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[応募原文付き]Swift Student Challengeで日本最年少Winnerに採択された理由

割引あり


受賞画面

Appleが主催するプログラミングコンテスト
Swift Student Challengeの日本最年少Winner(※暫定 受賞時 高一,16歳)となったためログを残します

本記事では応募した経緯、提出作品のエッセイ全文(原文)、応募するアイデアの考え方を掲載しています。
日本人の受賞記事が少ないため今後Swift Student Challengeに挑戦する方の一助になれば幸いです。

Swift Student Challengeとは

Apple社が毎年開催しているプログラミングコンテスト。世界中から350人のWinnerが選ばれており、毎年WWDCの前に行われています。

応募動機

・所属している未踏ジュニアの先輩が応募していた
・小6以降コードを書いておらず久しぶりにプログラムを組みたくなった
Tech Kids Schoolのメンターとして働き始め、Swift言語を復習する必要ができたため
・Apple主催の世界規模のコンテストに興味が湧いた

参加資格

※詳細は公式ページを参照してください
・学生(いずれかの教育機関(大学・高校など)に直近で所属)
・フルタイムのエンジニアとしての活動の実績がない
基本的に学生であれば参加できます

提出物

Swift(Macが必要)もしくはSwiftPlaygrounds(iPadでも可能)というApple公式のアプリ開発ツールを使って開発を行います。
全てオフラインで実行されるプログラムを書く必要があります。
簡単な言語な上、Apple公式のチュートリアルが充実しているので初学者でも何ら問題はありません。
今回私はiPadでSwiftPlaygroundを用いて開発しました。

Appプレイグラウンドで、3分間以内で体験できるインタラクティブなシーンを作成してください。クリエイティビティを発揮しましょう。インスピレーションを得たい場合、提供されているテンプレートを活用すると、より高度な作品が作りやすくなります。グラフィックスやオーディオなどを追加して、独自のAppプレイグラウンドを構築してください。

https://developer.apple.com/jp/swift-student-challenge/eligibility/

過去のWinner作品はYoutubeに数多く投稿されているため確認すると良いでしょう
WWDC23 Swift Student Challenge (Winner作品の再生リスト 2023年)

提出したアプリ

Mogic
日本語の子音+母音が一文字のひらがなに逐語対応しているという特徴を活かしています。ダイヤルで子音と母音を選択、タップで追加。追加した文字はドラッグで移動、タップで削除できます。上から流れる波紋に触れると音が再生されます。

コンセプト
私が興味のある デザイン✖️言語 を組み合わせたアプリにしたいと考えていました。また、Swift Student Challengeの過去の日本Winnerの大半が日本文化と絡めた作品だったため踏襲しました。
日本語の音、明朝体(Calligraphy)のタイポグラフィの美しさは世界でも認められています。外国人が日本語を音から学べるアプリを元々予定していましたが時間が足りなかったため断念、コンセプトアート路線に変更して提出しました。

どうすれば採択されるのか

ここからは主観ですが、どのような作品、エッセイを提出すれば採択されるのか考えてみました。過去にKids Creators Studio(倍率13倍), 未踏ジュニア(倍率11倍), 学校推薦(倍率4倍)などの採択経験から正確性はある程度保証します。

大事なのは作品以上に、提出するエッセイのストーリーです。
根も葉もないことを言うなら、でっちあげの創作であっても良質なストーリーを書くことができれば作品の出来を上振れて採択される可能性があります。
つまり、プログラミング初学者であってもエッセイの内容によって十分土俵に立つことができるのです。

提出するエッセイの内容は
Tell us about the features and technologies you used.
・Beyond the Swift Student Challenge 

If you've used your coding skills to support your community or an organization in your area, let us know.
Apps on the App Store (optional) 
If you have one or more apps on the App Store created entirely by you as an individual, tell us about them. This won‘t influence the judging process.
Comments (optional) 
Is there anything else you‘d like us to know?

の4つに分かれています。順に解説します
私が提出したエッセイの原文は下に掲載しています)

Tell us about the features and technologies you used.

開発したアプリの解説を記入する欄です。
ここには機能だけではなく、なぜこのアプリを作成したのか、どんな人に使って欲しいのか、このアプリで実現したいことは何なのか。情熱のあるストーリーを書きましょう。

私の場合は「このアプリで世界中の人々により自然な言語学習を体験してほしい」でした。
なるべく情熱的に、誰に、なぜ使って欲しいのかを具体的に書きましょう。

Beyond the Swift Student Challenge 

If you've used your coding skills to support your community or an organization in your area, let us know.

あなたの略歴、開発経験です。どのような経験をしてきたかなど書きましょう。

Apps on the App Store (optional) 

If you have one or more apps on the App Store created entirely by you as an individual, tell us about them. This won‘t influence the judging process.

AppStoreにあなたの開発したアプリがある場合、そのアプリについて記述しましょう。

Comments (optional) 

Is there anything else you‘d like us to know?

optional(書かなくても良い)とありますが、絶対に書きましょう
ここが最も自分の情熱を表現できる場でもあります。
なぜSwift Student Challengeに申し込んのか、採択されたらどうしたいのか、自分の経験、将来の展望を書き込みましょう。

エッセイは全て英語で提出します
英語力に自信のない方は
・日本語でまずエッセイを書く
・DeepLで英語に翻訳(体感でGoogle翻訳の100倍自然です)
・自分の目で異訳、不自然な部分がないかチェック
・Grammalyで文法など最終チェック
をするのがおすすめです。

以下は私が実際にAppleに採択された時のエッセイ・採択されやすいアイデア出しのヒントです。恥ずかしいため有料公開とさせていただきます。本気でSwift Student Challenge採択を目指している方に届いてほしいです。本気度が2000円(拡散して購入を選択された場合1500円)を超えた時に開いてください🔥応援しています。

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