マガジンのカバー画像

スープ・カレンダー2022年

52
2022年のスープの記録です。
運営しているクリエイター

記事一覧

2022.3.24 大人の卒業はふんわりと

2022.3.24 大人の卒業はふんわりと

10年間と3カ月ばかり続けてきた毎朝のスープ作りを卒業しようかと思っています。卒業というほど、きっぱりしたものでもないかな。毎日のようにSNSにはアップしないということだけで、もちろんスープは作り続けますし、作家活動を止めるというわけでもなく。毎日の投稿をかちっとした決まりごとにするのをやめる、というだけです。

私が2011年からSNSでアップし続けてきたスープは、もともと受験生の息子のために作

もっとみる
2022.3.23 ふきとトマトのポタージュ、夫の退職

2022.3.23 ふきとトマトのポタージュ、夫の退職

和食のイメージがある蕗をスープでカジュアルに。茹でて筋をとった蕗とトマトを煮て、よくよくブレンダーにかけました。トッピングに薄くスライスした蕗をたっぷり乗せます。オリーブオイルを多めに使ったら良い感じにまとまりました。軽やかな春のポタージュです。

明日で、私の夫が会社を定年退職します。このnoteを読む方は私よりずっと若い方が多いし、今や働き方も大きく変わっているから、定年まで勤めるなんてピンと

もっとみる
2022.3.22 ふきのとうとじゃがいもの味噌汁、はじめての本を出したときに支えと教えをくれた編集者

2022.3.22 ふきのとうとじゃがいもの味噌汁、はじめての本を出したときに支えと教えをくれた編集者

春だけの香り、ふきのとうを味噌汁にあしらって。鮮烈な苦味をうまく受け止めてくれそうなじゃがいもと組み合わせました。ふきのとうは包丁で刻むと黒ずみやすいので手でちぎって最後入れ。しっとりした雨の朝に合う、大人の味噌汁です。

今週末の25日に今井真実さんをゲストに迎え「私はこうして料理家になった」というnoteのトークイベントに出ます。告知は一番下に貼っておきますね。

私のデビューはちょうど6年前

もっとみる
2022.3.21 わかめとたけのこのスープ、献立を悩むか悩まないかの選択

2022.3.21 わかめとたけのこのスープ、献立を悩むか悩まないかの選択

春の出会いもの・若竹煮の量を逆転させる感じで。ぷりぷりわかめの中に、たけのこのシャキッとした食感がアクセントになって、わかめスープなのにご馳走感です。だしにはチキンコンソメの素を少々。ごま油も使わず、あっさりお吸い物風に仕上げます。

以前、坂口恭平さんと対談したとき、人の悩みはつきつめると10個ぐらいしかない、というお話をされていて、感心してしまいました。この話は料理についても同じことがいえて。

もっとみる
2022.3.20 たけのことホタルイカのトマトスープ、最初からやり直す

2022.3.20 たけのことホタルイカのトマトスープ、最初からやり直す

春ならではの食材を取り合わせた季節のスープです。トマトとたまねぎ、にんにくでスープのベースを作って、そこに茹でたたけのこと下ごしらえしたホタルイカを入れてさっと煮ました。バジルペーストを少しトッピングして混ぜながら食べます。
ホタルイカ、最近みんな食べてますよね。昔からこんなに人気だったかどうか、思い出そうとしてうまく思い出せません。SNSで広く認知された食材なのでしょうか。

この日記部分、当日

もっとみる
2022.3.19 かつおだしのくず湯、茶道とミニマルライフ

2022.3.19 かつおだしのくず湯、茶道とミニマルライフ

濃いめにとったかつおだしに醤油と塩、酒で味つけをし、濃いめのとろみをつけました。具はなしですり生姜を落とし、あったまるお吸い物です。もう少し味つけととろみを濃くすれば、和食でよく使う銀あんに。やさしいとろみとかつおだしの香り、心休まるひと椀です。

食の仕事をはじめたこともあり、数年前からお茶を習い始めました。まあ、この年齢からです、一向に上達しません。恥の多い50の手習いです。それでも学ぶ意味は

もっとみる
2022.3.18 焼きトマトとしらすのスープ、汚れの解像度

2022.3.18 焼きトマトとしらすのスープ、汚れの解像度

昨日に続き、しらすと野菜のスープ。輪切りトマトをオイルで焼いて、水を加えて煮て、しらすを加えて塩で味つけ。トマトを崩しながら食べるとうまみがスープに溶けこんでいき、ほのかな酸味がとてもおいしい。トマトの種は少し抜くことで、焼き色をつけやすくしました。酸味をマイルドにするための、ちょっとしたひと手間です。

先日、雑巾がけをしているとき、床にくっついた小さな汚れを発見しました。どうやら、ワックスのべ

もっとみる
2022.3.17 ニラとしらすのスープ、コム・ア・ラ・メゾンのこと

2022.3.17 ニラとしらすのスープ、コム・ア・ラ・メゾンのこと

しらすをさっと水煮して、刻んだニラを加えたクイックスープ。ほんのりごま油の香りをつけています。ニラは刻んで、煮切った酒と塩、スープの素などで味付けしたものを作りおき。サッと取り出して使えるので便利です。

きのうは、赤坂にあるコム・ア・ラ・メゾンで食事を。スープがスペシャリテの店で、毎年寒くなると出かけます。今シーズンは2回目。外食になかなか行けないので絶対につぶれて欲しくない店を選んで出かけるよ

もっとみる
2022.3.16 かぼちゃと鶏ひき肉のポタージュ、肉玉スープのこと

2022.3.16 かぼちゃと鶏ひき肉のポタージュ、肉玉スープのこと

鶏ひき肉をバターで炒めたところに切ったかぼちゃと水を入れて煮て、柔らかくなったらスプーンでつぶします。冷凍しておいたのを、今朝は解凍してから牛乳を加えてレンジで温め。ボリュームとうまみたっぷりのポタージュがすぐできます。

昨晩は、国際防災レスキューナースの辻直美さんのインスタライブに呼んでいただき、災害時などに役立つ危機管理スープの話をしました。危機管理と言っても地震や水害などのための心構えや備

もっとみる
2022.3.15 グリーンピースと卵のスープ、ふたつのおいしさ

2022.3.15 グリーンピースと卵のスープ、ふたつのおいしさ

冷凍グリーンピースで、食べるスープを作りました。凍ったままの豆を鶏むね肉のローストの細切れと合わせて、薄いコンソメで煮ています。ゆるくとろみをつけてから卵でふんわり仕上げました。味出しの肉はベーコンやサラダチキン、ソーセージでも。肉やコンソメは控えめに入れると豆が主役になります、、

春になると、グリーンピースが出回りますが、今朝のスープは冷凍品を使いました。私はグリーンピースが大好物で、さやつき

もっとみる
2022.3.14  ちぎりキャベツとおあげの味噌汁、腹割れスコーンをつくる

2022.3.14 ちぎりキャベツとおあげの味噌汁、腹割れスコーンをつくる

白味噌にキャベツのグリーンが映える春色の味噌汁です。キャベツは手でラフにちぎって煮ています。だしは昆布とかつおぶしの粉。カップに入れるとなんだかミルクスープのようですが、ちゃんと和風。白味噌のやさしい甘さに癒されます。

これまでの人生でそれほど熱心に食べてきた記憶もないのに、なぜか急にスコーンが食べたくなって焼き始めました。私はお菓子作りもなかなか得意なのです。といってもスコーンはシンプル簡単な

もっとみる
2022.3.13 豆腐の茶碗蒸しスープ、家庭料理を鳥の目で

2022.3.13 豆腐の茶碗蒸しスープ、家庭料理を鳥の目で

茶碗蒸しのだしを増やしてふるふるにしたスープです。たまご1個にだし200mLぐらい混ぜて、塩で味つけ。
レンジに2分ほど、ときどき開けて様子をみながらかけていきます。茶碗蒸しと同じで具はなんでもいいけれど豆腐は口当たりがやわらかくて、癒されます。三つ葉があったので刻んで散らして。

『きょうも料理』という、2004年に出された本を読みました。著者の山尾美香さんは東京大学大学院在学中に結婚・出産を経

もっとみる
2022.3.12 ちびポトフ、 料理家という仕事

2022.3.12 ちびポトフ、 料理家という仕事

芽キャベツとにんじんを、角切りベーコンと一緒にコトコト煮た、ミニサイズのポトフです。おいしいスープがとれてから、スナップえんどうやソーセージも入れて賑やかに。自家製ベーコンは長時間煮込んでも燻した香りがしっかり残って、ポトフの風味になっています。春らしいいろどりです。

noteには、たくさんのプロの料理家やシェフたちがレシピや料理の話、あるいは料理という仕事について書いています。noteでもおな

もっとみる
2022.3.11 キャベツとスナップえんどうと牛肉のスープ、備えること

2022.3.11 キャベツとスナップえんどうと牛肉のスープ、備えること

肉と野菜を炒めてしっかりめに味つけしたスープの素を、何種類か冷凍してあります。水を加えてあたためればすぐにおいしいスープが出来上がり。今朝はスナップえんどうを後入れしました。フレッシュな野菜を入れると歯ざわりと香りが出て、作りたての感じが出ます。

こんなストックがあると、いざというとき助けになります。ちなみに、震災などで停電してしまったときは、冷凍庫はすぐ開けちゃダメなんだそうです。保冷剤の役割

もっとみる