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成功するのは自分の能力。失敗したら、誰かのせい。

一言でいうと

自分のことを過大評価しがち

活用シーン

自己評価、人間関係

内容

1990年代には成功と失敗にまつわる多くの研究が行われた。
・人は成功すると自分の力だと思う
・失敗すると運が悪かった、ルールが不利、指導者と相性が悪かった、上司が悪い、相手にインチキされたなどと言い訳をしがち
であることが分かった。

2001年にアン・ウィルソンとマイケル・ロスが行った調査によると、人は
昔の自分はバカなへまばかりしていて趣味も悪かったと思う一方で、今の自分はたいした人物で、少なくとも昔より三倍は称賛に価すると思っている」という。

さらにいうと、
・同僚より有能で
・友人より正義感が強く
・世間一般より愛想がよく
・同輩より頭がよく
・平均以上に魅力的で
・同じ地域の人々より偏見に惑わされず
・同年齢の人より若々しく
・自分の知っているたいていの人より運転がうまく
・兄弟のうちで一番親孝行で
・たぶん平均寿命より長生きする
と思っている。

(自己奉仕バイアスから生まれる傾向で、優越の錯覚という)

『思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方』
デイヴィッド・マクレイニー (著),

今回の話と似たトピックを以前ご紹介しました。
ご興味のある方はこちらも合わせてお読みください。

・・・ということで、人はどうやら他人よりかは自分は優れてると思う生き物らしい。

今回のお話のうち、前段の話をちょっとピックアップしてみたいと思います。

人は成功すると自分の手柄にするけど、うまくいかないと、周囲の人や何かのせいにしがち、というやつです。

これはたぶん、誰もが心当たりがあることかもしれません。
いえ、実は自分では自覚がない。
だけど人がやってると、なんとなくわかったりするものです。

私は、親の会社を継ぐ跡継ぎや後継者と多く接しています。そして彼らは(私も含めてですが)、うまくいかない理由を何者かのせいにしがちです。親だったり、古参社員だったり、業界や会社の組織、その他もろもろいろんな理由がありますね。
〇〇が悪いから、こうなっているんだ・・・と思い込みがち。
そうすると、その「悪い原因」を排除しようとします。
その結果、親子の確執がおこったりするわけです。


もちろんその「悪い原因」は少なからず影響していることは間違いないとは思いますが、それが全てではないというのもほぼ間違いのない事実だったりします。だから、原因を取り除いたところでうまくいかない。上手くいかないことに対してけっこうな労力を使って取り除こうと頑張ってしまう。

なんとも悲しい状況があるわけです。

この心理効果はけっこう厄介なので、最近は「メタ認知」をよばれる、自分を少し離れたところから俯瞰しよう、という考え方が推奨されています。すごく大雑把に言うと、瞑想というのももしかしたら、メタ認知的視点の獲得に一躍買うからいまほどビジネスシーンで注目されるのかもしれません。

まあこの辺りのお話は、私の自説なので正しいかどうかは微妙ですが、そんな一面、あるんじゃないかと思ったりしています。




ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/

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