2022.3.16 かぼちゃと鶏ひき肉のポタージュ、肉玉スープのこと
鶏ひき肉をバターで炒めたところに切ったかぼちゃと水を入れて煮て、柔らかくなったらスプーンでつぶします。冷凍しておいたのを、今朝は解凍してから牛乳を加えてレンジで温め。ボリュームとうまみたっぷりのポタージュがすぐできます。
昨晩は、国際防災レスキューナースの辻直美さんのインスタライブに呼んでいただき、災害時などに役立つ危機管理スープの話をしました。危機管理と言っても地震や水害などのための心構えや備蓄などもそうだし、昨今だとコロナに罹った、濃厚接触者として隔離状態になった、そんなことを想定しておくのもそのひとつといえます。
どんなことが起こるかはわかりませんが、緊急事態で平常運転ではないとき、あたたかい、手作りの、そのときの自分の体や舌に合ったものを食べられたとしたら、それは心身ともに大きな助けになるはずです。
最近私がおすすめしているのは「肉玉スープ」というもの。これは今、月刊ESSEに連載しているテーマなのですが、ちょっと濃いめに味付けした「スープの素」とでもいいますか、パッと食べたいときにスープが手早く作れる便利なレシピです。タンパク質の食材を多めに入れているので「肉玉」と呼んでいます。
ひとつ、ご紹介してみましょう。今朝のスープにも使った、「かぼちゃのキーマ」です。
フライパンか鍋で鶏ひき肉をバターで炒め、薄切りにしたかぼちゃと水を加えてふたをして蒸し煮します。やわらかくなったら塩を加えておたまの背でかぼちゃをつぶします。
できたうち半分は作った鍋に残し、ピーマンとカレー粉、水を加えてかぼちゃのキーマカレーに。
残り半分は、写真のようにさらに半分に小分けして冷凍庫に。このままミルクを入れてレンジにかけるだけでポタージュになります。もちろんほかの具を加えてもいいのです。
こんな風にして肉玉が冷凍庫に入っていると、災害の時にかぎらず忙しいときや、子供の塾前のごはんなど、あと1品!みたいなときに重宝します。
昨晩のインスタライブではこのほかにも、ストックしておくと便利な食材、コロナで一人で隔離されてしまったときに役立つ一人分のスープガジェットなどご紹介しました。こういうことは、いざというときにいきなりできないものなので、日ごろから使ってみたりやっておくといいんです。
まあ、なかなかそうできない人が多いから、辻さんも啓蒙活動を地道にやっているんでしょうね。私も、日々の暮らしを下ざさえしてくれるのはスープみたいな地味な料理なんですよ、という話をコツコツとしていこうと思っています。
読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。