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将来の夢ってなに?

#こんな学校あったらいいな

今回、小学生の子供がいろんな職業の人の話を聞いて将来や仕事について考えるという、話を思いつきました。

というのも、このハッシュタグを見たときに思ったのは、子供達に社会の広さと可能性を教えてあげる学校があったらいいなと思ったんです。結構、自分の周りの人たちって、自分の親や親せきなど身近に見てきた職業に就く割合が高かったんです。

身近な人の職業が自分に適しているかどうかって、正直わからないじゃないですか?もしかしたら、もっと自分がワクワクするような仕事や世界が広がっている可能性もあるわけで。

なので、小学校で毎週、いろんな仕事の人を呼んできて話をしてもらう。先生が教えてもいいかもしれませんが、やっぱり直接話を聞くのが一番だなと思います。

これは、わりかし簡単に実現できるんじゃないかなと思っていて、下の物語では、ケン君のお父さんが子供達に話を聞かせていますが、保護者に来てもらえばいいと思うんです。

暮らすに30人弱いればその親は60人くらいはいます。60人もいれば大体の職業網羅できるんじゃないでしょうか?もちろん、親御さんの協力を得られればの話です。

そんな思いで、初めて物語を書いたので読みにくいかもしれませんが読んでいいただければ幸いです。小学三年生のゆみちゃんの話です。

将来の夢ってなに?

私はゆみ、今は小学校三年生です。おしゃれとユーチューブを見るのが大好きです。隣を歩いているこの子は隣の家に住んでいるケン君、幼稚園からずっと一緒の幼馴染です。

ゆみ「今日の将来の夢についての作文、ケン君はなんて書くの?来月までにださなちゃいけないっていってたよね。」

ケン「僕は、お父さんみたいなカッコいい警察官になりたい!ゆみちゃんは?」

ゆみ「んー、わかんない。普通に暮らして普通に生きたいな。」

ケン「なんだそれー、つまんねー」

パパやママにもたまに聞かれたりします。「ゆみは大きくなったらなにになりたいの?」と。でも正直、お仕事ってどんなものがあるかわかりません。でも、ケン君はちゃんと将来のこと考えていてえらいなと思いました。

家についてママに聞いてみました。

ゆみ「ママは小さいころの将来の夢ってママになることだったの?」

ママ「そうねぇ、ママはケーキ屋さんになりたかったの。自分のお店を開いてたくさんの人を幸せにできるような」

ゆみ「どうしてケーキ屋さんにならなかったの?」

ママ「それはね、パパと結婚して、ゆみが生まれて、二人のしあわせをつくることが、ママの一番の幸せだって気づいたからよ」

ゆみ「小さいころの将来の夢が、かなわなかったとしても幸せならそれが一番だね!ありがとうママ。」

私もママみたいな、家族を幸せにできるママになりたいなと思いました。かなわなくてもママみたいに幸せになれるなら、どうして将来の夢を決める必要があるのかな?と疑問に思いました。

翌日学校に行くと朝の会で先生から話がありました。

先生「昨日出した宿題に関して、来週から総合的な学習の時間を使って、毎回いろんなお仕事の人をお呼びして、そのお仕事に関して話をしてもらうことになりました。皆さんいろんな仕事を知って自分の将来について考えていきましょう。」

私はちょっとワクワクしました。いったいどんなお仕事の人が来るんだろう?ケン君のお父さんみたいな、警察官。学校の先生、保育園の先生、スーパーのレジのお姉さん。私が知っている仕事だけでもこんなにたくさんある!

翌週、最初のお話は、「しすてむえんじにあ」という職業のお兄さんが来てくれました。

SEの人「私はシステムエンジニアというお仕事をしています。皆さん知っていますか?私の仕事は、パソコンやスマートフォンゲームなど機械の中で動いている仕組みを作るお仕事です。」

SEの人「パソコンやスマートフォンは生き物ではないので自分で考えることはできません。そのため機械にどんなふうに動いてくださいというふうに教えてあげないといけません。そういう風に機械に、どんなふうに動いてねっていうの教えてあげるお仕事が私もシステムエンジニアというお仕事です。」

ケン「おじさんがいなかったらゲームは動かないということですか!?」

SEの人「そういうことになります。でも、安心してください。私たちシステムエンジニアがみなさんの生活に必要な機械の中身をまもっていますから。」

そうして、一回目のお話は終わりました。私は、いつも見ているユーチューブもシステムエンジニアの人たちがいるから、見れているんだと初めて知りました。たくさんの人の生活を陰から支える仕事って素敵だなと思いました。

次の週は、なんと警察官のカッコいい制服を着てケン君のお父さんが来てくれました。

ケン「お父さん!」

ケンのお父さん「みなさん初めまして、ケンの父です。今回は皆さんに、警察官のお仕事についてお話をしていきます。」

ケンのお父さん「みなさん、警察官が何をしているお仕事かしっていますか?」

クラスメイト「悪い人を捕まえる!」

クラスメイト「パトカーでパトロールする!」

ケンのお父さん「そうですね。地域の住んでいる皆さんが、ちゃんと安全に暮らせるように悪い人を捕まえたり、パトロールをしています。」

ケンのお父さん「みなさん、いつもお買い物に行くスーパーの店員さんの給料は、皆さんが商品を買ったお金から支払われているのは知っていますね?では警察官の給料はどこからでているか知ってますか?」

クラスメイト「悪い人から罰金をとる!」

ケンのお父さん「実は、みなさんからもらっているんです。警察官は何も商品を売りませんし、お金を稼ぐことはありません。そのため、国や地方は住んでいるみなさんからすこしづつお金をもらって、みんなのために働いている私たち警察官にお給料をはらってくれているんですよ。」

ケンのお父さん「だから、警察官は皆さんのために地域の安全を確保する義務があるのです。こういう風に、みなさんが国などに払うお金を税金といいいます。そして、税金から給料をもらって、国のためや住民の皆さんのために働く人たちを公務員といいます。警察官のほかにも、消防士や学校の先生、市役所で働いている人なんかも公務員になります。」

警察官ってかっこいいなーと思いました。私もなれるかな?制服着て悪い人をエイ!ってしてみんなを守れたらいいだろうなぁ。

あと、コームイン?っていうお仕事があるんだ。みんなのために働いて、代わりにみんなから集めた税金からお給料をもらう。初めてきいたけど、みんなのために働くっていうのも素敵だなと思いました。

3週目は、なんと私の大好きなユーチューバーが来てくれました!!

ユーチューバー「みんな、こんにちわー」

みんな「わーーわーー」

みんな「キャーキャー」

みんな大興奮でなかなか話が始まりません(笑)

ユーチューバー「ユーチューバーが動画をユーチューブに動画を投稿する仕事っていうのは知ってるよね?ユーチューバーは、みんなのパパやママが子供のころには考えられなかった職業なんだよね。なぜなら、インターネットがそんなに普及していなかったから。」

ユーチューバー「今は、インターネットが普及して、僕みたいな個人でも注目を集めて活躍ができる時代になってる。みんなも会社に入るとかではなくて、自分という個性を磨いてネットを使ってお金を稼いでいく!という新しいスタイルに挑戦してみたら面白いかもよ!」

憧れのユーチューバーに会えた喜びで、話の内容はよく覚えていませんが、パパやママが子供だった頃とは、全然環境が変わっているという話は耳に残りました。どんどん、新しいものが出てきてお仕事の形っていうものも変わっていくんだ。

その日の帰りの会

先生「みんな、いろんな人の話を聞いてどうだった?世の中にはいろんな職業があって、若いみんなはなんにでもなれます!でも全部になることはできません。だから、いまのうちにいろんなお仕事をしって、自分で考えて、『自分は何に向いてるんだろう、何が好きなんだろう』としっかり考えるようにしましょう。」

先生の話を聞いて、将来の夢を考えなきゃいけないのは、なりたい自分を見つけて、そのための努力をちゃんとするために必要なことだったんだ。と気づきました。

その日の帰り、ケン君と一緒に家まで歩いていました。

ゆみ「ケン君はやっぱり警察官になりたいの?」

ケン「いや、僕はシステムエンジニアになって、ゲームを作る!なんか、みんながやって面白いゲームを自分が作ってるって面白そうじゃん!」

ゆみ「そうなんだ!話を聞いて、新しい夢を見つけたんだね!」

ケン「ゆみちゃんは、どうするの?」

ゆみ「うーん、なんかたくさんお話を聞いて、いろんなお仕事があるんだって知ってしまったから、逆にもっと知りたいな!って思った。だから、インターネットを使って、もっと自分でいろいろ調べてみようかなって思う。」

ケン「そうかぁー。それもいいかもね!」

まだ大人になるまで、時間はたくさんあります。いろんなことを知って、どんな世界があるのかを理解して、自分の可能性を最大限広げてなりたい自分になれたらいいなと思います。


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