🌱不登校による親の離職に対する私見
数年前の自分を振り返っても
あまり思い出せないんですよね…
子供との出来事は覚えているのですが
自分が当時どうやって生活していたんだろう…
ほぼ覚えていません。
フルタイム勤務かつ子供は不登校。
職場では部下持ち、家でもほぼワンオペ。
実はその状態がもう9年以上です。
あ、メンタル壊してからは
自分の気持ちの持ち様も変わり、
家族の意識もちょっと変わったので
家事は少しマシですが(笑)
思えばなかなかハードル高かったんだなぁ💦
四六時中何かに追われ、
何かに謝っていたような気がします。
先日、このような報道がありました。
子供が不登校になったことがきっかけで
仕事を辞めた保護者は2割。
他にも調査結果が発表されていましたが、
今回は「離職」について、
私の経験も踏まえて思いを綴りたいと思います。
本ニュースにおいて、離職した「保護者」が
父と母のどちらを指すかはわかりませんが
…私の周囲を見ても恐らく母が多いでしょう。
今日はそこはちょっと横に置きますが。
私自身の薄い記憶を手繰り寄せると…
子供が不登校になって最初の頃、
仕事に向かうギリギリや多少遅刻してでも
なんとか子供を学校に連れて行こうとしました。
鬼の形相だったと思います。
学校に行ってくれなきゃ
私が仕事に行けないよ!!
そんな気持ちが大きかったことを
私は否定できません。
仕事を辞めるつもりは当時の私にはありませんでした。
ただただ日々の生活に必死でした。
毎朝ヘトヘトになって、
それでも学校に行ってくれない。
なんとか行ってくれたと思っても
自分は遅刻で、謝罪からスタートする毎日…
当時の上司は非常に家庭の事情を慮ってくださる
ある意味「先進的」な方で、
時間は相当融通させていただきました。
なんとか仕事は続けていましたが
不登校が長引くに従い疲弊した私は
社員からパート従業員への変更を
上司に申し出ました。
冒頭にも書きましたが部下もいましたし
示しがつかないという気持ちも大きくて。
周囲に申し訳ないやら、やるせないやらで
社員という立場を手離した方がいいと思ったのです。
すると、当時の上司はこう言ってくれました。
また、過去記事にも書きましたが
長男を診てもらっていた小児科の先生にも
背中を押してもらう言葉をいただきました。
「母が仕事を辞めたのは自分のせいだ」
長男がそう思って自分を責めてしまうと思うから
(もちろん性格のこともあってですが)
なおのこと仕事は辞めない方がよいと思います、
と言ってくださいました。
私は本当に恵まれていました。
自分の仕事ぶりをしっかり認めてくれる人が
上司にいてくれたこと、
私は私の人生を歩まねばならないと諭してくれた
お医者様がいてくださったこと。
そのおかげで
なんとか離職せずにここまできました。
(*)一点補足しますと、
コロナ禍で週何回かテレワークができたのも
ある意味良かったと思っています。
このような環境で仕事ができる人は
非常に少ないと思います。
だから私は
「離職しないで頑張ろう」とは決して言えません。
子供が不登校というピンチ。
会社でもさんざん謝罪しながら時間を必死に調整し、
家庭と仕事を両立、かつ学校との連携まで抱えるのは
親の心が削れていくのも当たり前です。
とはいえ
会社は利益を出さないといけません。
従業員が複数いる場合、不公平もいけません。
いろいろな状況を考えると
自分だけが特別扱いしてもらえるというのは
実際のところ困難です。
しかし、会社全体が無理でも
せめて直属の上司や同僚だけでも
少しの理解をいただくことができれば
働く母には力が宿ります。
仕事も効率よくこなせるように知恵を働かせますし
スキルも上がっていくかもしれません。
会社に貢献できるよう、努力もできるかも。
そしてまた、他の誰かがピンチの時には
自分が今度は率先して助けようとする。
…そんな好循環が生まれてくれたらと心から思います。
不登校に限らず、仕事をしている以上は
いろんな状況でピンチに陥ることはありますよね。
自分が病気やケガの場合もあれば、
自身の親の介護という場合もあるでしょう。
ピンチの際には自分から会社に歩み寄って
協力を仰いでみることも必要です。
しかし、会社に求めるだけではダメ。
自分ができることをしっかり伝え、
上司や同僚に理解してもらえるよう
有言実行であることが大切だと私は思っています。
仕事を続けていくことは大変です。
仮に家庭も子育ても順風満帆だったとしても
それでも仕事と家庭の両立は大変。
でも、一工夫、二工夫、
自分からしっかり働きかけてみて
それでもダメならば…
仕事なんて辞めてもいいんです。
離職して後悔することはもちろんあると思います。
でも、必死に工夫して努力して
それでも折り合いつかなかったのだとするならば
「できるだけのことはやった」
と自分を認めてあげても良いと思うのです。
そして、悩んで選んだ道を正解にできるよう
前を向いて進んでいけますように…
また、もし私のこの記事を読まれている方の中に
経営者や部下持ちの方がいらっしゃいましたら
社員がピンチを迎えている時には
できるだけ状況を細かく確認してほしいのです。
そしてできれば
周囲の人にも不公平感が出ないように
うまく環境を整えてもらえますと幸いです。
これはなかなか本人自身では難しい…
上司であるあなただからこそ
できることなのではないかと思います。
今回のニュースで取り上げられた離職された方々も
非常に辛い気持ちを抱かれていたと思います。
まだ後悔の念を抱いている方も
少なくないのかもしれません。
でも、子供のことを思い離職を決断されたこと、
それは本当にすごいことだと思います。
子を思う親の気持ちが
きっと子供に安心を与えていると願います。
必要な方に届きますように✨
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