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【読書】 6月に読んだ本 6冊

遅くなりましたが6月に読んだ本のまとめです。
ちなみに読んだ本は「読書メーター」というサイト(アプリ)で管理しています。
そこに書いたものを、こちらに移す際にちょっとリライトしているという感じです。
オフラインでの読書ノートは私の性格上絶対続かないとわかっているので、手軽なオンラインで。
読書好きの皆さんは、読書ノートつけていますか??


珈琲屋の人々 どん底の女神 / 池永陽

お久しぶりの珈琲屋シリーズ。一体何年ぶり?
気づいたら新しいものが2冊も追加されていた。こちらはその1冊。
のっぴきならない事情で人を殺めてしまった行介が営む珈琲屋を舞台に、訳アリのお客が訪れる。
どの客も人を殺した手を見に来ては、自分の状況が彼よりはマシと勇気づけられるという流れ。
行介は幼馴染の冬子の気持ちに応えぬまま来てるけど、まだまだ頑なな感じが続きそう。冬子のキャラ、やっぱり好きになれないなぁ。表題のどん底の女神など、続きが気になる話もいくつかあったので、最後に回収して欲しかった。にしてもこの町は訳ありの人が多すぎる。


珈琲屋の人々 心もよう / 池永陽

新しいものが2冊でいたうちの2冊目。こちらは最新巻。
毎回冬子の行介への執念(…のような愛)が語られるたび、また来たか…感。自分の生い立ちを話して新しい女性客へのマウントを取ってるようにしか見えない。ああ、やっぱり冬子のこと好きになれないー!というか登場人物誰にも感情移入できないのに終着点が知りたくて読んでしまう…。今作は新キャラの順平が不憫すぎた。


キッチン・ブルー / 遠藤彩見

食べることにまつわる短編集だけど、決して飯テロ的小説ではなく、どちらかというと食欲がなくなりそうな話。悩みやストレス、もしくは原因不明の、会食できない、味覚がなくなる、料理ができない、油中毒…といった食に憂鬱を抱えた人の苦悩を描いている。
彼らの頑張って乗り越えようとする逞しさが見て取れるのは、やはり食べることは生きることだからだろうか。ちょっと不穏な感じがまたよかった。


事故物件、いかがですか?東京ロンダリング / 原田ひ香

事故物件に1ヶ月だけ住む「ロンダリング」にまつわる連作短編集…と思いきや長編小説だった。
ほそーく繋がった糸がどんどん太くなって思わぬ事実と繋がっていくのはおお!となったけど、ロンダリングに関わった人たちのその後の生き方に焦点を当てたものが読みたかったなーと思ったり。人生再生ストーリーかと勝手に期待したのが悪いけど、ちょっと読みたかったのと違っていたかな。
というか1作目の東京ロンダリングを読んでいないのでそっちも読んでみたい。


境遇 / 湊かなえ

陽子はベストセラーの絵本作家で晴美は新聞記者。二人とも親に捨てられた過去がある。あるとき陽子の息子が誘拐され、真実を公表しろと脅迫されるところから物語が動き出す。陽子、晴美の視点で物語が進み、案外さらっと終わった印象。湊かなえさんらしい読みやすさはあるものの、湊かなえさんっぽいどろっとした感じは少なめな印象。


うしろむき夕食店 / 冬森灯

ほっこりグルメ系小説。
住宅街にひっそりある、家庭料理を出してくれる夕食店。人生に迷った人々が訪れては、名物の料理「おみくじ」をオーダーしていく。
おみくじに書かれてあることはスピリチュアルとかそういうことじゃなくて、受け取る側の解釈ひとつで彼らの背中を押すものなのかも。好きなのは1話目。真面目すぎて、遊び心を持てず自分を曝け出すことがどうしてもできなかった彩羽が一皮剥ける瞬間にホッとした。


7月に続く。

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