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僕のNHK退職物語②

おはこんばんにちは。劇団らふの橋本です。
今週は雨雨雨雨ッッッ!!!
汗っかきの僕にとっては、ジメジメかつ段々暑くなるこの梅雨の時期は天敵です。
洗濯物もなかなか乾かないし(浴室乾燥はあんまり好まない)、、、
ドラム式洗濯機の購入を本格的に考え始めました。

さて、仕事の合間に書いていることにより
不定期更新となってしまっていて大変恐縮なのですが、僕がこの春にNHKのディレクターを退職したお話の第2話です。

今回は、僕が入局してからどんな場所でどんな仕事をしていたのかという事を中心に書こうと思います!

1ヶ月の研修

2016年4月にNHKのディレクターとなった僕を待っていたのは、約1ヶ月間の研修。
100人近くの同期と、ディレクター職に向けて構成された研修プログラムを受けました。

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10人前後の班に分かれて、
それぞれに講師役の先輩プロデューサーカメラマンなどがついて、ディレクターに必要なスキルについて学びます(企画、撮影、編集など)

とはいえ、結局のところテレビのディレクターに必要な能力は研修で身につく様なものではなく、ひたすら経験を積むしかないものだったと今になっては思うので、この研修期は同期とひたすら仲良くなるための時間だったのかなぁと振り返っています。

どんな仕事を始めたとしても、
新社会人にとって同期は唯一、一緒の立場で悩んだりする存在なので、かけがえのない存在ですよね。理不尽なことがあった時は、逐一報告しあったり愚痴を言い合ったりしていたと思います。

NHKで働くということ

また、もう一つこの研修時で必ず学んでおかなければいけない、身につけておかなければいけないのは、NHKで働く事の心構え
(NHKだから偉い、とかそういうことではなく)
受信料というシステムについてのこと、
自分たちが課された役割や、果たすべきことなど、深く考えておく必要があります。
こういう意識は、後からはついてこないのかな、と思います。
どんな番組においても、NHKである以上、NHKが作るべき番組とは何か、を常に考えなければなりません。後付けにされちゃうこともあるんですが、ここは必ず持っておかないといけないマインドだと思います。
公務員ではないけれど、公との関わりは切っても切れない。
ここについてちゃんと考えて素敵な番組を作り続けている、頗る優秀な方々がいる一方で、残念ながら一定数、給料泥棒的な人もいることは確かだと思います。

ちょっと脱線しちゃいますが、
NHKの番組の中でも世間から評判の高い番組を作っているあるディレクターの方が、
「NHKの番組表を見てみろ。半分以上つまらない番組だろ?つまり使えないディレクターが半分以上いるんだ。そうはなるな。」
と言っていました。
これって超重要ですよね。たしかに、正直何のために作ってるのか分からない番組、たくさんあると思います。
また、僕もそうだったのかも知れませんが、ディレクターとしてのスキルや心構えが欠損している人もいました。ほんと残念。
おっとっと、脱線しすぎたので本題へ!

地方局に配属

入局から1ヶ月ほど経った時、
僕たち新人は全国に存在するNHKの放送局のどこに配属されるか(初任地)を言い渡されます。
今はいきなり東京に配属されることも多いらしいですが、当時は90%が東京以外の地域、所謂地方に配属されるしきたりでした。

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新人ディレクターは初任地にて
4〜5年の間は修行することになっており、
20代の一番働き盛りの時期を過ごす場所になるので、配属地は超重要。

同期全員の前で1人ずつ自分の配属地を発表するという謎イベントが開催されつつ、
僕も人生で訪れた事のない西日本のとある県に配属されました。

面接の際、「どこでもいいです」と伝えていたら、本当に親戚も友達も居ない、まったくもって縁もゆかりもない土地に住むことになりました

横浜出身で友達がほぼ関東圏にいたので、
今思い返すと、「東寄りで」と伝えておけば良かったなとも思います。
ただ、恐らく人事には一切反映してもらえなかったと思いますが。
僕の場合、なぜその県に配属になったのか、特に詳しく説明されませんでした。
100名を配属させるので、会社的なパズルはある(というかむしろそれくらいしかないのかもしれない)と思いますが、今思えばもうちょっと理由とか、何を期待されてるのかとか、聞いておきたかったなー。
なんというか、僕は結構、なぜ自分が今この仕事をすべきなのか、ということを考えてしまうタイプというか。それを一番大切にしているところもあって。
その辺てきとうだな〜と感じる場面は、少なからずあったなーと思います。
職員も一人一人人生かかった人間なんで、
出来る限り向き合って欲しいし、向き合ったことを伝えて欲しいですよね。
言ってくんなきゃわかんないよ、、、笑

地方での生活

地方での私生活は、人生において非常に有意義な時間になりました。

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まず、仕事でなければ、一生足を踏み入れない可能性も十分にあった土地で、暮らせたということ。僕の住んでいたアパートの目の前が一面田んぼで、夜カエルの鳴き声がうるさくて眠れない日々もありました。虫もでけぇ。

多忙でありつつも、都会よりは流れている時間がとても穏やかなため、周りに流される事なく自分と向き合いながら生活ができていたこと。
仕事以外においては、
ひたすら自分のために時間やお金を使うことが出来ました。
生活費も東京よりはるかに安いため、
色々なこと、ものに触れることができます。

ただ一つまた脱線すると、NHKの新人は、給料が高いという事はない、と個人的には感じています。
(手取りが10数万円の時とか普通にあります)
勿論受信料により成り立っているので、
給料が高すぎるのも良くないと思いますが、
お金の額という意味では夢はないなと思いました。
大学の同期は高給取りだったり海外赴任したり、、、。
お金のために働くわけでは決してないけれど、NHKの給与体制には色々思うところはありましたね(これは今度また改めて詳しく書きます)

あと、地方では一生分車を運転しました!
僕は入局当初免許を持っていなかったのですが、研修期間に夜間で教習所に通ってなんとか取得しました。
NHKの人事の人からは「免許なくても、地方で暮らしていける」と言われていたんですが、これは心の底から否定したい。
地方局でディレクターとして仕事をするなら、2億%免許があった方がいい。
フットワークが軽くなります。
あと私生活面でも必須。
映画館まで車で30分とか普通にかかります。

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ま、今となってはバイクの免許までとるくらいにはなってしまいました。
趣味が増えた、ということで人事の人は許します。

とまぁここまででかなり長くなったのですが
まだ仕事についてかけていないっっ!!!

ちょっと頭が回らなくなったので今回はこの辺で!
次回は仕事面に突入できるはず!
ではまた、、、

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