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学びの環境整備のお話~不登校と進学~

不登校、学校に戻れるように、という取り組みはたくさんあれど、不登校からの進学、の情報はびっくりするほど流れてきません。

普通の学校→進学

が王道で、不登校の場合、不登校→普通の学校に戻る→進学、

がまだまだ求められているのだなと実感することも多いです。
不登校になったら学校行くのをあきらめろ、という意味ではありませんが、普通の学校へ戻るルートへ割く時間を「学ぶ」に充てたほうが学べる時間は多くなるのに、という思いはあります。

たしかに、普通の学校から行った方が進みやすい分野(学部だったり推薦だったり)はあるのが事実だと思います。ただ、そうでない場合、一般的に進学(高校でも大学でも)考えたとき、もうすこし普通ルート以外のイレギュラー窓口があってもいいのに、というのも思います。

これは不登校に限らず、外国ルーツのおこさんとか、夜間中学を終えた人とか。管理上、経営上、難しい部分もあるかとは思いますが、そういう選択肢は少しずつ増えていったらいいなとは思いますし、可能なら自分でも作ってみたいです。

勉強する、しない、でいえば、「学びの環境」を与えれている家庭は勉強が進みやすいでしょう。
塾に通うのが当たり前だったり、名門大学入学専用の家庭教師やメンターだったり。いろんな体験学習をさせてあげられる家庭だったり、習い事だったり。そういった環境整備も教育の格差のなかに含まれているでしょう。

コーディネーションラボは、もともと、母体となる団体から「実務的にいろいろやるために」分離したものでもあります。

不登校、いい悪いの概念ではなく、
実際に進学情報なくて困る、
実際に毎日お昼困る、
っていう「現実」をどうにか(情報発信でもサポートでもなんでもよいので)するを目的にしています。

勉強の環境に恵まれた家庭、確かに大学進学には良いのかもしれません。
しかし、不登校家庭が環境において質が劣っているか、といえばそうも思いません。

確かに情報は入ってきません。所属している学校や、あと国の制度的には本来提供する責任をもつような仕組みはあればいいのに、とは思いますが、それは大きな話で個人や小規模団体サイズではどうすることもできません。

こんな話を聞きました。
推薦で進学がだいたい決まるような学校があり、試験いつ?合格いつ? っていう情報をきくと「わからない」とこどもたちが答えていたそうです。
一部だけのことですしこれが悪いという意味ではなく、学校で模試や試験のスケジュールなどを把握していて、年間行事の紙に書いてある状態で進学が進む「普通の学校」と比べて不登校からの進学は何事も自分で(自分たちの家庭で)しなくてはならないことが多いということです。

情報収集に始まり、申し込み、試験日程を間違えたら、本人の責任(笑)学校から点呼とか確認があるわけではありません。

でもそれって進学情報的には苦労しますが、マイナスなことでしょうか?
そのなかで、書留とか、収入印紙とか、入試までのスケジュール感とか、そういうものこども自身が身に着けていく。

それを失敗してもOKだから、安心して自分でやってみさせる環境整備、不登校の家庭って結構していると思うのです。

結婚してからも奥さんに生活のことは任せっぱなしとか、実家に頼りっぱなしとかじゃなく、自力で「生活」していける力、身に着ける環境に尽力して日々を過ごしている。

それはすぐには結果がでないけれど、勉強のようにわかりやすくはないけれど、環境整備の大事な部分であり、ここがあるからこそ、大人になってもいろんなことを学んでいける下地となるような気がします。

この土台がなければ、「学び」の時期が終わって、勉強というものが取り去られてしまえば、環境が整備されていない土台があらわになってしまいます。

生活、社会で大事なのはどちらか。
よく学校行かないと社会で困るよ、と言われますが、それは社会に学びの選択肢がほとんどなくて、食っていくほうが優先される時代に「最低限の知識を付ける場所」という部分で真ではあったでしょうが、最低限の知識、に限っていえば学校の外でも吸収できる機会が(まだまだ少ないにしろ昭和中期よりは)格段に増え、そのころよりも多様な時代になってきている現代で、社会で困るのは、「生活力」「生活の知識」がないほうではないのか。

そういった意味では、学びの環境も情報不十分ではありますが目指せつつ、生活の環境もととのえられる不登校、という状態からの進学や就職は、こどもの将来にとって、有益な環境を作ってあげられているのではないかなと思うわけです。

不登校家庭の環境整備に悩むままさん、ぱぱさん、今日もお疲れ様ですm(__)m


さて、今月のコーディネーションラボの講座テーマは
「不登校からのコーディネーション」
です。

不登校特例校などたくさん場所は増えても、「それぞれの子」に合うかは別です。
どうつながり、どう繋いでいくか、そんな内容となっています。

保護者向け講座は今回でラストになりますので、ちょっとでも気になるようであればお気軽にご参加ください!
(運営が当事者家庭のため、少なくとも不登校でいわれたくない言葉、などは重々心得ております!)

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不登校×発達【大人と子どもが楽になるためのプチテク講座 12月】

12月23日(土) 20時〜21時
テーマ「不登校からのコーディネーション」

文科省からも様々な通知が出され、居場所やフリースクールも増え、不登校が認知されてきたここ数年。選択肢があることはとてもありがたい一方で、当事者家庭への負担はさほど変わらない…そんな実情もあります。
それはなぜ?ということや、周りの大人がもっとシンプルにできることなどを、皆様とも考えてみたいと思います。
どなたでもお気軽にご参加ください♪

◆参加費 1講座1000円(単発・初参加OKです)

◆お申込み方法以下のフォームで詳細ご確認後、お申込みください。折り返しメールでご連絡いたします。
https://forms.gle/KRN7pyuEVRWQLghR6

<この講座は2団体による共同開催です>
◆発達凸凹共育会 はぐとも https://hagutomo.jp/
◆コーディネーションラボ(CL) https://kankyocoodination.mystrikingly.com/



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