投資する上で必要な考え方① 米国株について〜
投資や投機をする上で、本当に必要なものは、「考え方」であると私は思っています。
ついつい「何を買うか」「どのような手法でどのタイミングで買うか」「今後をどう予測するか」といった項目に気を取られてしまいます。
それはいたって普通のことですし、仕方ないことです。
しかし、どんなにそれらを勉強しても、根本的な投資に対する「考え方」を持っていないと、無駄なリスクがトータルでの利益を上回ってしまうようなことを平気でしてしまうのが人間です。
それでは私のポートフォリオを参考にしてもらっても、必ず他の金融商品でそれ以上の損失を出します。それはもう人間の性なのです。
また、投資についての「考え方」が備わっていれば、「何を買うか」「どのようなタイミングで買うか」「今後をどう予測するするか」といった項目は、「それが必要であるか?または可能であるか?といった意味も含めて」広い意味でクリアできるようになります。
よって、買い方や買う対象よりももっと大切な、投資の「考え方」をnoteに記載していきます。
今回はここまでの文が長くなってしまったので、あまり重要ではない分、簡単にお話できる「考え方」の1つである、米国株を買うことについての「考え方」をお話します。
今回は重要な内容じゃないのでサラッと読み流してもらってかまいません。
さて、これまで何人もの人に、資産運用方法についてのアドバイスをしてきました。
私が会社経営者であることもあり、周囲に同じく会社経営者の知り合いが多いこともありますが、資産運用についての話は昔から良く相談されることがあります。
そこで良くある話なのですが、米国株を買うことについて抵抗がある方が多いのです。
そしてその理由で最も多いのが、為替リスクの存在です。
米国株で利益を出しても、円高になってしまうと相殺されてしまうのでは?という懸念です。
これは、間違いではありません。
しかし、円だけ持っているのが安全であると考えるのは、逆にリスクを高めている事になるのが相場の世界です。
「円だけ持っていたら円安のリスクを100%の資産で被っている事になるため、リスクを分散させるために外貨の資産も保有しておく」という考え方が一般的です。
円高にも円安にもある程度対応出来るように資産の通貨は分散すべきと考えると、米国株に手を出すことが比較的抵抗が薄れると思います。
ということで、私は、最初はどうしても円で米国株を買うことになりますが、その後は配当や差益はドルのまま保有しておき、その後はそのドルで米国株を購入しています。円をドルに替える手数料も軽減されます。
そうすると、必然的に資産の米ドルが占める割合が増えていってくれます。
配当や差益を複利運用している感も出ますね。
あとは、円安にふれてるときに一部を円に換金することもありますが、ほとんどしません。
円は円で儲けて、ドルはドルで儲ける。
どちらか一方だけを保有しているのはむしろリスクが高い。
という「考え方」で、円安リスクに対応しています。
このように、相場独特の「考え方」は、取るべきではないリスクを教えてくれます。
ただ、今回の内容は、投資をする上で重要なものではありません。
一応建前上は円安リスクに対するものにはなっていますが、それよりもむしろ「躊躇せずポートフォリオに米国株を組み込むべき」という事のほうが大切です。
米国株を組み込むことをオススメする理由は、いくつかあります。
1つ目は、株主還元が日本企業に比べて積極的である会社が多いこと。
2つ目は、連続増配年数にこだわっている企業が多いため、減配リスクが日本株よりも低いこと。
3つ目は、日本株よりも小さな資金で買えるため、一度に買わないですむぶん、大きな金額になる前に平均取得単価を下げやすい事。(これは最大効率を求めた投資という観点では理にかなってないのですが、下手っぴには大切な要素です)
4つ目は、そもそも日本よりも経済が強いため、成長していきやすく、有事の際も回復が早いこと。
5つ目は、世界経済を手動している分、世界の米国株に対する依存度が高いこと。
つまり、単純に言うと、日本株を買うより利益を出しやすいため、米国株こそ初心者向けだということです。
一般的に、米国株と聞くと日本株よりもハードルが高いと感じる方が多いですが、色々な金融商品を経験してきた私の結論は、日本株よりも、昔
日本でも流行ったFXよりも、米国株が圧倒的に簡単にはじめから利益を出しやすいという事です。
事実、私のポートフォリオでも常に一定以上の割合を占めているのが米国株です。