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【メンバー紹介】スーパー公務員を辞めて「官民連携」を仕事にする理由(CCO 晝田浩一郎)

「善き前例をともにつくる」がコンセプト。株式会社 官民連携事業研究所は、日々自治体と民間企業の「橋渡し役」となり、自治体が抱える課題に、マッチした企業の紹介などを通して、持続可能なまちづくりを推進しています。

このnoteでは、弊社の事業を先頭に立って推進する 晝田浩一郎(ひるたこういちろう)のライフストーリー・ビジョンをお届けします。

晝田といえば、このポーズ!

晝田を身近に感じてもらったり、彼の活動・パッションから、みなさんが勇気を感じる記事になれば、嬉しいです。

プロフィール

晝田浩一郎(ひるたこういちろう)

株式会社 官民連携事業研究所 CCO Chief Communication Officer

2012年愛知県岡崎市役所入庁。複雑化する社会課題解決を目指し、人と人、人と地域を繋げる、元スーパー公務員。2016年 岡崎市空き店舗撲滅運動
「ここdeやるZone」を創立。2017年には、市民自らがテクノロジーで社会課題を解決する"シビックテック"を促進する「Code for AICHI」の活動を開始。

2020年〜(株)官民連携事業研究所に入社し、2021年より現職。内閣府から「企業版ふるさと納税マッチング・アドバイザー」の委嘱も受けている。

「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2017」受賞 / Forbes「日本を元気にする88人」選出 / 内閣府「地方創生政策アイデアコンテスト2018 優秀賞」受賞 他

晝田と繋がりたい | 詳しく知りたい方は 👉 晝田浩一郎の情報まとめ

晝田が中心となり進めた「ガバメント・ピッチ」のレポートも、ぜひご覧ください。どんな風に、自治体・民間企業の方をサポートしているのか、イメージいただけるはずです。

▼ 自治体の方向け

▼ 民間企業の方向け

悔しかったから「スーパー公務員」になった

インタビュワー池田(以下、池田):晝田さん、今日はよろしくお願いします。
そして、唐突ですが… 晝田さんは「スーパー公務員」だったと聞きました。ここから深掘りしていってもいいですか?

晝田:はい、もちろん。でも、私、最初からすごかったわけじゃないんです。公務員になった当初は、今みたいに「まちを良くしたい」とか言ってた訳じゃないし。

池田:あ、そうなんですか!てっきり、意識高い系、かと思ってました(笑)

晝田:学生時代は、渋谷で、毎日麻雀を打ってましたね〜「まちづくり」とは、無縁の人間でした。さらに、リーマンショックで新卒採用していただいた企業とは合わず、、。何やりたいかわからないけど、東日本大震災直後の就職氷河期だったこともあり「9-17時で働けて、楽できそうだなぁ」という理由から、公務員を目指して、愛知県岡崎市に拾ってもらいました。

池田:なんと。じゃあどこかで「スーパー公務員 晝田浩一郎」が生まれるきっかけがあったんですね。

晝田:Forbesさんの記事に詳しくまとまってるので、ぜひ読んでもらえたらと思うんですけど、2015年、長野県塩尻市に「ザ・スーパー公務員」山田崇さんに会いに行ったことが、大きなきっかけです。たまたま友人に「塩尻市に山田さんに会いにいくけど、行く?」と誘ってもらったんですよね。

山田さんは、塩尻市内の空き店舗を活用して、地域を盛り上げる企画をたくさん生み出していて、そのお話を聴きながら、飲んでいる時に…

「いろんな人が私に会いにくるけど、誰も結局なにもやらないんだよね」
「どうせ、(きみたちも)やらないんでしょ?」

って言われたんですよ。これがめちゃくちゃ悔しくって。すぐに、後輩の中川光に声をかけて、俺たちも行動しよう!って決めて。岡崎市でも、商店街の空き店舗を活用して、イベントや企画を行う「ここdeやるzone(ここやる)」を立ち上げました。

池田:すごい。実際にアクションに移ったんですね。

晝田:そう。モチベーションは、完全に山田さんに言われて、悔しかったから

池田:立ち上げてみて、どうでしたか?

晝田:立ち上げ当初は、あんまりいい目では見られなかったですね。「公務員が遊びでなんかやってるんでしょう」っていう感じ。でも、シャッターをほぼ毎日開けて、年間200回ぐらいイベントを開催して、と地道に実績を積み重ねていくと、だんだん地域の方も認めてくれるようになって。

結果これまでに、述べ 約8000人が「ここやる」に来てくれました。活動の度に使ってくださる方々が、商店街でごはんを食べたり、買い物をしたりするので、まちへの経済効果もちゃんと出せたと思っています。

2020年末で、契約の満期が来たので「ここやる」の場所はお返ししましたが、活動を終えたわけではなく、概念化して、続けています。

池田:すごい、これ公務員仕事の業務外でやってたんですよね。

晝田:そうです、完全にプライベートですね。そう、この活動の他にも、河川敷(遊休資産)を活用して、音楽フェスやったりね。8:30-17:30は公務員、18:00-26:00は業務外有志団体の課外活動、って日々でした。

池田:超人ですね(笑)

晝田:めちゃくちゃ大変だったけど、何かはじめると、それがあたらしい人や活動を呼んできて、その広がりが楽しかったですね。

「市民の課題を、テクノロジーで解決する」ことを目指した「Code for AICHI」の立ち上げや「Startup Weekend」を初めて行政(岡崎市)のスポンサードで開催できたのも、業務外の活動でつながりができたからです。

Code for AICHI 勉強会の様子

とにかく動き続ける「二足の草鞋生活」でしたね。

活躍はしてる。でも「何がやりたいのか」わからない

池田:これを読む誰もが気になると思うのですが、ここまで活躍されていたのに、、なんで公務員辞めちゃったんですか?

晝田:そうですよね(笑)実際、全然辞める気はなくて。「公務員しかできないことがある」って、信じていましたし、今も信じてます。

ただ、周囲から「活躍してるね」って言ってもらえると同時に「でも、結局何がやりたいの?」って、ずっと言われていて。

そんな時、タイミング良く、女性起業家を応援するイベントをお手伝いしました。参加する方のビジョンを明確にしていくワークショップだったんですが、運営している自分に、内容が全部跳ね返ってくるという、、、

池田:たしかに、その状態でスタッフをしていたら、考えさせられますね。

「官民連携」に未来を感じた

晝田:そうなんです。だから、一念発起して、知り合いのコーチにお願いして、自分のやりたいことを整理したんです。

そうしたら「公共と働くこと」へのこだわりを、ちゃんと認識できて。

さらに、ちょうどそのタイミングで、弊社代表の鷲見英利さんを紹介してもらって、私の将来像というか上位互換だな、と思ったんです。

ありがたいことに私は、熱量の高い、最前線で活躍する、全国の公務員や企業の方と繋がっていて、彼らと一緒に、現場をより良くするために、日々奔走しています。

鷲見さんは、その現場メンバーをまとめる、熱い想いを持った首長や経営者とつながっていて。そんな鷲見さんを見て、私もより広い視野・大きなスケールで、課題解決に取り組みたい、と思いました。さらに、鷲見英利を超えてやる、って野心を持ってます。

ドラマの『踊る大捜査線』で例えると…

「スーパー公務員」時代は、青島。きっと今は、青島をサポートする和久さん。次は、鷲見さんのような、室井さんになりたい。さらに、ドラマには描かれていないけれど、室井さんを育てる"誰か"がきっといて、その"誰か"になって、人生終えたいなと思っています。

「公共」にこだわる理由

池田:ちょっと話は戻りますが、晝田さんを「公共と働くこと」に駆り立てるものは、なんなんですか?

晝田:大きくは、3つ理由があるんです。

ひとつは、小さい頃から「地域を支える」役割を持つ家に生まれたことです。実家が、その近所では、わりと有名な家で。「晝田」と聞けば、誰でも自分の家がわかる、そこの長男として育ったんです。

この家族で生まれ育ったことで、自分の中に「地域を支える」という楔を持っている気がしています。

2つ目として、これまでの社会人生活を「公共」の場で過ごしたことも大きいと思います。公共の活動の結果、だんだんと商店街が盛り上がっていく姿とかを見てると、やっぱり公務員や、公共事業の存在意義を感じるんですよね。

最後3つ目は、公共組織と「官民連携」の可能性です。どこも組織形態が似ているので、前例をつくることができれば、全国に広げられる可能性があるんです。さらに「官民連携」という考え方、ビジネスモデルの市場は、まだまだ極小で、これから広がっていく分野。時間はかかるかもしれないけれど、着実に広がる、浸透する可能性があるところに、期待やワクワクを感じています。

日本は超課題先進国なので、日本の地方の課題が、将来世界のどこかの課題解決につながる…… 地方の課題解決が世界を救うことにつながると信じています。

より多くの課題解決をするために、仲間が欲しい

池田:領域にも、晝田さんにも、勢いを感じます。ここからが、私も楽しみになってきました。

晝田:そう感じていただき、嬉しいです。私ひとりで、ワクワクしていても、広がる力には限界があるので… 同じ想いの仲間が欲しいですね。

池田:いま一緒に働いてくれる方、絶賛募集中なんでしたっけ? どんな仲間を求めていますか?

晝田:そう、絶賛募集中です!どんな仲間が欲しいかというと「パブリックマインド」がある方がいいですね。

池田:パブリックマインド、と言いますと?

晝田:どんな仕事でも一緒かもしれないですが、企業と自治体の間に立つ仕事なので、相手の立ち位置に立てる、社会をより良く変えていく熱量を持っている方と働きたいです。

池田:なるほど。ちなみに別の視点で「こんな方が向いています」という、官民連携事業研究所に合った適性って、ありますか?

晝田:そうですね。未開拓が多い事業分野・会社なので、自分で企画・実行できる自走力があったり、すでに関係者と繋がりを持っていたり、という方が、働きやすいとは思います。

池田:複業的な働き方もOKですか?

晝田:はい、複業的な関わり、ウェルカムです。「官民連携」のマーケットを広げたいな、と思っているので、多くの仲間と柔軟に手をつなげたら、嬉しいです。

例えばですが、次の選挙で「議員」になることを目指している方が、公共・民間組織、地域課題を学ぶために、弊社で働いてもらうのもいいんじゃないかな?と思っています。

池田:それは、双方ウィンウィンですね!

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ここまで、読んでくださって、ありがとうございました。

「スーパー公務員」とだけ聞いてしまうと、距離を感じてしまう方もおられたのでは?と思いますが… 少しでも身近に感じてもらえていたら、嬉しいです。

株式会社 官民連携事業研究所のメンバー紹介は、これからも続きます。個性豊かな弊社のメンバー・事業を感じてもらえるよう、発信を続けていきますね。

乞うご期待!

官民連携事業研究所では、一緒に働く仲間を募集しています。

また、解決したい地域課題を持つ自治体の方、自社のサービス・技術を活かしたい民間企業の方も、いつでも相談を受け付けています。
ぜひウェブサイトのお問い合わせ欄から、お気軽にお問い合わせください。


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