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アドバイスに使ってみたい漫画の名言③ ~『ARMS(アームズ)』~

私が中学校で勤務していたとき、
生徒たちが必死で努力してきたにもかかわらず、
テストや部活動の大会などで思い通りの結果が得られず
落胆してしまうという場面を何度も見てきました。

落ち込んでいる姿に心を痛め、慰めながら接しつつも、
気持ちを奮い立たせて前を向き、
その努力を継続するという道を選んでもらいたいと思い、
次の名言をよく活用させてもらいました。

漫画『ARMS』の名言から学ぶ

人の足を停めるのは、“絶望”ではなく“諦観(あきらめ)
人の足を進めるのは、“希望”ではなく“意志

漫画『ARMS』皆川亮二

落胆し、悔しい、悲しいなどの感情が渦巻く中で

(もうこんな思いをしたくない)

という思いから、
あきらめる気持ちが大きくなりつつも、
まだ、目標や夢を追い続けたいという小さな願望が残っているはずです。

感情も気持ちも追いつかず、混沌としている状態だからこそ、
その心理状態を言語化して気持ちの整理を促し、
今のスタート地点(順位や技能の習熟度など自分の現状)を認識した上で
選択する道を示すことが重要であると考えていました。

努力を継続できないのは
結果や自分の才能の無さ、目標の壁の高さに絶望したからではなく
努力しても無駄であると決めつけ、可能性をあきらめてしまう自分の心
原因であり、

次の一歩を踏み出せるか、どうかは
努力したらいい結果が生まれる、
自分には才能があるという希望が持てるからではなく
どんな困難な状況であろうが、
可能性が低いと言われようが
断固としてやる、
続けるという意志がある
か、どうかである


と、『ARMS』の名言の私なりの解釈を説明した上で、

『君たちは、今からどうしますか? 
 あきらめますか? 
 努力を続けますか?

と聞きました。

このように、次の道の選択は生徒たちに委ねていますが、
真摯に努力してきた生徒ほど、
継続を選択する傾向にあり、
想像以上に逞しく成長していく生徒もいました。

中学生という成長期であるからこそ、
「運が悪かったから」
「先生の教え方が悪かったから」
「チームメイトが悪かったから」

原因を外に求めず

「練習や勉強の仕方が悪かったのではないか」
「努力が足りなかったのではないか」
「自分には何が足りなかったのか」

内省に努め、自分を磨くことに
重きをおいてほしいという願いもありました。

大人である私たちは、
毎日たくさんのあきらめと戦うことになっていくことを知っています。

実際、
どうしても、あきらめなくてはならないことも出てきますし、
むしろ、
あきらめて捨てていくことのほうが多くなっていくのではないでしょうか。

しかし、
そのあきらめも次のステップに進むための前向きなものにしたい
という意志があれば
人の足は停まらないと思いたいので、
生徒たちに気持ちを込めてアドバイスしていました。

私にとってもこの名言は座右の銘です。
だから、私自身、文章を書くのは苦手ですが、
1週間に1度は必ずnoteに投稿するという目標を継続するために、
書くネタがないからといってあきらめるのではなく
教員で得た経験や知識を多くの人の役に立てたいという強い意志をもって
一歩ずつ前進しようと改めて決意しました。


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