劉暁波の思いを(書肆侃侃房 田島安江)
今年も6・4がやってきた。どうしてもこの日は忘れるわけにいかない。天安門事件の犠牲者を追悼するために、「言論の自由」を取り戻すために。中国という国はいま、ますます意固地になっているよう思える。劉暁波がほとんど命をかけて発信し続けた「自由」への希求。香港も台湾も、封印された人々の思いはいま、内に内にと向かっているように思える。
記念碑が声を殺して哭いている
流血が染み込んだ大理石のマーブル模様
心が、思いが、願いが、青春が
戦車の錆びたキャタピラーに轢き倒され
東方の太古の物