産後うつが起こり得るのはママだけじゃない!?
タイトルが衝撃的ですが、今回のテーマは私自身が衝撃を受けた内容です。
「産後うつ」とは、ママに起こるだけではないのです。
パパにも起こり得るのです。
私のnoteは、妊娠中~育児中のパパ・ママに読んでいただいていることが多いので、『産後うつ』について、ぜひ知って欲しいなと思い、今回のテーマにしました。
1.産後うつとは
厚労省のサイトには、「うつ病はとてもよく起こる病気ですが、女性の場合約12人に1人が一生のうち一度はうつ病におちいります。女性は男性の2倍うつ病にかかりやすいのですが、一生の中でも妊娠中や産後はとりわけうつ病がよく起こります。」と書かれています。
『産後うつ』は、長年女性に着目され続けてきました。
私自身も、ご家族の誕生の場面にたくさん伴走してきましたが、「産後のママはとても大変。なので、パパがしっかりと支えてあげてくださいね」とメッセージを伝えてきました。
しかし、近年の研究によると、産後うつはパパにも起こり得ることが分かってきています。
2020年、厚労省の国民生活基礎調査によると、1歳未満の子どもを持つふたり親家庭でパパの11.0%に精神的な不調のリスクがあると判定され、ママ(10.8%)とほぼ同水準であった。
2.パパの環境の変化
ここ10年で、パパが期待される役割に大きな変化が起きています。
それは、『パパも家事・育児をすることが当たり前』という社会的な価値観が定着しつつあります。
子どもを抱っこ紐に入れたり、自転車に乗せて通勤するスーツ姿のパパをよく見かけます。
しかし、パパの労働環境はあまり変化していません。
日本は、ヨーロッパなどの先進国と比べて、労働時間や通勤時間が長く、家事・育児に費やす時間がすでに限られてしまっています。
3.パパを支えるには
私は、育児をしている中で、よく夫に思っていることがありました。
「家族だから、夫婦だから、自分の思っていることは伝わっている」
しかし、残念ながら、長年一緒にいても以心伝心はできません。
この事実を、長年一緒に育児をしてきてようやく知りました。(笑)
育児という長いレースを二人三脚で進むには、『コミュニケーション』がとても大事です。
自分が思っていることを相手に伝えることは大切ですが、毎日の相手の変化に気付いて声をかけることが大事です。
家族を支えるために、一生懸命社会で頑張るパパは、仕事に育児に限られた時間の中で限界を超えていたとしても、弱音を吐かないように我慢しているかもしれません。
例えば、朝起きて「おはよう」とあいさつした時のパパの声の調子、仕事から帰ってきたときの「ただいま」の声の調子や態度などです。
「いつもと違うな」と感じたときは、「大丈夫?」「何かあった?」と、相手を気遣う言葉をかけてみましょう。
日々、コミュニケーションをとることを忘れず、パパに変化があったら察知して対応できるようにしておきたいですね。
日本の動きとして、2018年に「成育基本法」が公布され、育児を行うパパに対する具体的な支援の方法について検討が始まったところです。
今後の政府や自治体の動きにも注目したいです。
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