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本屋さんで買える! 展覧会の図録の魅力
こんにちは。
美術館巡りが趣味のかおりです。
「図録(ずろく)」というものをご存知でしょうか?
美術館で規模の大きな企画展があるときには、図録と呼ばれる展覧会のカタログが作られます。
ほとんどの場合、展覧会の会期中にミュージアムショップで販売されたり、オンラインショップで販売されることが多いのですが、ときには、本屋さんで一般の本として発売される図録もあります。
一般の本なので、手に取りやすい(近くの本屋さんやアマゾンで買える!)し、展覧会の期間が終わったあとでも購入できる!というのが魅力です。
今回の記事では、本屋さんで一般の書籍として手に取ることのできる図録を紹介しようと思います。
『だれも知らないレオ・レオーニ』
著:森泉文美・松岡希代子 玄光社
2020年10月24日〜2021年1月11日に板橋区立美術館で開催された「だれも知らないレオ・レオーニ展」の図録として出版されました。
「スイミー」や「フレデリック」などの絵本作家として有名なレオ・レオーニの生涯に迫った展覧会で、正直もっと巡回とかすればいいのに…!と見ている私の方が悔しくなるようなすばらしい展覧会でした。
この展覧会の開催を知るきっかけとなったのが、本屋さんでのこの本との出会い。
図録では、展覧会で展示されている作品の写真はもちろん、踏み込んだ解説は読みやすい文章で、レオ・レオーニの変遷を知ることができます。
『かこさとし 子どもたちに伝えたかったこと』
かこさとし・鈴木万里・鈴木愛一郎 著 平凡社
2022年7月16日~9月4日にBunkamura ザ・ミュージアムで開催の「かこさとし展 子どもたちに伝えたかったこと」の図録です。
この本について書きたいと思いながらも、まだ本読んでないし、展覧会にも行ってない!
ということで、行ったら追記しようと思います。ごめんなさい。
ちなみにこの展覧会の図録が一般販売されていることを知ったことをきっかけに、この記事を書くことにしたのでした。
『クレーART BOXー線と色彩ー』
日本パウル・クレー協会編 講談社
ベルン「パウル・クレー・センター」開館を記念し、2006年に東京・大阪等で開催された「パウル・クレー展」にあわせて編集された図録です。
実は私が初めて一般書籍となっている図録を買ったのがこれだったのです。
15cm×15cmとコンパクトサイズながら、豊富に作品が掲載されていますし、中の文章もクレーの色彩観などについてしっかりと言及されています。
2006年刊行ということで、今はもう品切れになっているところも多いのですが、書店によっては在庫があるようなので、気になる方はチェックしてみてください。
一般販売の図録のいいところ
好みの展覧会を見終わると、その余韻を感じたり、展覧会で感じたことをもっと深めたくて図録が気になり始めます。
でも、そんなときにハードルになるのが、価格とサイズと重さ。そして内容の専門性。
図録は限定販売される美術書なので、数量限定、高クオリティな印刷、専門性の高さ、と価格が上がる条件が揃っています。おおよそ3,000円近いことがほとんどでしょうか。
絵をしっかり見れる、という面も重視されるので、サイズは大きめ、紙質もしっかりしたものが採用されて重くなります。
そして学術論文と同等レベルで書かれる解説。
大学で論文を書くための研究資料としてはピカイチなのですが、趣味でアートを楽しむだけという用途だと、オーバースペック。
そんな図録の特徴(これもとてもいい!のですが)をクリアしているのが、一般販売の図録なのです。
一般の書籍ということで、手に取りやすいように、またある程度の販売数を見込んで、価格も抑えられています。サイズも一般書籍並みなので、重さも普通の本よりは少し重い程度。
解説の文章はわかりやすい言葉で書かれていますし、もちろん図録という性質上、書く人も研究者や学芸員の方だったりして、わかりやすくもクオリティは抜群。
また、展覧会の会場が遠方で行けなくても、近くの本屋で手にとれるのはうれしいですよね。
まとめ
ふつうの本として販売されていることはごくごく少数な図録。
でも、もし気になる展覧会の図録が一般書籍だったら、図録への最初の一歩としてお手にとってみてはいかがでしょうか?
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