太陽系から飛び出す前に。 ボイジャー1号が撮影した[淡く青い点]。オレンジ編
宇宙ネタが好きです。
痛い目に合わない約束があれば宇宙船での連れ去られもOKなので、「宇宙人がやってきて大気圏外に連れてってくれないかなぁ」と日々思っています。これって、ただの現実逃避では・・・とも思われますが。
さて、「ラニアケア超銀河団」に属する「おとめ座超銀河団」の一部をなす「おとめ座銀河団」内の「天の川銀河」に存在する2つの小さな腕のうちのひとつ「オリオン腕」に位置する「太陽系」の第3 惑星=地球のみなさん、こんにちは、完熟5のオレンジです。
先日、FMラジオから流れる米津玄師の歌声に聞き惚れ、タイトルを調べると、なんと「Pale Blue」。宇宙好きにとって「Pale Blue」と言えば、「Pale Blue Dot」じゃないですか(と、決めつけ)。
すわ、米津(呼び捨て)、そこ攻めてきた?と、インタビュー等を(ちょっとだけ)読みましたが、宇宙に関する記述はありませんでした。歌詞に「引力」なんてでてきて「淡く青い」なんてでてきたから、もしや、と思いましたが違ってました。ま、いいけど(笑)
それよりなにより、米津さん繋がりで久しぶりに「Pale Blue Dot」をググってみると、ビッグニュースを発見したのです。
「Pale Blue Dot(淡く青い点)」とは、1990年2月14日、NASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号が、太陽系を離れる前に撮影した地球を言い表しています。
およそ60億kmの彼方から見える地球の姿。地球外知的生命が太陽系を訪れて最初に見える地球の姿とも言えます。
そして、歴史的な撮影から30周年を迎えた2021年。
NASAが最新技術を駆使してその写真を再加工していたのです!それがこちら。
*「Pale Blue Dot」の再処理画像(Credit: NASA/JPL-Caltech)
「はぁぁぁぁ? 地球、どこ?」と思うのも当然です。
「画面にゴミが?」と思ったならば、それがきっと地球です。一番濃く見える白い帯の中、中央より若干上の「点」です。
ボイジャー1号のプロジェクトを推進していたカール・セーガンの著書「惑星へ」には、この撮影に対して「そんなことは科学じゃない」と反対の声が上がっていたとあります。太陽の近くにカメラを向けるリスクもあったけれど、彼は実行した。
昔から科学者や哲学者は、地球が、私たちを取り巻く巨大な宇宙のなかの一点でしかないということをよく知っていた。
しかし、そうであることを実際に目で見たものはいなかった。
この時が、それを見る私たちにとって最初の機会、そしておそらくは、この数十年では最後の機会であった。
これですよね。
知ると見るでは大違い。
「惑星へ」を10数年前に初めて読んで得たこと。それは、巨大な宇宙空間にあっては、吹けば飛ぶような淡い青い点の上に人類の歴史すべてが詰まっているとこの目で確かめられたこと。
そして、地球がこんなにもちっぽけな存在だと認識したからこそ、地球そのものがより愛おしく、この点の上でリアルに出会えた人やモノに感謝しようとの思いを、新たにできたことでした。
この思いは変わらず持ち続けているつもりですが、今回、10数年ぶりに「惑星へ」を超ざっと読みなおした際、昔はサラッと読み飛ばしていた言葉にひっかかりました。
今日私たちは太陽系を横断し、ほかの恒星に向けて四個の探査機を飛ばしている。(中略)それらの天体は、地球とはかなり違うようだ。しかし、私たちはそこに住む者を探し続ける。それを抑えることはできない。生命は生命を探し求めるからだ。
そうだったの~???
宇宙探索の根源って、そこだったの?!?!?!
遠い将来地球に住めなくなった時のために移住先を探しているとか。宇宙の起源を探ることは、生命の起源を探ることに繋がるとか。宇宙開発に付随した発見が日常生活に恩恵をもたらすとか。
宇宙関連事業の意義については様々な言われ方をしていますが、もっと、とっても簡単なことだったんだ。
生命は生命を探し求めるから
オレンジが目からウロコだったのは、宇宙関連事業に関わらず、人間の根源的な疑問に対しても「生命は生命を探し求めるから」と理由づけることができそうなこと。
なぜ一人ぼっちは嫌なのか、なぜ友達が欲しいのか、なぜ恋人が欲しいのか、なぜ家族を持ちたいのか、なぜ未開の地へ挑むのか、なぜ領土を広げたくなるのか・・・、ただの屁理屈と言われたらそれまでですが、今のオレンジの心にストンと落ちました。
生命は生命を探し求めるから
むむむ?
となると、「宇宙人が連れ去ってくれないかなぁ」と日々思っているオレンジは、もはや、地球上ではなく、遥か彼方宇宙での生命を求めているってこと?
地球の男に飽きたところなのかもしれないな、UFO!
●NASAのサイトはこちら
https://solarsystem.nasa.gov/resources/536/voyager-1s-pale-blue-dot/
●カール・セーガンほか宇宙好きにおすすめ本を書いたコラムはこちら
https://note.com/kanjuku/n/n08ff82147577
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