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数学を学ぶ意義

最近,flier book campがマイブームです。
ブログ『自分の〈ことば〉をつくる』では,
尾石晴さん講師のcampでの学びをアウトプットしましたが,
今回は,Voicyのbook cafeのマスターでおなじみ荒木博行さん講師のcamp
「学ぶとは何か?」での学びのアウトプットです。
ここ数年は『大人の学び』がライフテーマなだけに,タイトルだけで受講を決めました。

このcampでは,学びに関する課題図書を読み,
仲間と一緒に「考えるに値する問い」を立て,
その問いを仲間と議論をしながら,自分たちなりの答えを出す
というプロセスを繰り返します。

3月は「私たちはどう学んでいるのか(鈴木宏昭著)」が課題図書。
能力とは…知識とは…ひらめきとは…そんな内容をインプットし,
私たちのチームは,中学校のお子さんを抱えるお父さんからの切実な問い
「中高生に数学を学ぶ意義をどう伝えれば、前向きに学んでくれるか?」
について議論することにしました。
この問いは,私も普段高校生に数学を教えながら,毎回のように自問自答しています。
この度チームの皆さんと,一緒に議論するというよい機会を頂きました。

私たちの議論の着地としては…

客観的な面…実用性
社会や仕事において解決すべき課題のゴールは曖昧だったり動いたりする。
高校までの数学は客観的な正解がある(=ゴールが定まっている)世界。
今は,決まったゴールに向けて解決するトレーニング。
決まったゴールにたどり着けないのに,動くゴールにたどり着けるのか?

でもお父さんは,これでは子どもが前向きに数学に取り組むイメージが持てないとのこと。
そこで…

主観的な面…娯楽性
パズルを解く,時間制限付きのゲームに取り組む感覚。
解けた時の楽しさ,解けた時のドヤ顔→自分に惚れるような時間を味わうことができる教科。
そして,楽しい時間が増えれば,それだけ取り組む時間も増えるし,得意になるのでは?

この2点での整理,しっくりきました。

今回のテーマを議論するにあたり,ウチの高校の生徒にも
「なんで数学勉強してるの?(なんで私の数学のクラスに参加してるの?)」と聞いてみました。
そうすると,大体が以下のような答えに二分されます。
①就職試験,大学受験に必要だから
②解けた時にスッキリするから(これは,クラスの導入にいつもパズル的な問題を解き,その解き方を説明する時間を設けている影響)

まさに,①は実用性,②は娯楽性です。
特に①について,「社会に出た時~」というのは,私たちが大人になって社会に出ているから,振り返って大事だよと言えますが,中高生の当事者の皆さんにとっては,ピンとこないんだろうな…と。
実用性についても,
短期的=受験や就職での活用
長期的=社会での活用

と整理して伝えたほうがいいのかもしれません。

普段,自分一人で悶々と考えていた問いに対して,
仲間と議論によって,よりクリアな答えを得ることができました。
チームのみなさん,ありがとうございました!
『解けて楽しい,面白い』を演出しながら,
『数学のこんな点,これからの人生で役に立つよ』を授業の中で散りばめようと思ってます。
新年度から,また新たな気持ちで生徒の前で数学を語ることができそうです。

数学を学ぶ意義(番外編)へ続く…

~議論の内容にご興味がある方は,コチラの音声(約22分)でお楽しみください。~

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