荒川修作+マドリン・ギンズ《意味のメカニズム》 全作品127点一挙公開 少し遠くへ行ってみよう
会期 2023年4月22日(土)−10月31日(火)
場所 セゾン現代美術館
ふと見かけたポスターに惹かれて行ってきました。
セゾン現代美術館の公式HPによると、荒川修作氏は、東京からニューヨークに移り、そこで作家活動をしていたそうです。
1961年のことです。
作品は一見すると難解かもしれませんが(わたしもよくわかるとは言えない)、荒川氏が詩人マドリン・ギンズ氏と組み挑んだテーマは
「意味とは何か?」。
わたしたちが「感じ/考え」ることの多くは、「言葉」を通した「意味」についてだ、という説明を読んだとき、
わたしが日頃考えていることと、ぴたりとはまった気がして。
そのキーワードを持ち、絵を見ると…
不思議なのですが、するすると頭の中に彼らが発する挑戦が入って来たといいますか。
なにかを見つけ、それを絵で表現していくのだといった強い意志を感じました。
思考とはなにか?
作品を見ていると、わたし自身の脳を覗かれ分解された気分になります。
荒川氏が取り組んだこのテーマは、きっと昔からあり、そして、現在に生きるわたしも抱えるように、未来を生きる人にとっても探求していくものではないのかな……と、思いました。
わたしは絵を三人で見ました(笑)。
今回わたしが書いた本は絵を多く扱い、主人公恵茉の相手役の律は、画廊を経営しています。
律ならこの絵をどう見るのかなとか、恵茉はどう感じるのかな。
一人だけれど、三人。
小説を書く人、あるあるかな??
心地よい空間での、実り多い時間となりました。