個性を焦らないで。|【人生単位の歴史論】
「個性」という自分の輪郭は、日々の丹念な生活を送るなかで、
消極的に気付いていくものではないかと思います。
自然と浮き出してくるまで待つという事です。
名著「人間の建設」では、
岡潔がこのように言っています。
「人間をよく理解する方法は、たった一つしかない。急いで判断せず、そばで暮らし、思う処を言うに任せ、遂に僕らの内に自画像を描くまで待つ事だ。」
拙速に出した結論は、往々にして極端なものや分かりやすいものになってしまいます。
時間をかけた結論は、
安定していて、耐久性のあるアイデアに
なっているでしょう。
どうか、教育の過程で、
個性を焦らないで欲しい、急かさないで欲しいと
思っています。
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