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イタリアですべて失った話 とその後の処理について

それは一瞬だった

イタリアは大学の卒業を記念した旅だった。
母との二人旅。
厳密にいえば、父が途中で合流し途中で離脱したので2.5人旅?
とにかくその瞬間は私と母の二人の時だった。

旅程は、ローマ→フィレンツェ→ベニス→ミラノ 
各都市二日ずつ程。
移動は鉄道を使用し、順調に見えた。ベニスを出発するまでは。。

イタリアは食も観光も大好きなので
こんなことがあってももう一度行きたい♡
フィレンツェ大好き!

ベニスからの楽しい時間を回顧しながら鉄道に乗り込む。
新幹線みたいな列車で、大型荷物を置く場所があった。
二人分のトランクを置いて着席。

ミラノまでは約4時間。
旅も終盤で疲れがたまっていた我々は爆睡しており
3時間ほどたったところで飛び起きた。
なんか嫌な気がする。
なんかやばい気がする。
言葉にできないけどなんだこの感覚。
母親を起こす。なんか嫌な予感がするんだ。

マスカレードフェスティバルの最終日だったベネチア。
この時はその後起きる悲劇を知らない。。。

ちょっと荷物見てくる

とにかくなんか心配だからトランク見てくる、と母に伝えて
荷物置き場を見に行くと

ない。トランク2個ともない。
たくさん置いてある中で、我々のものがない。
え?なんでないの?ここに置いたんやけど。
もしかしてほかの車両に移動された?
そんなことないか。んーーー、なんでないの?

やられたってことだよね、うん。

はぁ~やられた。海外では気を付けないといけないって
あれだけわかってたのに。盗られた。
母に伝えると絵に描いたように頭を抱える。
「どうしてないの!?」 うん、わからない。
「盗られたの!?」 うん、たぶん盗られてるね。
「どうしたらいいの!?」 うん、今は何もできないね。

これ以上の盗難に合わない様に母を荷物番にして、
とりあえずすべての車両のあらゆるところを見に行った。
びっくりするほど冷静な私は、添乗員さんに
かくかくしかじか。
「駅に着いたらポリスがいるから相談したらいいよ、
でも荷物はもう戻ってこないと思う、ごめんね。」
あなたは悪くないんだけどね、なんかありがと。

鉄道警察での調書作成 イケメンパラダイス?

異常なほど荷物が少なくなり、すっかり身軽になった我々は
ミラノ駅でポリスを探す。
中に入ると、同じように頭を抱えている人が複数名。
あ~、あなたたちもやられたのね。
30分ほど待って、私たちの番になった。

お。イケメンのイタリア人警官が出てきた。
英語で話し始めると、うーん、伝わらない。
裏に英語が話せるらしき警官が出てきた。
お。この人もイケメン、さっきよりタイプ。(笑)
丁寧にヒアリングしてくれ、調書を作っていく。

・乗った電車の時刻
・乗っていた場所
・荷物を置いた場所
・荷物があることを最後に確認した時間
・荷物がないことに気付いた時間
・具体的に何が入っていたか。


調書はこんな感じ。裏面で何があったか、
盗まれたものは何かを記入する。

最後に母親がサインをして終わり。
1時間くらいかけてじっくり話を聞いてくれた。

警官によると、おそらく乗り込んだ駅で目を付けられていて、
出発直前にすでに外に持ち出されていただろうと。
荷物置き場を見張っておいたほうが良かったね、でも、ごめんね、と。

確かにカモだったなぁ~、荷物置きにおいてすぐに席に着席したし、
当日着用していた衣服はとても「観光客」だった。

この事件からの教訓は?

この事件以降、コロナの蔓延により
海外旅行はいけていなかった。
ただ、ついこの7月に行ったフランス/イギリス旅行では
旅行記も読んでね!
EUROSTARに乗る機会があったので、警戒心バリバリで行った。
荷物と荷物置きを自転車用チェーンでつないだ。
こういうの↓

やりすぎ?いえいえ、可能性をつぶすことが大事。
自転車盗難と同じ、チェーンしてあるのよりしてないもの
盗ろうと思うでしょ?知らんけど。

皆さんも、ヨーロッパ旅行のみならず、
日本国外に行かれる際は、気を付けてください。
イケメン警官とお話ししたいときは別ですが。。。

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