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高校生に「モビリティ」の授業をした話

“私は東京に行く”

今から約11年前、茨城にある実家を飛び出して東京の大学に進学しました。上京当時、中学の教員になることが人生の選択肢のひとつでした。

上京して以降、あらゆる縁と決断を繰り返すなかで、いつしか“教師になる”という選択肢が無くなっていました。

でも、人生って不思議なものですね。この度、とある高校の教壇に立つ機会に恵まれたんです。きっと18歳だった私が聞いたら、驚くことでしょう。

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「モビリティ」を授業に

以前、「バンライフ」をテーマにnoteを書いたところ、大変大きな反響がありました。

そして、このnoteをキッカケにして、このたび、2020年9月25日・10月8日の2日間、東京都立日野台高等学校にて「モビリティ」を軸に授業を2コマ、企画・運営させていただきました。

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 「自分の好きに気づく」:2020年9月25日開催

モビリティを通じた新しい生き方・働き方”を人生の選択肢の1つとして知ってもらうため、「自分の好きに気づく」というテーマにて生活冒険家の赤井成彰さんをゲスト講師にお招きして授業を行いました。

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現代のライフスタイルは様々あり、その一つに車を拠点に居住するバンライフもあるとお伝えしました。赤井さんは、実際にモバイルハウスという軽トラックの上に小屋を積んで生活しています。

彼に「なぜバンライフと出会ったのか?」という話をトークセッション形式でお話を聞き、実際に赤井さんのモバイルハウスを見たり、自分だったらどんなモバイルハウスを作るか?というワークショップを行いました。

学生さんは皆、赤井さんの珍しいモバイルハウス(通称:トビー号)に興味津々、理想のモバイルハウスも個性的な案がたくさんできてきました。授業当日は、フジテレビ「ザ・ノンフィクションの撮影も入っており、授業様子はテレビ放映されました。

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豊かな生き方は人によって異なります。未来ある学生さんには、自分の好きに気づいて生きていって欲しいと思います。バンライフというのは、数ある選択肢のなかで一つの生き方でしかありません。

しかし、この車を拠点にする自由度が高いライフスタイルにも、いつか憧れを持って実践してもらえたら嬉しいなと思いますし、それが自分の好きに気づくキッカケになったらと願うばかりです。

*ちなみに私もモバイルハウスに泊まったことがあります:


「モビリティ×防災」|2020年10月8日開催

2回目となる授業では、CarLifeJapanの野瀬勇一郎さんをゲスト講師に迎え、車は移動や旅だけでなく、防災といいった有事の時にも役立つというお話をさせていただきました。なお、野瀬さんは、防災イツモマニュアル(ポプラ社)の出版にあたり、監修されています。

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CarLifeJapanの野瀬さんは、2020年の新型コロナにおける医療支援や熊本地震にて、キャンピングカーを用いて支援を現場で行ってきた方です。モビリティを通じた支援の実体験や普通車で車中泊する被災地での需要について講義いただきました。学生さんは、キャンピングカーが有事にこんなにも有事に役立つのかと驚いていた様子でした。

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私の方では、車の防災がより身近に感じてもらえるよう、ワークショップをさせていただきました。私が事前に用意したワークショップは2つです。

1つは、「車中泊見学」です。いざ、旅や有事のときに「車中泊をしよう!」と思い立っても、すぐにできるものではありません。より身近に、楽しく車中泊の方法を知ってもらうために、私が当時、車中泊車として使用していた普通車(トヨタ車のシエンタ)を車中泊仕様にして持っていき見学していただきました。

見学後は、車中泊旅を自由にプランニングしてもらい、発表してもらいました。「私、車中泊旅がしたいです。」「憧れです!」と興味を持ってもらい、直接言ってもらえたことはとても嬉しかったです。

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日本は自然災害が多く、世界からみても有事に遭遇する確率が高い国と言われています。「いつ震災が起きるか分からない」これに対し、日頃から有事への対策が必要です。キャンピングカーは、旅だけでなく防災でも強い味方となります。学生さんには、家族と一緒に「正しい車中泊の実践」を試してほしいなと思っています。

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今回の授業内容が、学生さんのこれからの人生のどこかで活きてくれていたら嬉しいです。授業の機会をくださった、東京都立日野台高等学校の皆さま、ゲスト講師をしてくださった赤井成彰さん、野瀬勇一郎さん本当にありがとうございました。

ここまでお読みいただきありがとうございました*

2021.02.23




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