自身があまり、後悔というものを感じたことがないからでもある。

もっとこうしてればとか、あのときもっとこんなことをやってたら今もっと得してたとか、あの買い物をしなきゃよかったとか、そういうことを考えたことが本当にない。

うまく正解を選んできたから、では全然なくて、ただ単に「後悔」という感情の選択肢がスポンと抜け落ちているような感じである。

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せっかく生きてるんだし、どうせならもう少し楽チンに。もう少し楽しく。それだけのことがなぜこんなに難しく見えるんでしょう? 生きるのが下手っ…

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