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【はがきサイズの短編】運送会社鬼ヶ島諸島、船場にて テーマ:運送

こんにちは!高木梢です。

今回のテーマは、「運送」です!即興で書いたので、現場の感じとか間違っていないか不安ですが・・・お手柔らかに読んでいただけると嬉しいです。

自己紹介記事も編集しましたが、15分縛りを一旦やめてみることにしました。どうしても、15分でこれだけ書いたぞ!どや!っていうのが出てしまう気がして・・・目指すところはそこではなく、読んでくださった方に喜んでもらえる・・・っていうことが一番大事なのです。(それもエゴといわれたらそうなんですが)

いろいろ自分でも悩んでいますが、とりあえず書くことは続けますので楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!(よかったらコメントもいただけるともっと嬉しいです笑)


  「エッサ、ホイサ、ヨイショ、コラショ」

 青空にかけ声が響く。ここは運送会社鬼ヶ島諸島。大人の腰ほどの大きさの小鬼たちが、巻き毛とジャージを振り乱して荷物を船に積み込む。最近は大きな依頼が一件あり、てんてこまいだそうな。

 「隣の島の鬼たちが、人間と猿犬キジに退治されたらしいぞ。カタギの仕事をしときゃよかったのによ、アホだねえ。ま、そのおかげでオレたちにお宝を人里に運ぶ仕事が入ったから、桃太郎さんには頭が上がらねえや」

 緑色の肌をした力持ちの小鬼は、金のつまった木箱をひょいと持ち上げた。
 赤い汗をタオルで拭いながら、ガラガラと音を立ててリヤカーを押してきた鬼に「やっさん、どうだいそっちは?」と聞く。

 「これじゃあいくら船があっても足りないよ。どんだけ財宝を隠してたんだ、あいつらは・・・。人里のじいさんばあさんも使いきれないんじゃねえの」

 「景気のいいところもあったもんだ。ま、そんだけありゃあ、オレたちもがっぽり丸儲けだな。社長も喜んでいたよ、人間から依頼を受けたのははじめてだって」

 「ああ、人里から追い出された青鬼がこの仕事を初めて、やっと人間に認めてもらえたんだからなあ。社長は本当に苦労したよ・・・。あ、マーさん次の船いつ来るんだっけ?」

 「五分後だ!やべ、早く積まないと。じゃあ、やっさん!また社食でな!」

 「おう!いつもの牛丼な!」

 アッハッハと笑いながら二人は走っていく。運送会社は、今日も平和である。

Fin

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
素敵な画像をお借りしました。




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