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とっ散らかる世界の果てに

マルチタスクは出来ない

昨日、A5サイズ60ページのスケッチブック1冊を描き終わった。

・何を描いてもいい。
・未完成OK
・とにかく手を動かせ。
の、精神で「取り敢えずドローイング」を1日平均2枚、絵の具の乾燥都合で日を跨いだのもあったので5、6枚は同時進行でやっていた。
顔彩、アクリルガッシュ、色鉛筆にクレヨン。幼児のお道具箱からこっそり拝借もして、使えるものは全て使ったれ精神でなんやかんや描いていた。

最初は黒一色から始まり、次に色を使い、塗るだけでなく折ったり擦ったりひっかいたりと色々やってみた。

で、やった結果、60枚。ざっと、この27日間の取り組みを振り返ると

なんというか、雑。

大雑把な私の人間性がとみに出てる。特に後半。

悲しいかな、人間は、というか、私は、結果に弱い。
60枚やったった自分、とか、いいねの数とか、とにかくルーティンをこなす!、とか。
欲しい!目先の結果が!!!みたいな、欲望が駄々洩れになっている。

しかも、面白いことにとある企画展でみたモネとモランディの絵にピンときて、「私は物と色の境界が溶ける”あわい”に興味があるらしい」と気づいたのに

クロード・モネ『睡蓮』 1908年

描いているドローイングは、原色ギラギラ、赤青黄に黒の線。

あわい、とは!?あなたの興味はどこに行ったの??

という理想から逆走したドローイングを数日繰り返し、挙句何も描けないと落ち込んでさえいた。
手持ちの画材でやりくりしようとしていたもんね。使う画材=金額でしか頭動いていなかったもんね。ねぇ、混色って知ってる??

また、先にも書いたが数枚を同時にやろうとしていたのが良くなかった。
これは、集中するどころか、こなすだけの動作になってしまうのだ。
行程が決まっている工房ならともかく、『自分が思ういいところにピタッと止める』ことをしたいなら、こなすだけでやってるのは全く良くない。
意識が、己と手元に向いていないのだ。

今の動きに集中することは、意外と非常に難しい。
なんというか、めっちゃ意識が散漫になるというか。
ぶっちゃけ、スマホが気になるというか。

スマホ。それは情報の塊。
注意力散漫の力を持ち、人の時間を食いつぶす悪魔。

使用平均時間7時間を超えていた私のスクリーンタイムを見よ

果てには力なき民を鬱に落とし、意志体力を限界まで奪う物質。

私はスマホを投げた。

ぶん投げた。自室ではなく、別階のエルドラドへ。
そしてルールも決めた・・・大雑把に。
製作中は一切触らない。音楽も聴かない。脳みそはシンプルタスクで使う。
日中もソシャゲは夕飯後、片付け前だけにする。SNSは最低限。21時前には触らない。

すると、なんということでしょう。(BGMは『解決ビフォーアフター』で)

平均使用時間は3時間(日曜だけ突出したので、実質2時間!)になり、脳みそもスッキリとして、制作も集中できるようになったではありませんか!

あと、へんなことで落ち込まない!!(そこ大事)

色々やった成果 2022/11/1

・・・もっと早く、できたよね??

それで結果的にQOLも上がってきたので良かった、のかもしれない。

朝、1枚の紙に何を描くか考え、描き出す。
そのために何かを変えていく。
それは、たとえ描いたものが広がっていかなくても、私の何かが広がっていくことに繋がるよきことなのかもしれない。

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