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風呂入らなかった次の日の思考

たまに風呂入らずに寝て、次の日頭が痒くなることがある。

メイク、ではないけど日焼け止めだけは塗ってるからクレンジングで落とさなきゃいけないものをそのままにして寝てしまうから、次の日の朝どうしようかと思う。

クレンジングしたら肌を保湿しなくちゃいけなくて、めんどくさいから化粧水を顔に直接びしゃびしゃとかけちゃダメかと考える。

その後床を拭くのは私の役目になるから、結局自分が苦労するだけだよと言いたくなるんだけど、でもなんか、なにかが溢れていく様をそのまま見ていたいと思うことが日常にはたくさんある。


ダン、と音立てて倒れたコップからとくとく水が流れるのを、止めるのが面倒というか、後で拭かなきゃいけないから急いで元に戻さなきゃという思考まで頭が追いつかず、このまま見ていたいなと思ったりする。

それは仕事に行かなきゃいけないけどめんどくさい、動きたくない、と思うあの朝の気持ちと全く同じで、「一度思考を止めさせてもらいたい、社会的にもう殺してほしい、田舎で他人との関わりを断ち自給自足、なら生かしてくれるか、いや、待て、税金各種が、戸籍が、家族が、ある。どう頑張っても逃げられない。社会というものがいちばんの魔物だなあ!動かなきゃ!」


毎朝そこまで思考がたどりついてからようやっと体が動き出して、いつも通りの時間に家を出て機械のように働く。


血の通った人間なら返信してくださいと、いつしか届いた迷惑メールに書いてあった。


多分血の通った人間ではないので、機械の一部なので、私は今もそのメールに返信をしないわけです。

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