見出し画像

駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動【エピローグ】駐在妻を卒業した先にあったもの

「駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動」
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

最初はブログにて掲載していた本シリーズ。2019年6月に【プロローグ】を執筆し、ゆっくりと自分のペースで発信してきたために時期によっては非常にペースの遅い更新になっていたにも関わらず、執筆以降は本当にたくさんの方にアクセスいただきました。

コメントをいただくだけでなく、直接メッセージをくださり、今まさに悩んでいることを打ち明けてくださった方もいらっしゃいました。
さまざまな方と交流させていただくことで、私自身が励まされていました。
本シリーズを読んでくださった方、執筆を応援してくださった方にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

プロローグでお伝えしたこと

このシリーズは、駐在妻になることに不安を感じている方、特に「帰国後の仕事」という面について不安がある方に向けて書いたものです。

決断の下し方や帯同先での過ごし方、本帰国後のマインド・具体的行動を、実際に訪れるステップごとに解説してきました。

駐在妻が感じる不安は減らせるし、仕事に関して悲観することは全くない


『駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動【プロローグ】駐在妻に立ちはだかる2つの大きな壁』より

『駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動【プロローグ】駐在妻に立ちはだかる2つの大きな壁』で、私はこう書きました。

そして、そのためには準備が必要だともお伝えしました。

17の行動はすべて、今の自分が未来の自分のためにできる「準備」です。

その「準備」をした結果、私が今どう過ごしているのかをお伝えします。

現在のわたし

このnoteを初めて書いた2020年7月現在、私はフリーランスで中国語翻訳の仕事をしています。主に中国語から日本語への翻訳で、特許分野の案件を請けています。

そして、3年後である2023年7月現在、収入ベースも格段に上がり、しっかりとした「仕事」として翻訳業をまわせるようになっています。

※翻訳業未経験、前職では特許はおろか中国語にすら触れたことがなかった私がどのようにして「駐在妻の中国語」を「職業としての中国語」につなげたかは、また別の機会にお話しさせていただきます。

2018年春に帰国して、一流翻訳者になるべく走り出したものの苦労した時期もありました。フリーランスの立ち上げは想像していた以上にハードルの高いものでした。が、そんな私も今はお仕事をいただけるまでになっています。

これからは対応できる分野も増やして、もっともっとレベルを上げていくぞ!と意気込んでいます!

5年前は中国語学習すらしたことがなかった

フリーランスで翻訳業がまわりはじめたのが2020年。その5年前の2015年7月は中国語を1ミリも知りませんでした。

まさかゼロから中国語と出会って5年後にこんな仕事が自分でできるようになっているなんて想像したこともありませでした。正直、自分が一番驚いています。

人生、どうなるかわかりませんね。

駐在妻としての帯同がきっかけで中国に住むことになり、「ひょっこり一緒について行った身」ではありますが、現地で全力投入したかいがあり、一生使える「武器」を手に入れて帰ってくることができました。

私の場合はそれが「中国語」でした。

あなたは何を持って帰りますか?

帯同先で得た「お土産」がもたらすもの

仕事は在宅なので、今後また数年後に夫の転勤があっても、次からは「仕事を辞めないといけない」ということが発生しません。

これは私にとってはとてつもなく大きなことであり、ありがたいことです。

この形を築くことができて本当によかったと思っています。

会社員しか経験がなかった頃は、次いつ転勤になるかもわからない中で、自分の人生が半分「賭け」のようになっていました。リスクがあるとわかっていても、それでも会社にしがみつくしかありませんでした。

理由は簡単です。

自分には何も武器がなかったからです。営業は特別な資格もいりませんし、専門職でもないため、「個人の武器」としての明確な何かを生かした職業とは言えません。

日々の仕事は楽しかったですし、何より私は前職の仕事が大好きでした。しかし、実は一度だけ転職活動をしたことがあります。当時、営業という仕事があまりにも激務で、転職エージェントを訪れたことがあります。

過去に転職エージェントで突きつけられた現実

転職エージェントを訪問し求人を見ながら担当者と話をしていたのですが、持ってきてくれる求人は「営業」ばかり。そこで言われた言葉が今でも印象に残っています。

「営業しか経験がない人は、やっぱり営業に応募しないとなかなか難しいです」

そのときに「私は自分の武器と言えるものがない」という現実を目の当たりにしました。

あれだけがむしゃらに働いていたのに、自分自身で自分の人生を設計することすらできないし、舵を切ることすらできない、それを可能にする武器すらひとつもない。

そう思って愕然としました。

これからはこの「中国語」という一本通った武器を持ち、そこから掛け算で自分の人生を設計していくことができます。

中国が私にくれたお土産はあまりにも大きく、そして価値あるものでした。

もちろん中国語だけではありません。上海にいる間に準備してきたこと、そのすべてが今の仕事につながっています。

パソコン処理能力の維持、がむしゃらに勉強する習慣もとても役に立ちました。そして、さまざまなことに挑戦したという「自分の中の事実」が、気がつけば帰国後の自信につながっていました。

駐在妻はいつか帰国します。ホームはあくまで日本です。ここを見据えて意識的に準備することこそが、次のステージで仕事を手に入れる第一歩なのです。

その「準備」の方法をできるだけ具体的に伝えたい。同じように悩んでいる方に届けたいという思いがあって執筆を始めたのがこの「駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動」でした。

いま『駐在妻』であるあなたへ。私がお伝えしたいこと

駐在妻という特別な経験できること、まずはそれを大いに誇りに思ってください。そして、帰国後の仕事に不安を感じるのであれば、しっかり「準備」をしてください。

その選択が正解なのかそうでないのか、ここを真剣に見極めようとする人がいますが、「正解を引き当てよう」という考え自体が間違っていると私は思っています。

自分で、「正解」にしていくのです。

さあ、新しい人生のスタートです。

元駐在妻の一人として、私の小さな経験があなたの素晴らしい人生の一助になれば、こんなに嬉しいことはありません。

遠くからあなたのことを応援しています。

全シリーズタイトル

駐在妻が帰国後の仕事に困らないためにすべき17の行動

【プロローグ】駐在妻に立ちはだかる2つの大きな壁
【筆者について】私が退職を決意した理由

<退職前~出国まで>
【1】夫に「海外勤務になる」と言われたらまずやること
【2】退職直後に帯同 失業保険は「捨て」になるの?
【3】退職後に支払う住民税を計算しておく

<帯同開始~本帰国確定まで>
【4】定期的に行く場所を「ひとつ」つくる
【5】Excel、PowerPointを無駄に使う
【6】ブログを始める
【7】同じ感覚を持つ友達は1人だけで十分
【8】できる駐在妻の賢いお付き合い方法
【9】現地での語学学習を本気でお勧めするこれだけの理由
【10】この国でしか味わえない気分転換スポットを見つける
【11】できるだけ「国内旅行」をする理由
【12】自分が進化していることを実感できるようにする
【13】本帰国が決まったときの不安の構造を理解する
【14】未来図を描く

<本帰国後>
【15】知らないと損!失業保険の給付制限は短縮できる
【16】再会ラッシュに待った!集団ではなく「個」で時間をつくるべき理由
【17】プライドを捨て切る

【エピローグ】駐在妻を卒業した先にあったもの


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?