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思ったほど、出来ない

失望よ、こんにちは

就職した職場を3ヶ月で退職した。
試用期間も半ばで休職、からの退職だった。
出来ると思って就いた仕事が実は無理だった、というのはちょっと辛い。
経験有りとして入ったら、全く仕事内容が前職と違ってほぼ未経験だった事実が露呈しちゃったのも、ちょっと辛かった。

事務職は、会社によってやる事が違いすぎる。

仕事に就いて早三日で白目になって音を上げかけていたが、説明上手な指導係の助力もあってなんとか仕事をこな、こなし・・、こなしきれず残業、は、1ヵ月半ばからよくあることになっていた。

私の愚痴に友人や身内は「やばいよ、やばいよ」と出川になって一緒に笑ってくれたが、実際当時の私は相当やばかった、らしい。
朝晩の食事をしない、昼はカロリーメイト、昼休憩もほぼ仕事に回し、睡眠もストレスで取れない。
何か考えたらすぐに涙腺破壊するので、

「そうだ!何も食べなきゃ考えなくて済むじゃん☆」

私ってあったまイイ!と真剣に思っていたが、それは真剣に病んでいるだけだった。

「適応性障害で診断書出しますからね!休職は2週間か1ヵ月!とにかく休んで!ね!!」

諸事情で月1回通っている心療内科医は、私の様子を知って珍しくキレていた。
診断書を出すほどの大事かと恐れた私が「でも会社が・・」としつこく粘ろうとも、「会社より診断書の方が強いんです!休みます!(要約)」とバッサリ切った。

「あなた、これ放っておいたら鬱になりますよ!」

休め、寝ろ、治せるうちに治せ、と怒涛のプッシュだ。
私はついに白旗を上げた。
診察より前日に、会社から帰宅後はポテチを貪り食べながらの号泣したり、朝礼後の駆け込みトイレで号泣していたりと、自分のヤバさにうっすら自覚が出始めたのもあったからだ。

というか、これはもう鬱に片足をつっこんでいる状態じゃなかろうか。

人生初の診断書発行、及び休職であるが、「自分が抜けて会社に迷惑がかかるのではないだろうか。そして長期間の休みは取れるのだろうか」という懸念は、診断書受理によりあっさりと払拭されてしまった。

むしろ、会社側からは「働かせすぎてごめんなさい」と謝られてしまった。
いえ、こちらこそ役立たずすぎて本当にごめんなさい。

そう、職場というか会社の人々はほんっとうに善い人ばかりだったのだ。パワハラ・モラハラ・セクハラも一切なく、指導は丁寧にわかりやすく、何度同じ質問をしても「前にも説明しましたが」と言われることもなかった。
休日日数も120日以上有り、土日祝日は完全休日で対応も悪くなかった。
しかも仕事内容は経験があった筈のものである。

それでどうしてこうなったのだろう。

「そりゃ、あんた向いてなかったのよ」

とは、私をよく知る身内の弁である。

『絶対に向いていないのに、自分からそこに向かう癖がある』

とも異口同音で言われた。

苦行こそ人生と思っている節があるのだろうか。嫌だ、そんなマゾ気質。

そしてこういう状況になり、相談の場で自覚したのは、(会社と私に)不幸なことに、私は「仕事が出来る人」に見えてしまうらしい。本当は出来ないのに、外見でそう判断されることがあるため、「意外とあなたって・・・」と後でそういった目で見られるのは何度もあったし、今回の職場でも結局期待値を外れて潰れる結果になった。

事務ならやれると思っていたのにね。
でも、本気の事務って特殊スキルだよね、と気づかされてしまった。

スキルを身に着けるとか、経験値を踏むとか、やるとしてもそれは自分に向いたもので無ければただ自分をいたずらに蝕むだけになる。

私って、できねぇんだなぁ。

諦めをもって小石を蹴る。これには多分に拗ねも入っている。
この自分が。まさか。という恥ずかしい気持ちだ。

諦めは解放と同じなのか、仕事は休職後すっぱり辞めてしまった。
会社に迷惑を掛けようと、復職はまだ無理だったし、休職を長引かせるのも何とか復職してえっちらおっちら働くのも、その方が迷惑と判断したからだ。

あと、診断書が出たときに、ほっとしたのも事実だったので。

今は黙々と体力作りに勤しんでいる。

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