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【創作小説】まわれ!今川やきくん!ベルギーの巻⑹


「発信?」

「そう!発信!!」

「ふむむ…。発信…何をだい?」

「ステキなことを!」

「ん…?ステキなこと?…う、うぅ〜ん…?理解するのが 難しいぜーーーーっ!」

「ふふ…そうよね。えーっとね…そう!ベルギーのスイーツは…ワッフルも有名だけど、チョコレートも有名なの!」

「チョコも有名?…有名なチョコ…あ!それなら オレも知ってるぜーー!“ お台場(オダイバ) ”って言うんだろ?」


イヤイヤ…相変わらずだな…そこの水玉模様…。


「ふふ。世界的に有名なチョコレートと言えば “ ゴディ○ ” を思い浮かべるわよね!」

「お!そう!そう!それだぜーーーーっ!バレンタインデーには “ ゴディ○!!”  間違いないよなーーーー!」

「ふふふ。他にもね。ベルギーには有名なチョコのお店がいっぱいあるのだけど、チョコレートの始まりって実は スペインなのよ」

「え? フ…フラメンコじゃないか!」 


え? そこ?  踊るの?


「なんだ!なんだ!オレは “ドンタコ○ ” なら踊れるんだがなーーーーっ!フラメンコは 想定外だぜーーーーっ!」


は、話が……。


「今川やきくん!アハ…ハ…。今は 特に踊らなくても…大丈夫よ」

「そ?そうか?なら良かった!今度 練習しとくぜーーーーっ!」


そこの水玉模様、そうしてくれると有り難い。
話を進めるぜ。


「なぜ ベルギーのチョコが有名になったのかというと、ヨーロッパでは 格調の高い贈り物として、チョコレートボンボンが使われているの」

「ボンボン?何だそれ?お坊っちゃまか?」

「いいえ。中に詰め物をした一口サイズのチョコレートのこと! 」

「ああ!」

「ボンボンって言うのはね。一口サイズの砂糖菓子のことなんだけど、そこから広がって一口サイズのチョコレートを指すようになったのよ」




「あー!あー!なーるほどだぜーーーーっ!」

「だから ボンボンをEU連合の本部に集まった人たちへのお土産にしたの。それを持ち帰った人たちから『ベルギーのチョコは 美味しい!』と 世界中に広がって行ったの」

 「なーるほどだぜーーーーっ!ここから美味しいチョコを発信して行ったんだなーーーー!」

「そう!!」

「で?オレが発信してる…ってのは?」

「今川やきくんは そのまま!!」

「オレ?そのまま?」

「そうよ!あなたが 世界中を回ってるってことは 今川やきくん自身を世界中に 発信しているってこと!」

「お!そ、そうか…」

「それは とってもステキなこと!がんばる今川やきくんを見て、元気をもらい、応援したくなるわ!」

「そ、そ、そっかーーーーーーーーっ!おっちょこちょいの トンチンカンなオレでも、みんな元気になってくれるのかーーーーーーっ!」

「そうね!」

「カーーーーーーーーーーーーーーッ!!オレは今川焼きで良かったぜーーーーーーっ!」


水玉模様だけどな…。



続く

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