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暑い日のランチは高峰山の山頂で / 長野県小諸市

毎日暑い日が続いています。
自宅があるあたりは日中は35度近くに気温が上昇することもあるので、家の中にいるとエアコンがないとぐったりしてしまいます。長野が避暑地だったのは、今やもう昔話。

ちょっと話がそれますが、長野はもともと涼しいエリアだったからか、エアコンの普及率が恐ろしく低い。もちろん標高の高い場所などは今でもエアコンが必要ないところはあるけれど、うちの近所にもエアコンがない家は結構あって、それも特にお年寄りのおうちに多い気がします。
新しく建てる家には最初からエアコンの設備があるけれど、古い家になるとまずエアコンをつけることを想定して建てられていないので、配線工事からしなければならず、そういうのがネックになっているのかもしれません。
どちらにせよ「夜になれば涼しいから大丈夫」と口を揃えて言う人が、たいてい昼間家にいるお年寄りというのが気になってしかたないです。ムムム。


話を戻します。
わたしも家で仕事をしているので、やはりエアコン必須。エアコンをつければ快適に仕事はできるけれど、たまには天然のエアコンを浴びたくなるというもの。
ありがたいことに長野は同じ市内でも標高を上げれば涼しいところがたくさん。家から車で40分くらい走ればあっという間に下界より10度くらいは低い場所に行けるため、手軽に涼みに行くこともできます。

この日も朝起きてしばらく仕事をしていましたが、昼前になって夫の提案で、ランチを持って標高2000m高峰高原へ行くことにしました。

家がある場所の標高が大体650mくらいなので、高峰高原との標高差は1400mほど。
この日の我が家付近は32度でしたが、車で上がっていくうちに気温はどんどん下がり、最終的に20度になりました。す、涼しい〜!!エアコンより涼しい〜!

駐車場でランチを食べたっていいけれど、もちろんそんなことを許してくれる夫ではありません。目指すは高峰山の山頂。腹が減っていようがなんであろうがランチはそこまでお預けです。


高峰山は黒斑山や浅間山に向き合うようにあり、頂上まで1時間もかからずに行けるお手軽登山ができる山です。
高峰山といえば、わたしが長野に引っ越してきた翌日に登った山。駐車場から1時間もかからずに登れるし、急登もないということで、わたしにも登れると夫はチョイスしたのでしょうが、なぜ引っ越しの翌日に登山!?とそりゃまあ思いました。当時のわたしは丘すら越えたことのない海抜0m育ち(家は海抜50mくらい)の生粋の香川人、夫にとっては散歩のようなこの山も、わたしにとっては達成感を味わえるほど大変な登山でした。
でも今は「え?もう終わり?」と思うくらいには慣れてきました。成長してる!

ちなみに冬にはスノーシューハイクもできます。わたしが初めてスノーシューをやったものこの山でした。確か婚姻届を出した後に夫の提案で行ったんだった……。どういうスケジュールよ。なぜ夫はいつもこうなんだ。

登山道入り口

高峰高原ホテルの裏にある登山口。高峰神社の鳥居をくぐり、登山開始。
最初は樹林帯です。

こんな感じの道

20分くらい樹林帯を登っていくと粒ケ平と呼ばれる肩に出てきます。ベンチもあるので最初の休憩ポイントですね。ここまで来るとあとはなだらかな稜線なので、頑張る登りはここまで。

ベンチで休憩できるよ

高峰山には貴重な高山植物もたくさんあって、春から夏にかけてはそういった楽しみも。何せ20分頑張ればあとはなだらか、というのが初心者にもぴったりですね。つまりわたし。

黒斑山


平坦な道をさらに20分ほど進んでいくと、突然眼前に巨大な岩が現れます。この岩を右に周っていくとゴールの山頂です。

どーん
高峰神社の祠
山頂

涼しいところでランチを食べようとここまで来ましたが、登ってくればもちろん汗をかくし、暑いとも感じます。エアコンのあるところで静かに昼ごはんを食べた方がいいのでは、と思いますよね。
でも夫はこういうことに喜びを感じる人で、わたしもちょびーっとは夫の影響を受けて、そう思えるような人になってきた気がします。
なんの変哲もないおにぎりでも、山の上で食べたらおいしい。というか、何を食べてもおいしく感じるのは、山と夫が教えてくれたこと。

双眼鏡で我が家を探す

山頂からは八ヶ岳や北アルプス、富士山が見えます。でも夏は霞がかかっててなかなか遠くの山は見えないです。この日も見えませんでした。

当初の目的だった昼ごはんを山頂で食べ、暑くなった体を冷やして下山。
帰りは分岐を折れてスキー場の方へ。ニッコウキスゲがたくさん咲いていました。

鹿に食べられてないね


朝起きて仕事をして、涼しい場所でランチを食べるために山に登り、下山してまた仕事……という、これぞ高低差のある暮らし。
なかなか気に入っています。


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