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魚料理とそのリメイクパスタ

シチリア島の州都、パレルモからの発信。 ボンジョルノ。

ロックダウンに突入して10日目となりました。 途中で喧嘩も入りましたが、私自身は至って平穏に暮らしています。 昨日FBでオーストリアに住む友人が、「オーストリアは完全ロックダウンに突入」と言っていました。 部分的に突入していたものの学校は普通に開いていたらしいのですが、それでは全然感染者が抑えられず、何と「人口に対する感染者数」が世界で一位になったとか! ベルギーあたりが結構やばかったのですが、何とオーストリアが世界一になってしまったそうです。 なので、全面的に厳しいロックダウンに突入したとのこと。

彼女は元クロスカントリーの選手で、オリンピック出場経験もあり。 その関係で知り合ったご主人も勿論元選手、クロカンだったかスキーだったか? 息子さん2人は今ジャンプにハマっているそうです。 まだ小学生と中学生のお子さん達、 90mジャンプとかやるのですよ! 私、怖くてできないわ。 

そしてオーストリアの山に住み、宿屋も経営しています。 各国から選手達が合宿のために訪れる場所なのですが、今年はバイアスロンのワールドカップの行方も未定らしいです。 試合や活動がなくなると、それを生業としていらっしゃるご主人の仕事はどうなるのか?と、心配していました。 本当に。

イタリアもナポリを州都とするカンパーニャ地方もロックダウンに突入です。 イエローゾーンだったのに、その次のオレンジを飛び越してレッドゾーン指定となりました。 

もうね、私は覚悟しちゃいましたよ。 これは少なくとも来年の春までは続くと。もしもその前に状況が収まれば儲けもん位の気持ちでいます。 春よりひどい状況なのに、春より市民の意識が低いのだから無理無理。 私の気持ちは来年中の帰国実行へ集中しています。 もうそれ以外はロックダウンでも何でも来い!って感じであります。 

来年の夏に90歳を迎える母、ここ数年リウマチに苦しむ母、どうしてももう一度会いたいから。 それだけ。

と、こんなことを書く予定ではなかったのに、何だか暗い話でスタートしてしまいました。 書きたかったのは料理のことだったんですけどね。

金曜日の夕方、近所の魚屋さんへ。 茹で肉とそのリメイクで肉が続いたので、魚にしましょう。 何を作るか、何を食べたいかの方針が決まらずに並んだ魚を眺めていたら、一匹結構大きい魚が鎮座していました。 名前を聞いても知らない魚。白身ですごく美味しいと言うので、散々迷ったけれど購入。 1Kg以上あったと思います。 後で辞書で調べても日本語でてこなかったので、と言うかイタリア語自体がなかったので、方言の名前だったのでしょう、魚の写真を撮っておけば良かったと後悔。

鱗とエラと内臓を取ってもらって、丸ごと一匹のお買い上げです。 それを簡単にオーブン焼きにします。 塩とオリーブオイルとレモンだけでシンプルに焼く時もありますが、今回は野菜も一緒に。 ポロネギたっぷり、トマト、ジャガイモの薄切りを入れました。 たっぷりのオリーブオイルをかけて、レモンも輪切りも沢山入れて、オーブンへ。 肉厚だったので思ったよりも時間がかかりました。 そうそう、白ワインも加えましたっけ。

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あまり美しくないビジュアルなんですが・・・。 入れる野菜は何でも良いのですが、これが付け合わせとなります。 ズッキーニ、ピーマン、人参などなど、野菜で魚の上下を挟む感じでオーブンに入れ、途中で出てきた水分を魚にかけます。 そうすると魚が乾燥せずに、しっとりと焼き上がります。

しかし・・・、とても2人では食べきり得ない量でした。 なので残りは翌日のランチにリメイクです。

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魚の身をほぐしてパスタに。 冷蔵庫に入れていたら煮凝り状態になっていた水分も全部入れて。 レモンと余分な野菜を取り除き、その他全部を温めて、ちょこっとオリーブオイルを足して、茹でたパスタと和えれば出来上がりです。

これ、すっごく美味しかったです。 かなりアルデンテの状態で引き上げて、魚おフライパンに投入し、余分な水分をパスタに吸って頂きました。

オーブン焼きも楽チンなら、このパスタも楽チン。 でも結構自己満足の2品です。 

日曜日の午前中、車の音もほとんどしない、静かな時間。 多少自粛の雰囲気があるのでしょうね。 多分週末は取り調べが厳しくなっている様なので。 もっと厳しくして、ちゃんと法外な罰金を取る様にしてもらいたい。 そうすれば皆んな守るから。 本気でそう思っています。 ママに会いたい。

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