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愛情と支配について

こんにちは。
忙しいことを言い訳にして、だいぶ note の更新が滞っていました。
少しスケジュールも落ち着いてきたので、また、note を更新していきたいと思います。

さて。
しばらくぶりの私が最初に書きたいなと思ったこと。
それは、「愛情と支配」について。

愛と支配の関係、皆さんは考えたこと、ありますか??

これは私が尊敬する臨床心理学者の一人、「来談者中心療法(=傾聴)」のカール・ロジャースの言葉なのですが、非常に厳格なクリスチャンの両親のもとで育った経験を持つ彼は、自分の両親(特に母親)との関係性に対して「巧妙で愛に満ちた支配によるものであった」と語っているんです。

巧妙で愛に満ちた支配。

愛されながらも親の支配下にあったと感じる人には、まさに「言い得て妙」という言葉で、すこしゾゾっとする反面、皆さんにも何かしら思い当る経験がないでしょうか??

今回は少し、近しい人(自分が愛情を寄せる人)に向けた「支配欲」と「感情」の心の中の状態について書いてみたいと思います。

私達が「人間関係」の中で、思い通りにいかない事柄に対し心の中の感情を過度に活用化し過ぎる時、親子関係、兄弟、友人、恋人、どんな関係であろうと、そこに「その人を自分の思い通りに動かしたい」という欲求が存在している気がしています。

巧妙な言葉尻で相手を誘導したり、(あなたのためよ、とか、お母さんはこれが正しいと思うけどあなたは?(もちろんお母さんとおなじよね)など遠回しに自分の意図する方へ導く)、もしくは言葉ではなく感情で相手をコントロールしたり…。そういったことって実は生活の中によくある出来事だと思うのです。

誰でも一度は経験があると思うのですが、特に感情で相手を誘導したり、自分の思う方向に強制的に仕向けたりするとき、あなたはどんな感情を使いますか??

怒り?、憎しみ?、悲しみ?
強い言葉で強制的に自分の想いを訴える人もいますが、その反面で、悲しみの感情を使って、相手に自分の欲を訴える人も中にはいます。

泣きながら、自分の欲求をただただ伝えている時。
(〇〇してほしい、とは決して言っていない)
実はこれに当てはまっている場合もあると思います。

なんか身に覚えありませんか??
私はあります(笑)

無意識であろうとなかろうと、涙で相手をコントロールしようとしているんですね。

もちろん、とても辛いことがあった時、その相手がちゃんと状況を聞いてくれる人であるなら、自分の想いを話していいと思います。
そうすることもとても大切。
ただただ感情をぶつけたい時もあるでしょうし、それができる相手がいるという事は、あなたにとってとても安心できる関係性の人が存在していると言えるとも思うのです(幸せなことですね)

ただその関係に甘えすぎて、自分の欲を一方的にぶつけてはいませんか??

相手を信頼する、ということは、その後の相手の判断や対応も、相手にゆだねる、ということ。
一度相手に気持ちを伝えたら、どう判断しどう対応するかはこちらが決めることではなく、相手が決めることなのです。

あなたが心から信頼する相手の、その後の対応を信頼しましょう。

親子でも、兄弟でも、親友でも、恋人でも。
自分の思い通りにならない時は必ずあります。

特に親子であれば、絶対こうした方がいい、とか、絶対間違っている、など、自分の思う方向に導きたい時が何回もある。

そんな時、一度自分の想いをきちんと相手に伝えたら、その後は相手の反応をいったん受け入れる。
相手にゆだね、その後の行動も受け入れる。

相手を信頼し、判断をゆだねるということは時には簡単じゃないけれど、信頼する関係性を維持するためにも、とても大切なことではないかと思います。

自分が感情で相手に何かを訴えている時、相手のことを支配しようとしているだけではなく、実は自分自身もその感情に支配され、疲弊している場合が多々あります。

相手が思い通りの対応じゃない時、必要以上に過度に活発に自分の感情が動いたら、少し冷静に見つめてみましょう。

自分自身が自立してくためにも、とても大切なことだと思うのです。



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