見出し画像

[Book Review]5W1H思考 - 課題提起

What/When/Why/Where/Who/How.
誰もが知っているこの「5W1H」を知識としてではなく、考え方の手法として紹介しているこちらの本。今日は第1章のご紹介です。

前回のプロローグからの続きになります。

# 概要

Big-whyとは何ですか?
What/How:何を/どうやってやるのか
Why:なぜやるのか
Big-Why:どうありたいのか

例えば、
 毎日朝晩3キロ走る -> What/How
 痩せたいから -> Why
 美しくなって注目されたい -> Big-Why

画像1

Big-Whyは抽象化方向への思考のため、過度な抽象化をされやすく、ぼんやりしてしまう("グローバル化"とか"組織の活性化"とか)。聞いた人がイメージできるレベルに落とし込む必要がある。

さかのぼるとは?

常に「これはWhatレベルやHowレベルではないか?」と自問自答し、Big-Whyの方向に思考を引き上げること。その意識を持ち、さらに再度下ってWhatやHowを再考するという 逆U字の思考プロセス が大事。

なぜ「真の目的」を考えるのが重要なの?
・見えにくい高次Whyレベルへの「さかのぼり思考」ができればできるほど、思考の守備範囲が広がるから。
・より広い選択肢や道筋が視野に入ると、様々な応用が効いたり、What/Howが妥当かどうかを客観的に判断することができる。
どうやってさかのぼるの?
・主語を顧客に転換し、顧客の問題解決後の120%ハッピーな"未来の姿"をイメージしてみる
・よりよいBig-Whyにたどり着くための3つの「あ」を意識する

例えばスティーブ・ジョブスは、「コンピュータに何ができるのかではなく、コンピュータを使うことでクリエイティブな人は何をするかが重要だ」と言った。これが主語を顧客に転換する、ということ。 顧客が求めている「モノ」を「コト」に変換して発想すると、新しい価値創造に繋がる。

また、以下の3つの「あ」を意識し、目の前の表面的な課題や改善に飛びつかず、真の目的は何かをしっかり考えることで、より面白くて、わくわくする、大きな価値を作り出せる。

ありかた:コトレベル
 -> 相手を主語にした表現になっているか、何かを実現している状態になっているか
ありがたみ:ライバルにない高次の価値のレベル
 -> 相手にとって重要で、わくわくする価値にフォーカスしているか、ライバルとは一線を画する価値になっているか
あたらしみ:従来にない革新的な価値のレベル
 -> これまでにない価値定義になっているか

# 所感

物事を考えるときは、このBig-Why思考を持つようにしているが、手段が目的になってしまったり、目的が過度に抽象化してしまうことがあり、ステークホルダーとの共通認識が持てないことがあります。そういったときは、「なぜ(何のために)それをするのか?(Do)」について、「どうありたいか?(Be)」を考え、より具体的な 状態 を定義するように意識していきたいと思います。

第1章では、東京ディズニーランドやメガネスーパー等、様々な事例をもとに説明されていますので、より理解が深まると思います。ご興味がある方はぜひ読んでみてください。

# Book


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?