いってらっしゃいの新しい形
テレワークになってから
「いってらっしゃい」と
言われた記憶がない。
むしろ学校や幼稚園に行く子どもたちに
こちらが「いってらっしゃい」と
言っている。
2階にある私の仕事部屋。
パソコンと仕事用の書類しかない、
小さな部屋だ。
朝、その部屋でメールの確認など
ちょっとした仕事を終えると、
長男が学校に行く時間。
1階に降りて「いってらっしゃい」と
見送る。
その30分後、今度は次男が
幼稚園に行く時間。「ばいばい」と見送る。
次男は「また遊ぼうね」と手を振る。
それが日課だ。
私は誰にも
「いってらっしゃい」と言われない。
「おかえり」も一緒。
家に帰ってくる子どもたちに
私が言うだけで言われない。
特に不満があるわけではない。
ただ、子どもと見る
テレビのアニメの世界では
スーツを着て会社に出かけるお父さんが
まだ一般的だ。
そのギャップは子どもの目には
どう映っているのだろうか。
さて、今日は仕事が立て込んでいる。
1階にちょっと降りて朝ご飯を食べている
子どもたちを眺めたあと、
すぐに2階に上がろうとした。
「仕事行ってくるね」
なんとなく言ってみる。
「いってらっしゃい」と長男。
「ばいばい」と次男。
こういう形もいいな。
今日も一日がんばれる気がし、
パソコンの前に座った。
短パンとTシャツ姿で。
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