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長編小説「代官山あやかし画廊の婚約者」執筆取材の副産物①

9/15にKADOKAWA 富士見L文庫さまより
代官山あやかし画廊の婚約者
~ゆびさき宿りの娘と顔の見えない旦那様」
が発売されます。

実際の場所を舞台に、人とあやかしが暮らす世界観のもとに

このような物語が展開していきます。


実際にある街なので、何度も遊びに……いえ、取材に行きました。
その際に、物語とは関係がないですが、街の様子や草木の撮影をしました。

みなさまにご紹介するのは「猿楽神社」。
猿楽塚上に建てられた神社です。
猿楽塚は「去我苦塚」とも表されたとか。

去我苦
この文字を見た時、いつの時代も人には悩みや苦しみがあったんだ……と、当たり前のことだけれど、しみじみとしました。


わたしは、猿楽神社に行ったとき
「どうか、いい物語になりますように」
とか
「最後まで書けますように」
とか
「読者の方が喜んでくださる物語になりますように」
とか
「一人でも多くの方に読んでもらえますように」
と。
通うたびに、欲が増す(……)、人間らしい願いとなっていきました。
代官山に行くたびに、欲深い心で手を合わせています(笑)。

代官山によく行く方でも「そんな神社があるなんて知らなかった」と言うほど、小さな神社です。
大きな通りに面していますが、「神社あります!」アピールが少ないからかも。


これが、簡単な地図です。

お守りや恵茉……ではなく、絵馬。
絵馬、書こうかなと思ったけれど。
欲深満載の内容になるとアレなので、とりあえずは書いていません。
お守りは買いました。
お守りは、布の柄がずれるため、一つ一つが微妙に違います。
選んでいいよ、とのことでした。

本と青い花とお守り


先ほどの、地図にある丸くて可愛い顔の絵は、アートプロジェクトKAMIZUさまによるもの。

「KAMIZU SPOT」を見ていたら、なんと京都のいろんなお店に繋がりました!


わたしは、既刊わたしと隣の和菓子さまのために、京都に何度か行きました。
物語の舞台は東京なのですが……和菓子を知るためには、やはり行きたい場所であります。

京都の和菓子屋さんにもお世話になり、わたしにとって、とても恩と縁のある場所です。

今回の物語、代官山あやかし画廊の婚約者は、和菓子どっぷりの物語ではありませんが、思いがけず繋がりを感じることができたのが、幸せです。


手探りで書ききった物語です。


どうぞ、よろしくお願いします。